レアル余裕でCWC優勝-モロッコで息抜き
クラブワールドカップ2014、レアル優勝。
レアルはもう圧倒的なゲーム支配力でアルゼンチンのサン・ロレンソを相手にしなかった。サン・ロレンソは必死に戦ったけど(ラフプレーまで使って)、レアルにとってはまるで練習試合だった。
いま世界で二強と言われるレアルとバイエルン。ここにチェルシーを入れたら世界3強(だと私は思っています)。バルサはもう入らない。
いま思うのは、この大会も欧州✕その他大陸になってしまった。欧州がずば抜けて強く、一方で、南米と他の大陸の差が縮まった。今回のニュージーランドのオークランドは素晴らしかった、Jクラブははたしてこのオークランドに勝てるだろうか?
しかし、ここまで欧州との差が開いてしまったら、もはやこの大陸間クラブ対決の意義がだいぶ薄れてしまったな…とも。トヨタカップから観ている人にとって、かつての南米と欧州の名勝負はもう生まれないのかもしれない。
「欧州は世界中から名選手を集めて、ズルイ」という意見もあるが、それは欧州がそれだけ努力しているからであって、その投資の成果として、これだけのサッカーのコンセプトの違いを披露できるようになった。決勝戦ではレアルは瞬間的に得点チャンスを作り出せた。
私の記憶では、ゲームコンセプトの差は2005年のサンパウロFC✕リバプールで顕著に現れた。当時、南米では圧倒的な強さを誇っていたサンパウロFCだが、リバプールに試合を支配され、アモローゾ中心のカウンター攻撃でなんとか逃げ切って勝利。翌年、我がインテルも同様にバルセロナの猛攻に必死に耐えて、1点を守り切った。
けど、2007年にはミラン4-2ボカ、そして2011年のバルサ4-0サントスで、南米のプライドは完全に打ち砕かれた。2011年のサントスはネイマール&ガンソの台頭でブラジル国内そして南米では飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、グァルディオラ率いるバルサにまったく手も足も出なかった。ブラジルのチームがCWCで始めて屈辱的な負け方をした衝撃的な試合だった、少なくとも自分にとって。
まあ、あれ以上の衝撃を受けるのは、今年のブラジルW杯のドイツ7-1ブラジルだが、衝撃のタイプで言えば、この二つの試合は似ている。
つまり、スコア以上に、ゲームとしてのサッカーに差がついてしまった。いまヨーロッパでプレーされているフットボールは南米がプレーするフットボールとは違うゲームとまで言える。まるで、違う競技種目。ヨーロッパのゲームはより洗練されていて、激しく、みんなが同時に動いて、個人技も生かす必要があって、その他もろもろの要求があって、その代償として選手も監督も巨万の富と名声を得る。
私の意見では、実際にはゲームの差は総合的な結果に過ぎず、その根本は南米のクラブや大会の運営力の無さ、組織力の無さが、ゆくゆくはプレーするサッカーの質に影響しているのだと、思う。
ブラジルのビッグクラブ(ビッグと付けること事態、はずかしくなってきた)はチームが安定しない、毎年、選手が半分ぐらい入れ替わる。今年、ブラジル選手権で優勝したクルゼイロの主力選手たちはいま欧州のクラブから打診を受けていて、数人が出て行くだろう(とくに若手)。そうなると、来年のリベルタドーレス杯に出るときにはもう弱体化している可能性が高い。
強いチームを作る度に弱くなる、これが金が無いための悪循環だ。しまいには、サン・ロレンソのような、欧州に呼ばれそうもない選手が集まったチームが南米を代表して世界の舞台で戦う(くしくも、レアルの昨季チャンピオンズ優勝の立役者はアルヘン代表のディマリアだったことをお忘れなく)。
まあ、我々はいまそんな時代に生きているんだなあ、と改めて気づかせてくれた試合でした。
FICHA TÉCNICA:
REAL MADRID 2 X 0 SAN LORENZO
REAL MADRID – Casillas; Carvajal (Arbeloa), Pepe, Sergio Ramos (Varane) e Marcelo (Fabio Coentrão); Kroos, Isco e James Rodríguez; Cristiano Ronaldo, Bale e Benzema. Técnico: Carlo Ancelotti.
SAN LORENZO – Torrico; Buffarini, Yepes (Cetto), Kannemann e Mas; Ortigoza, Mercier, Kalinski e Verón (Romagnoli); Barrientos e Cauteruccio (Matos). Técnico: Edgardo Bauza.
GOLS – Sergio Ramos, aos 36 minutos do primeiro tempo. Bale, aos cinco minutos do segundo tempo.
ÁRBITRO – Walter Lopez (Guatemala/Fifa).
CARTÕES AMARELOS – Sergio Ramos, Carvajal (Real Madrid); Ortigoza, Barrientos, Buffarini, Kannemann (San Lorenzo).
RENDA E PÚBLICO – Não disponíveis.
LOCAL – Estádio de Marrakesh, em Marrakesh (Marrocos).
昔のヨーロッパVS南米のトヨタカップは、ガチンコ勝負で本当に面白かったですね、特にヨーロッパに南米の選手が流れてない頃のゲームなんて いやーおもしろかった。
今のCWCは、内容は別にして、お笑い芸人がやれレアルだやれマンUだと大騒ぎしているだけでつまらないです。
他のチームは、どうでもいいような騒ぎよう。
なんとかならないのかなー。あの芸人やタレント達。
スタイルの違う南米と欧州のガチンコ勝負は面白かったですね。
ジーコ率いるフラメンゴはもちろん、当時のサッキ率いるグランデ・ミランとクライフ率いるスーペルバルサを連破したテレ・サンターナのサンパウロFCには痺れました。あれで、日本でもサンパウロFCファンが増えましたもんね。翼君も入団したし。
けど、グローバル化の影響で、もう昔の対決は観れないと言い切っちゃいましょう。
当時、観た人の記憶にだけ、その感動は残るでしょう。
今回のCWCの解説では、南米チームをなんとか引き立たせようとするコメントもちらほらあって、
それがまた、なんとも屈辱的でもありました。
フッチさん。
92年のサンパウロ見ていてスカーっとしましたよ。
ライーの2ゴールですよね、たしか、
前評判は、圧倒的にバルセロナ、でもサンパウロが勝つ、
皆わかってないんだよなー、表面的なことしかみてなくて、
なぜサンパウロが劣勢を予想されながら勝つのか、そこには、ブラジルのサッカーにたいする懐の広さがあるんですよね、
メディアは、わかってないな~。
テレ・サンターナ次の年もミラン相手に勝ってましたからね。
トニーニョセレーゾ復活で。
すごいテレ・サンターナ。
さっきyoutubeで、92年、93年のベストプレイを振り返りました。
しかし、感動がぎっしりつまった2試合でしたね~
あの時代がもう戻ってこない、もう一つの理由がわかりました:国立競技場。
来月から取り壊しが始まるそうですが、この歴史的なスタジアムの魔力もあった。
国立のあの美しい曲線…暖かみ
こんど国立について書いてみようっかな…
書いて下さい。お願いします。m(__)m
あ、でも私の国立の歴史は浅いですよ…ジーコファンさんの方がきっと上。
フッチさん、
今さらですが、明けましておめでとうございます!
今年もよろしく~、です。
ジーコファンさん、こんにちはー
すいません、返信が遅くなってしまいました。
年始めは怒濤の忙しさでしたね~、でもアジアカップはちらほら見ました。
そんでもってアギーレさんのすったもんだですから…
この先、日本代表はどうなるのでしょう。
今年もよろしくお願いしまーす