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やっぱりトロピカルなチームは極寒でプレーすべきではないね。
3月1日、モスクワ、ロコモティフ・スタジアム。
セレソン対ロシア戦は煮え切らないどころか、凍えそうな内容の試合だった。


多彩な攻撃どころか、90分間ほとんど自陣でボール回しに徹したセレソン。ロシアに押し込まれる時間帯もあり、辛うじて勝利できたといってもいい。
摂氏マイナス10度、積雪を解かしたあとのぬかるんだピッチで、セレソンのサッカーも縮こまった。GKホジェリオ・セニが久しぶりにスタメン復帰し、右SBにはシシーニョ、足首を痛めたロナウジーニョの代わってヒカルジーニョでスタートした。
一方、ロシアはクロアチア同様の3-4-1-2といった感じでセレソンに、一泡ふかせてやろうという意気込みたっぷりで望んだ。
試合は前半早々の14分、ロベカルのロングシュートをトラップしようとしたロナウドがボールの軌道を変えて先制ゴール。セレソンは条件の悪いピッチでなんとかボールをキープしようとチーム全体がパス回しに徹した。
それでも、ロシアのプレスでボールを奪われること多々、一本のパスで相手のFWに裏をとられるルシオとフアン。とくにルシオは右SBのシシーニョがサイドハーフ気味にポジションを上げてしまうので、カバー範囲が大きかったようだ。
GKセニの足技は華麗で、最終ラインのパス回しになんの遜色もなく参加していた。それにDFを統率するリーダーシップが凄い。セニの長所が随所みられた。
後半に入ると、セレソンはヒカルジーニョに代えてなんとエジミウソン投入。たぶん前半はスポンサーの要望に応えるためにフルメンバー、後半からは実験という意味合いがあったようだが、パヘイラは久しぶりの3ボランチを実行。ついでにフアンに代えてクリスを試す。ディフェンシブになったセレソンに、ロシアは猛然と仕掛けてくる。
ときに、プレミアのチームのような下がり気味の4-4-2になってしまうセレソン。ロベカルもシシーニョもサイドからほとんど崩すことなく、ロシアの3バックをロナウドとアドリアーノの二人で真ん中から突破しようとするが上手くいかない。
さらにロベカルに代えてグスターボ・ネリ、エメルソンに代えてジウベルト・シウバ。チームは明らかに中盤でのビルド・アップが遅く、ボールを失ってはDFラインの裏を通されるか、またはシシーニョの裏のスペースを使われていた。
後半30分以降、ロシアは2度ほどの決定的な得点チャンスがあったがモノにできない。セレソンはカカに代えてジュニーニョ・ペルナンブカーノ、ロナウドに代えてフレッジを投入。フレッジが少し下がり気味でボールを受け始めてから、中盤で少しタメができるようになった。
ロナウドは試合中ほとんどのパスを失敗した、こりゃあまた去年同時期と同じ重傷だ。W杯まで帳尻を合わしてくればいいが、所属クラブであるレアルの内情も穏やかじゃないし、かなり心配だ。ロナウドにはあまり復活の猶予が残されていない。
最後はなんとか持ちこたえることができて、試合終了。セレソンの欠点が多く露呈した試合だった、と言いたいが、たぶん1点差で勝っているときの逃げ切りパターンを想定した戦いだったのかもしれない。エメルソンとエジミウソンとジウベルト・シウバの3人の絡み合いを確認したかったはず。それにしても、ゼ・ホベルトの華麗さには相変わらず見とれるなあ。
でも連続した時間帯に相手に差し込まれるとDFにほころびが生じていた。これまでは中盤でのキープ力でカバーしてきた感じがあるが、今回はロナウジーニョもいなかったし、他の選手達の活躍もなかった。
DFラインの上げ下げ、裏へのケアはどんなチームでも同じで、すぐ対応できる問題ではない。ルシオやフアンなど特定の選手の問題ではないと思う。5月の合宿で時間をかけて改善しなければならない課題だ。
とにかく暖かいところで練習しようね。
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BRASIL 1 x 0 RUSSIA
Data: 01/03/2006
Local: Lokomotiv Stadium, em Moscou
Arbitro: Massimo Busacca (SUI)
Auxiliares: Francesco Buragina e Matias Arnet (SUI)
Gol: Ronaldo, aos 14min do primeiro tempo
Brasil
Rogerio Ceni; Cicinho, Lucio, Juan (Cris) e Roberto Carlos (Gustavo Nery); Emerson (Gilberto Silva), Ze Roberto, Ricardinho (Edmilson) e Kaka (Juninho Pernambucano); Ronaldo (Fred) e Adriano
Tecnico: Carlos Alberto Parreira
Russia
Akinfeev; A.Berezutski, Alyukov, Ignashevich e V.Berezutski; Aldonin, Zhirkov, Smertin e Arshavin; Loskov (Bilyaletnov) e Kerzhakov
Tecnico: Alexandr Borodiuk

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