Archive for 10月, 2004
今年最後のセレソン
11月17日の南米予選エクアドル戦が今年最後のセレソンの試合となる。パヘイラ監督は先週、エクアドル戦を戦う22人の選手リストを発表した。リストは次のとおり:
ホビーニョの“セリ”開始
ワールド・サッカーの購買欲は待つことを知らない。いま、ブラジル・ポルトガルそしてイギリスのマスコミでホビーニョ獲得の話題が昇っている。事の発端はポルトガルのクラブ、ベンフィカの会長がサントスの試合を観戦に訪れたためだ。試合後、サントスの会長、ホビーニョ自身、ホビーニョのマネージャー等と一緒に会食した。サントス側はホビーニョを06年W杯後あるいは5千万ドル以上でしか手放さないと言っていた。ここにきてサントスの会長が柔軟な態度を見せたことで、ベンフィカ以外にもチェルシーがホビーニョ獲得に名乗りをあげたと、イギリスのマスコミが報じた。
ジーコの憂慮
アジア一次予選を通過してほっとしてか、日本代表監督ジーコがブラジルのマスコミのインタビューに応じた。話の焦点は何と言っても古巣フラメンゴの2部リーグ降格危機とロマーリオの引退騒動。
日本の視点
サッカーはお国柄をもっとも反映するスポーツだと言われる。今日の朝日新聞のオピニオン欄に日本サッカー協会会長川渕三郎のコラムがあった。日本サッカーの向上のために最も精進している川渕会長の意見には全体的に合意するが、いくつかの点では賛成しない。
アイウトン、セレソンのアウトロー
ロマーリオ、ジーコ、ロナウド。彼等はクラブのサポーターたちから讃えられ、代表に選ばれて活躍し、そしてW杯という大舞台でその名を馳せた。サッカー・プレイヤーとして最高の栄誉を手に入れたのである。しかし、その影には彼等に負けないほどの才能を持ちながら、悲運にも歴史の影に消え去った選手たちがいる。世界はブラジルをタレントの宝庫と言うが、見方を変えれば、最もタレントを使い捨ててきた国でもある。現在も、いくら活躍してもセレソンに呼ばれない選手はゴマンといる。
ショート・ニュース
これには驚いた、ミラン×バルサの試合に注目していたら、なんとインテルがバレンシアを5対1で撃沈した、それもバレンシアのホーム・メスターハで。アドリアーノは1ゴール、1アシストの決定的な活躍でCLの得点王タイ(バイエルン・ミュンヘンのマカーイと同じ4ゴール)。結局、ロナウジーニョでもなくカカでもなく、アドリアーノだった。
ジェルソンとペレ
今日のオ・グローボ紙のカラザンスのコラムには、ペレの映画に70年W杯セレソン司令塔のジェルソンの映像がない理由と今のロナウジーニョのプレーに対する違和感についての二つの面白いコメントがあった。
アドリアーノ、ゴラッソ・マラドニアーノ!
セリエAを観ている人は先週末のアドリアーノのスーパーゴールをご存じだろう。日曜日に行われたホームでの対ウディネーゼ戦でリンペラトーレは自陣の真ん中辺りでボールを受けとると、猛然とワンマン・カンウターを開始しはじめた。前方には相手ディフェンダーが“二人しか”いなく、フィニッシュまで一時もスピードを落とさずセンターサークルで1人をかわし、数歩でもう相手エリア前に到達、右足から左足に切り替えると同時に前にいる最後のDFと後ろから追いつこうとしていたDFを次々と瞬時にかわし、かまえた左足でスドーン。キーパーは一歩も動けず。近年稀にみる迫力満点のプレーだった。
ブラジレイロンの現状
今年で2年目を迎える前・後期総当たりのブラジル・リーグ。参加クラブは24チーム、4月21日から12月19日までの8ヶ月間に46節が行われる。たから“ブラジレイロン”、でかいブラジル・リーグと呼ばれる(実は総当たりリーグになる前は各州リーグが半年あり、これとの規模の差を明確にするための名称であった)。はっきりいって、この長丁場にとまどいを隠せないサポーターたちは大勢いる。
週末ネタ
まずは、フルミネンセ。予想通り、チームは試合前のいざこざに動揺してか、ホームのマラカナン・スタジアムでゴイアスに1-4で大敗。ロマーリオはスタメンで出場したものの、終始前線で歩き回るだけ、後半12分に相手チームに2対1と逆転されると、16分に交代されるまでロマーリオは観衆のブーイングを浴び続ける。試合は4対1でゴイアスが圧勝、伝統のマラカナン・スタジアムでの屈辱的な敗北にサポーターは激怒し、ブーイングはガマ監督にも及んだ。たったの1週間で最悪の状況に陥ったチームは、今回出場できなかったエジムンドに次節の勝利を託しているというが、それはそれで大変なことである。