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Archive for 8月, 2008

PostHeaderIcon 残念…

まさか、女子チームが決勝で負けるとは…
北京オリンピック女子サッカー決勝
ブラジル0-1アメリカ
残酷すぎる結果。アテネ五輪銀メダル、中国07年女子WC準優勝、そして08年北京五輪銀メダル。
中国の観客の歓声が、ブラジルの女子チームが世界で一番面白いサッカーをすることを照明しているのに…
じゃあ、アメリカの女子チームはまぐれで勝ったのか、というと、
もちろん、そうじゃなくて、素晴らしい守備からブラジルを封じ、少ないゴールチャンスをモノにした。
後半途中ぐらいから、ブラジルのエース・マルタとクリスチアーネが明らかに抑えられてしまった。
ブラジルのすばらしい個人技の連続が、ある時間帯になって、たぶん金メダルの可能性に疑問符が浮かびはじめた時間帯に、陰を潜めてしまった。
Brasil
Barbara; Erika, Renata Costa, Tania Maranhao; Simone Jatoba (Rosana), Daniela Alves (Fabiana), Formiga (Francielle), Ester, Maycon; Marta e Cristiane.
Tecnico: Jorge Barcellos
Estados Unidos
Solo; Mitts, Rampone, Markgraf, Chalupny; Tarpley (Cheney), Boxx, O’Reilley (Natasha Kai) e Lloyd; Hucles e Rodriguez (Cox)
Tecnico:Pia Sundhage
Data: Quinta-Feira, 21/08/2008
Local: Estadio dos Trabalhadores
Arbitragem: Dagmar Damkova (TCH)
Auxiliares: Maria Luiza Villa Gutierrez (ESP) e Hege Steinlund (NOR)
Cartoes amarelos: Mitts (EUA)
Gols: Lloyd, aos 5min do primeiro tempo da prorrogacao.
まあ、これがゲームの奥深さ。アメリカはサッカーの伝統国でないように言われているけど、男子は初期のW杯から参加している。
それに、なんといっても史上最強の戦争大国。オリンピックでも、種々の競技で、勝ち方を研究しつくしている。各スポーツで投入できる限られた人材を、最大限の戦略で勝利へ近づけるハードウェアとソフトウェア。
バスケのドリームチームのように、美技で華麗に勝つと思えば(とはいえ、バスケ選手の一般の戦術理解度はスゴイらしいが)、
昨日ように、相手の猛攻を封じ、絶えに絶えて、ワンチャンスをモノにする。
勉強になりました。
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ブラジル女子は頭を垂れることはない、彼女たちは「試合には負けたけど、サッカーでは勝った」と思う。
ただ唯一、悔やまれるのが、昨年の女子W杯で好調だった、ダニエラ・アウベスの不調。攻撃的MFの彼女が、アメリカが最終ラインを引いたときに、もっとロングシュートやスルーパスを出せていれば、けっこう違う形で崩せていたかも。
まあでも、ブラジル女子チームはまだ若いし、次があるよ。ブラジル現地での視聴率は、男子のアルヘンティーナ戦を上回ったんだとさ。日本の五輪サッカーと同じ現象だわ、わかる、わかる。
いつか、マルタと女子セレソンが頂上に立つときが来るよ。
陸上短距離の為末選手が良いこと言ってたなあ、なんかこんな感じ「夢がかなうのか、それか、敗れる場所、それがオリンピック」

PostHeaderIcon 3発撃沈

メッシ、アグエロ、リケルメ率いるアルヘンティーナに完敗。
いったいセレソンに何が起きたって?
単純な話、アルヘンの方がチームとして、はるかに上だった。
セレソンは「ブラジルらしさ」がなかった。(あちらの太鼓腹のスーパーアイドルも言ってた)
あの、エルナーネスが中盤で奪って、ソビスにロングボールを出す形…ありゃ、一昔前のイングランドとか、北欧のチームのやり方じゃねえか。
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しかし、ロナウジーニョ、ジエゴ、ソビスの3トップは、まったく連携というものがなかったなあ…
ドゥンガが北京に、本気で金を取りに来ているのは感じとれた。でも、初戦のベルギー戦から、なんかヘンチクリンな構えたサッカーで、見てて釈然としなかった。相手チームのレッドカードを誘うようなプレーも多かったし。
けっきょく、アルヘン相手に、チームが監督の思惑以上に爆発できるかどうかが期待されたけど、逆に、アルヘンの方が爆発しちゃった。
まあアルヘン側のメッシという存在がすべてだったね。メッシを止めるために、アグエロにスペースを与えてしまう…さらに、試合を有利に進める術を知っているリケルメ、マスケラーノという背骨。
でも言い訳なしに、これがいまの五輪セレソンの実力。チームは精一杯、頑張って負けた。
守備のブレーノ、中盤のエルナーネスとアンデルソン、攻撃的MFのチアゴ・ネーベスなど、逸材だね。パットはまだ経験が足りない、ということにしておこう。
ここからは、仕切り直して、新しいプロジェクトを始めることだと思う。ドゥンガもこの経験を生かして、ジーコがしているように、クラブチームの指導にあたってほしい。そして、いつかまたセレソンに返り咲けばいいじゃないか。ドゥンガはあっしにとって、永遠のインテルの英雄だ。
長年頂点にいたブラジルサッカーも、いまはやや、低迷期にある。有望選手たちが世界中に散らばっていて(最近では中近東)、もう、なにがなんだか、訳がわからん。
世の物事の浮き沈みは、景気とか、ボーナスとか、株価とか、そんなもん。あのアメリカの陸上短距離だって、いまでは、ジャマイカに完敗。
でも監督代わったからって、すぐに強くなると期待したら、また、ガッカリするかもよ。
情けないのは、ルーカスとチアゴ・ネーベスの退場プレー。アルヘンに完敗したからって、理性を失うなよ。3位決定戦は観ようかな、どうしょうかな。
まずは、女子の金を観たいじゃん?

