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PostHeaderIcon ベスト16、セレソンはチリと対戦

ベスト16からゲームはますますヒートアップしてきました。

 

ウルグアイ2-1韓国

ガーナ2-1アメリカ

ドイツ4-1イングランド

アルゼンチンン3-1メキシコ

 

しかし、どれも見応えある試合でした。あっしもかなりの寝不足です。

とはいえ、今夜はブラジルの出番。眠たいなどと言ってられません。

 

これまでの4試合でもっとも衝撃的な出来事は、もちろん、イングランドの「幻のゴール」。この試合は、どちらかを応援していたわけではありませんが、1-2のビハインドを取り戻そうと頑張っていたイングランドにとって、あまりにも可哀想な仕打ちだった。その後に行われた「アルヘン×メヒコ」戦でも、またしても明らかな誤審。

 

もちろんドイツもアルヘンも勝つべくして勝ちましたが。


遊びでも審判をやったことある人なら分ると思うが、一瞬の間に起きてしまうオフサイドやボールがラインを割った割らないという判定は、肉眼では非常に難しい。ましてや、このレベルの選手たちのスピード、さらに新型ボールのスピードが加われば、なおさらだ。

 

けれど、一つの国のサポーターの感情を左右するほどのプレーの判断が、たった一人の線審、主審の肩にのしかかって良いのかどうか。NBAのように、疑惑とされるプレーの場合は、いったんプレーを停止、ジャッジを保留にして、みんなでカメラ映像を観て判断するというのではダメなのか。

 

FIFAがそのことに否定的なのは、あっしなりに考えるのは、まず第一に、主審の威厳が損なわれること。際どい場面で、主審がビデオ判定に頼り切ってしまうことは、将来的には、主審の存在価値そのものを無しにしてしまう。でも機械には人間味のある判断はできないだろう。また、カメラ映像に頼ることは、テレビ局や映像を作る側に試合の勝敗を左右する権限を与える形になるため、新たな権力、問題の火種になることも懸念される。

今回のW杯での、日本代表に対する各局の手の平の返しぶり、過剰な熱の入り方を観れば、テレビ局に権限を与えることが、いかに危険な事かは明白だ。過激なのは日本のテレビ局に限ったことはではないが。

「はたして、ゴールの判定の結果は!?」…「CMの後に!!」なんて、なりかねない。

 

それに、これまた素人なりの経験談だが、たしかに、カメラ映像というのも実は「完璧な真実」ではない。被写体の色や角度はフィルム(いまでは素子)の感度やレンズのタイプ、絞り等で違ってくる。もちろん、昨日のイングランドのゴールはどうごまかしても、ゴールでしたが…しかし、カメラ判定にするにしても、厳正で普遍的なルール作りが必要で、また、そうなれば、そのルールを逆手にとってイカサマをしようとする輩も出てきてしまう。

 

チリ戦について

 

チリとは対戦したくないと言いましたけど、「スペイン2-1チリ」を観た限り、やはりスペインの方がチリよりも上で、王者のサッカーをしていた。もし「ブラジル×スペイン」がベスト16で実現していたら、まだ全開ではないセレソンの調子からして、勝敗はまったくわからなかった。

 

ブラジル現地では、ドゥンガ時代ではビエルサ率いるチリ相手に負けたことがなく(55勝)、さらにチリの正CB二人がカードの累積で欠場するということもあって、多くの人は楽勝モードだが、はたしてどうなるか。ビエルサ監督はセレソンを知り尽くしている。

 

今回も現地で試合を観ているトスタン氏が指摘するには、ジウベルト・シウバとフェリペ・メロのマークをより厳しくして、中盤底のパス回しを封じれば、セレソンは苦戦するだろうとのこと。さらにビエルサは以前から、ウィングを二人置いて、ブラジルの両サイドバックの上がりを封じることをしてきた。今回のチリでは左はボウセジュール、右はアレクシス・サンチェス。高い位置で奪って、一気に飛び出すように攻撃する。これがチリが今大会で注目を集めている理由だ。

 

一方、セレソンの方は、ポルトガル戦でチームの弱点や、精神的なストレス、全体的なほころびのようなものを見せた。これまでドゥンガのチームの定評だった、固く守ってカウンターで仕留めるといった形が一回もできていない。それもそのはず、北朝鮮、コートジボアール、ポルトガルの三チームはどれも、引いて守ってブラジルにスペースを与えてくれない。

 

個々の選手の出来に関しては、ポルトガル戦のふがいないプレーで真っ先にやり玉に挙げられたのがジュリオ・バチスタだったが、他にもダニエウ・アウベスがエラーノの代役を務められなかった。彼は珍しく、試合で一回も正確なクロスを上げられなかったのではないか。ジョズエもパス回しの面では明らかにフェリペ・メロよりも劣っていた。コパ・アメリカで大車輪の活躍だった三人だが、W杯ならではのプレッシャーを感じたのだろうか。

 

他にも、正左SBのミシェウ・バストスのパフォーマンスはひどかった。どうやら、自身も左サイドでの孤立を不満に思っているらしく、この問題は深刻化するかもしれない。

 

選手達の怪我の問題も解消していない、カカはまだ100%回復していないらしいし、ホビーニョもポルトガル戦の直前に痛みを訴えて欠場した。エラーノもコートジボアール戦での怪我から回復していないし、フェリペ・メロはポルトガル戦でペペとの接触で捻挫したらしい。

 

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これが「死のグループ」のダメージなのか、セレソンはそんなに明るい材料は無いように見える。今日のチリ戦に勝って、なんとしてでも、調子を上げていかなければ、むしろ悪い方へ向かっていってしまう危険がある。(勝てた場合はオランダ×スロバキア戦の勝者と戦う)

 

これまでディフェンスが非常に強いことで救われてきたセレソンだが、ここで全体のモチベーションが上がるようなパフォーマンスが期待される。

 

というか、それが出来なければ、バイバイだ。

 

One Response to “ベスト16、セレソンはチリと対戦”

  • スブッラ says:

    イングランドは誤審に泣いたが。ドイツのエジル、ミュラーなどと比べてジェラード、ランパードといった従来のコテコテの攻撃的MFの劣勢を感じました。カカも何か危なそう。
    エジル、パストーレ、パウロ・エンリケ、本田圭祐、彼らはそれぞれプレイは微妙に違うけれど新世代のアタッカーの旗手というサッカー界の立ち位置では共通していると思います。

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