フットボールって面白いよな。
つい、2年前は地獄だった、それが、今ではロシアW杯本戦に一番乗り、FIFAランキング1位。
セレソンは復活した。
日本ではあまり報道されていないが、もの凄い復活劇だった。
ついでに、このブログも突発的に復活。
来年はロシアW杯だからね… へへ。
キーワードはチッテ監督(Tite)、この人がすべて。
チッテ監督はコリンチャンスを率いて2012年、横浜でチェルシーを破った。(その前にインテルを率いてスルガカップ2009で来日している)
前任者ドゥンガと同じリオ・グランデ・ド・スウ州の出身(というか最近のセレソンの監督はフェリポン、メネーゼス、でその前もドゥンガ(南アW杯)のガウショ勢)。
セレソンのメンツ自体はドゥンガとほぼ同じなのに、なぜこれほどまでに良いプレーができるのか?やはり、これが監督の差なのだろう。
チッテが施した一つの変化がペップのバルサスタイルの本格的な導入、つまり、中盤の3人を要とした4-3-3。状況に応じて、キューっとコンパクトになったり、前線でプレッシャーをかけたりする。そこにブラジル人選手特有のパス回しと技術が加わる。
いまのMSN要するバルサも4-3-3なのだが、前線の3人が機能するには、中盤の3人の働きが不可欠であり、2015年末に横浜に来たバルサを生で観たが、この中盤の攻守の部分、とくにラキチッチの働きが凄かった。いま(2017年4月)のバルサはこの部分の新陳代謝に苦しんでいる、イニエスタ、ラキチッチ、ブスケッツの三人はもはや年齢を隠せない。
一方、セレソンではなんと中国組がこの部分を担っている。まず、パウリーニョが復活した、恐ろしく復活した。同じCWC2015で広州恒大で来日したパウリーニョを観たが、やたら強い、やたら点を取る。それを、いまセレソンでやっている。ウルグアイ戦でハットトリックって、お前さんはボランチだろが?
次いで、ヘナト・アウグスト。もともとはフラメンゴやレバークーセンではメイア・アタカンチだったはずだが、コリンチャンスで中盤のバランサーとして開花した。五輪代表の金メダル獲得ではネイマールと共にチームの立役者の一人となった。
そして、中盤3人衆の底の部分を担う逸材がカゼミーロ。なんだ、こいつの落ち着きは?すでにレアルの中盤底にもちゃっかり定着、昨年のチャンピオンズもゲットして、CWCで来日もしている。わずか25歳でボランチがすべき仕事をすべてできるうえ、前線へのフィード、必要とあらば得点も決める。この先、セレソンでも経験を積んでいくだろう。
サブのフェルナンジーニョも忘れてはならない、ペップ率いるMANシティでは不可欠な存在の一人だ。
最終ラインも手堅い。とくにミランダとマルキーニョスのコンビが定着しつつある。個人的には五輪代表のホドリゴ・カイオに期待したい。泣き虫チアゴ・シウバは欧州ではいまも評価が高いが、代表はもう引退してほしい。
前線については、世界中で話題になっているので、あえて詳しくは言わないが、ネイマールの成長(とくにPSG戦を乗り越えた自信)、ガブリエウ・ジェズスの台頭、コウティーニョの定着など、ロシアに向けて伸びしろが期待できる。ネイマールは絶好調なので言いにくいが、あのわざと倒れる癖はやっぱり直らない。
プレミアリーグではクロップ監督のスタイルに惹かれているので、チッテ監督のコウティーニョとフィルミノの起用に注目している。フィルミーノはちょっとしたアモローゾ的な才能で、ボールのないところでも仕事ができるタイプ。
ただ、いまのセレソンの最前線にディフェンダーに当たり負けしないポストプレーヤー的な選手がいれば、がっちりはまる試合もあるのかなとも思う。理想を言えばチェルシーのディエゴ・コスタやスアレスのような選手、直近のパラグライ戦ではベテランのディエゴ・ソウザを呼んだけど、ちょっとタイプが違う気がする。ただいま骨折中のガブリエウ・ジェズスは若いがポストプレーも上手い。
チッテ監督が就任してから9試合9勝と破竹の勢いで南米予選を独走して突破、FIFAランキングも1位に返り咲いた。まだヨーロッパのチームとガチンコ勝負をしていないので、なんとも言えないが(来年の3月にはドイツと親善試合が組まれているらしい)、2014年W杯の落胆から短期間でよくぞここまで立て直せたと、胸をなで下ろしている。
FICHA TÉCNICA
URUGUAI 1 X 4 BRASIL
Local: Estádio Centenário, em Montevidéu (Uruguai)
Data: 23 de março de 2017, quinta-feira
Horário: 20 horas (de Brasília)
Árbitro: Patricio Loustau (Argentina)
Assistentes: Diego Bonfa e Gustavo Rossi (ambos da Argentina)
Cartões amarelos: Maxi Pereira, Godín e Coates (Uruguai); Casemiro, Marcelo e Daniel Alves (Brasil)
Gols: URUGUAI: Cavani, aos 9 minutos do primeiro tempo; BRASIL: Paulinho, aos 18 minutos do primeiro tempo e aos 7 e aos 42 minutos do segundo tempo; Neymar, aos 29 minutos do segundo tempo
URUGUAI: Martín Silva; Maxi Pereira, Coates, Godín e Gastón Silva; Arévalo Ríos, Vecino, Sánchez (Hernández) e Cristian Rodríguez; Rolán (Stuani) e Cavani
Técnico: Óscar Tabárez
BRASIL: Alisson; Daniel Alves, Marquinhos, Miranda e Marcelo; Casemiro, Paulinho, Philippe Coutinho (Willian), Renato Augusto (Fernandinho) e Neymar; Roberto Firmino (Diego Souza)
Técnico: Tite
BRASIL 3 X 0 PARAGUAI
Local: Arena Corinthians, em São Paulo (SP)
Data: 28 de março de 2017, terça-feira
Horário: 21h45 (de Brasília)
Árbitro: Víctor Carrillo (Peru)
Assistentes: Jonny Bossio e Coty Carrera (ambos do Peru)
Público: 44.378 pagantes
Renda: R$ 12.323.925,00
Cartões amarelos: Bruno Valdez, Rodrigo Rojas e Cecilio Domínguez (Paraguai)
Gols: BRASIL: Philippe Coutinho, aos 33 minutos do primeiro tempo, Neymar, aos 18, e Marcelo, aos 40 minutos do segundo tempo
BRASIL: Alisson; Fagner, Marquinhos (Thiago Silva), Miranda e Marcelo; Casemiro, Paulinho, Philippe Coutinho (Willian), Renato Augusto e Neymar; Roberto Firmino (Diego Souza). Técnico: Tite
PARAGUAI: Antony Silva, Bruno Valdez, Paulo da Silva, Dario Verón e Junior Alonso; Cristian Riveros, Rodrigo Rojas, Hernan Perez e Almirón (Óscar Romero); Derlis González (Federico Santander) e Cecilio Domínguez (Ángel Romero). Técnico: Francisco Arce.