PostHeaderIcon 一喜一憂

ニュージーランドに勝ったぐらいで、あれほど喜ぶブラジル代表も、また、オリンピック精神を表しているようで…喜ばしいのやら、涙ぐましいのやら。
本来なら、みんなを牽引するべきロナウジーニョが、みんなから、元気づけられるって…そんなにして、みんなでドラマを作りたいのか。それがモチベーションってやつか!
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それにしても、ブラジル代表はグループ運がよかった。手強かったのは、初戦のベルギーだけ。次戦のニュージーランド、そして次は敗退した中国。それに、中国は例のカンフーサッカーとやらで、ベルギー戦で二人退場したらしい。
ロナウジーニョはたしかに、体はずいぶん絞れているようで、本気度も高いようだ。でも、「ロナウジーニョ復活」と謳うには、まだ早いんじゃない?ポジショニングも例のバルセロナ時の左に張ったままのアレだし。初戦は何もしてないのに、日本のスポーツ番組では、まるで、ロナウジーニョがチームを引っ張ったような編集のされ方になって、もう辟易した。
とにかく、ロースターターのセレソンには、もってこいの展開になりつつある。ニュージーランド戦はゴールシーンしか観れなかったから、ボランチたちの仕事ぶりのコメントは避けたい。セレソンへの真剣評価は、トーナメントフェーズから。
一方、「死のグループ」の日本代表は不運そのもの。アメリカ、ナイジェリア、オランダとユース強豪国3連戦だもんね、一つぐらい楽して勝てそうなチームがあればいいのに。えっ、それが日本?ナイジェリア戦は、後半はもう一騎打ちになって、内容的にかなり面白かった。本田圭佑クンは、戦犯扱いになっちゃったけど、身体能力といい、技術といい、日本代表を背負っていく逸材だと思うよ。あと細貝のスタイルも好き。
いまさらながら、平山とか、一見「木偶の坊」でも、土壇場で競り勝ったり、押し込んだりと、決定力のある選手を連れて行けばいいのに。似たようなFWばっかり揃えちゃって、仕事のできるサラリーマン風の反町さん。3人がかりでクロスをあげれても、エリア内で競り勝てるFWがいない。最後の試合は、二分けのオランダは死にものぐるいで来るから、どんな試合になるだろうか。
まあ、オリンピックに限って、スポーツの感動をサッカーだけに求める必要はない。大会3日目で、柔道の内柴選手・水泳の北島選手たちの金メダルには感激しました。とくに、長身の選手が有利な競泳で勝つって、北島選手はどれだけ、技術的に優れているのだろう。

PostHeaderIcon ブラジル五輪代表の見どころといえば

ということで、今回の五輪代表セレソンの客寄せパンダ・ロナウジーニョの話題から入ったのですが、実際のところ、大きな期待がかかっているのは、今回呼ばれた中盤底のボランチ君たちなのです:
アンデルソン(マンU)、エルナーネス(サンパウロFC)、ルーカス(リバプール)、ハミーレス(Ramires、クルゼイロ)。これがいま噂の、守備はもちろん、攻撃の組立てもできる新世代のボランチたちだと言われてます。
彼等の活躍によっては、いま、A代表(および所属クラブ)で結果を出せていない3ボランチ:ジウベルト・シウバ、ジョズエ、ミネイロに取って代わるかもしれない、南米予選で低迷するドゥンガ・セレソンの起爆剤となるかもしれない、という期待があります。
これが、今回の五輪セレソンの見どころ。といいたいところですが、日本のテレビ放映では、グループリーグを突破しなければ、セレソンは観れません。
サッカー競技は、五輪開会式である8月8日の2日前の6日に始まりますが、はたして、日本にいて、どれだけの視聴環境が整うか、いまだ未定。