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PostHeaderIcon 論争の行く末

この各国サッカー協会とヨーロッパ・クラブの戦いはまだ始まったばかりで、ますます激化していくに違いない。特に南米のブラジルとアルゼンチン代表はほとんどのヨーロッパ主要クラブに選手がおり、この2代表が批判の的になっている。ヨーロッパ主要クラブ集会(G-14)は昨年南米サッカー連盟(Conmebol)と紳士協定を結び、なかでもヨーロッパ大陸以外で行う親善試合(もちろんFIFA指定日)で自クラブの選手を招集に応じさせるか否かについてクラブが決定権を持つという条件があるそうだ。


つまり、日本代表が日本でブラジルやアルゼンチン代表と親善試合を組んでも、クラブ側の拒否でビッグ・プレイヤーが来ない可能性があるということだ(まあジャパン・マネーの影響力も大きいが)。その約束がセレソンのハイチでの親善試合やアテネ・オリンピックに出場したアルゼンチン代表のオーバー・エージ枠の招集方法で反故された形となった。これがG-14の感情を逆なで臨戦状態を招いた原因である。
一方で、リオ・デ・ジャネイロのオ・グローボ紙コラムニスト、カラザンス氏は「このG-14と南米協会がFIFAを飛び越えて協定を結んだことこそ間違いではないか」と指摘する。
セレソンへの弊害
ロナウジーニョの件はともかく、今回のドイツ代表との親善試合とその前のW杯南米予選ボリビア戦で、セレソンはGKヂーダ、DFルシオ、SBカフー(セレソンの現キャプテン)、MFゼ・ホベルト、カカ(つまりACミランとバイエルン・ミュンヘンの選手)という02年W杯メンバーで、これまでの予選でレギュラーを務めてきた5人の選手の招集をあえて避けた。彼らの不在がチームにマイナスだったことは言うまでもない。

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