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PostHeaderIcon ブラジルのお宝物

ブラジルで話題になった。9/21世界で最も有名なオークション・ハウス、ロンドンのクリスティーズで、1958年スウェーデンW杯決勝でペレが着た青色の代表ユニフォームが10万5千ドルで競り落とされた。
他にも、ホマーリオが94年の決勝で着たシャツ、62年チリ大会の決勝でジャウマ・サントスが着たシャツなどが数千ドルで落札された(他にもバッジオが94年W杯決勝でPKを外した時着ていたシャツが5千ドル)。2年前の競売では、ペレが70年メキシコW杯の決勝で着ていたシャツが30万ドルで競り落とされた。ここで一息。


で、ブラジル側の所有者が手放したのは事実だが、一体誰が何のためにこれらのシャツを独り占めにしたいのか。なぜ、世界中の人々がこうした物品をみて、テレビ放映のない時代のW杯はどうだったのかを想像し、昔の功績を記憶できるようにしないのか。今のサッカーは歴史までカネさえ払えば買えてしまうのか。
カネ、カネ、カネ。一番高い金を出せる者が喜びを独り占めできるオークションは今のサッカーの象徴といえる。
本当に言いたいのは、ブラジルの貧しい庶民はもうペレがW杯で着ていたシャツを目の当たりにできないのか。彼等にこそ権利があるというのに。
まあ、ジュール・リメ杯を夜盗にドロンされた国民には文句を言う権利はないと言われれば、言い返しようがないが…ジュール・リメ杯は、ルパン三世の映画のようにコレクターの手に渡ったのではなく、純金目当てに溶かされたという悲しい噂がある。
ペレとジュール・リメ杯。カップは今はレプリカがあるだけ、ペレのプレーは永遠に人々の記憶に残ってほしいものだ。
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