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PostHeaderIcon セレソンに2軍はない

コンフェデ杯日本戦を前に、日本のマスコミはこぞって「ブラジル余裕で主力温存」、「日本戦はただの調整試合」といった日本人サポーターを刺激する煽り報道を繰り広げているが、ブラジル側から見れば日本のマスコミの奇妙な闘志に「?」といった感じた。
セレソンは22日(ドイツ時間)の日本戦に向けて最後の紅白戦を行った。パヘイラは試合前最後の記者会見でブラジルのマスコミに「日本戦には選手を入れ替える。スタメンはもうできあがってるけど、試合前にしか発表しないよ」と述べている。


予想にすぎないが、ブラジルのマスコミではGK:マルコス、右SB:マイコン、CB:ルシオ、ホッキ・ジューニオル、(フアン)左SB:レオ、MF:ジウベルト・シウバ、ヘナト、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、エドゥ、FW:ジュリオ・バチスタ、ヒカルド・オリヴェイラの4-3-3で試合に臨むのではないかと言われている。
メンバーはメキシコ戦から殆ど代わる形になる。だからといって「日本をなめている」わけではない。3試合ですべての選手を起用するというのがパヘイラの当初の計画で、コンフェデ杯はそのための大会。だいだい相手を舐めてかかって万が一負けた場合(この場合敗退を意味する)、ブラジルのマスコミが黙っちゃいない。ブラジル・サッカー史にはそんな前例はない。
フッチブログが思うにはエドゥーを除いて、すべてスタメン・レベルである。ちなみに日本であまり知られていない左SBレオ(サントス)は前からロベカルの後継者として期待されている。
「日本戦でメンバーを代えて敗退するリスクは私が責任を負う。ロナウジーニョ、カカ、ホビーニョ、アドリアーノの4人を使ったからって、勝てるとは限らない。それよりもドイツですべての選手を起用しておきたい」。パヘイラはブラジルのTV局にこう言っている。「日本は早く家に返してやらないとね」みたいなことを言っている映像はどこにもない。
昨夜ドイツ代表はアルゼンチン戦でバラックとカーンという主柱をあえて外した。クリンスマン監督の言い分は「精神的に頼りになるメンバーをあえて外して戦わせた」と言っている。結果は2-2の引き分け。日本のマスコミに言わせれば、「ドイツはアルゼンチンを舐めてかかった」のだろう。ついでにアルゼンチンが南米予選のここ2試合(エクアドル、ブラジル)でスタメンを二つ揃えたことに「アルゼンチンは凄いチームを二つも作れる、ワオ!」とベタ褒めしていた。なのに、こと日本と対戦するセレソンになるとそうはいかないようだ。マスコミが気付いていないのは、W杯本番への戦いがもう始まっているということ。
コロニアの球場で練習を終え、バスに乗り込んだセレソンは、日本代表のバスが球場に到着するのを見て、全員がバスを降りてジーコに握手を求めに行ったとも報道されている。
ブラジル・サッカーは今では世界を網羅する大きな和で成り立っている。ちなみに今回のコンフェデ杯でも別の国に帰化したブラジル人選手が多く活躍している。
お前らは2軍か?
違ーう!!
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988 Responses to “セレソンに2軍はない”

  • わざわざコメントありがとうございました。
    フッチブログさんのおかげでいい記事がUPできたと思っています。反響もいいようで嬉しく思っています。
    試合後の記事楽しみに待っています!

  • ジーコ・ジャパン、王者ブラジルに価値ある引き分け!

    絶対に勝たなければいけない日本、引き分けでも良いブラジル。当初の情報ではロナウジーニョやカカー等の主力を温存すると言われていたブラジルですが、キーパー、DFを入…

  • jumpin says:

    私も二軍とは思いませんでした。
    マルコス、ジルベルト・シウバは2002年のメンバーでしたし、他のメンバーはよく知らないのですが
    プレーレベルが落ちているわけでもないですし。
    おそらくメディアがイメージするところの代表と違ってただけでしょうね。
    ジーコ監督とパレイラ監督は抱き合ってましたね。
    いろいろ複雑だったでしょうね。
    (ところで昨日はコメントありがとうございました。
    お気遣いがとても嬉しかったです。)

  • 善戦、世界が驚くようでは、まだまだ!

    * 勝つしかなかった、だから善戦できた
    日本は、準決勝進出には勝つしかなかった。だからこそ、善戦できたと思う。もし、引き分けでも可能性があったら、逆に守り…

  • ケルン、ケルン、ケルン

    「マイアミの奇跡」の再来、「ケルンの奇跡」を陰ながら望んでいたのですが、残念ながらサッカー日本代表はブラジル代表と引き分け、コンフェデレーションズカップでの決勝…

  • Masato says:

    こんにちは。ブラジルの選手層の厚さは、底なしですね。いったい、何チーム代表チームが組めるのでしょう。ブラジルに2軍という概念はないですね。それに比べると、日本の選手層は薄い薄い。

  • フッツブログ says:

    myfootballlifeさん
    こんにちは!感動的な試合でしたね。
    試合後、ずっと仕事に追われて、やっと今になってブログに戻ってこれました。
    日本代表にとっては良いステップ・アップだったに違いない。
    セレソンにとっては…失望しました。

  • フッチブログ says:

    jumpinさん、
    セレソンのスタメンは予想とは違って、主力でしたよね。
    昨日の内容からみて、セレソンは勝たないといけなかった。
    勝ちどきに決めずに、なんかボール遊びしちゃうから。
    日本代表の2ゴールは当然の結果でしたね。あと加地はオフサイドじゃなかったし。
    なんかジーコの昔の映像が観たくなってきました。

  • フッチブログ says:

    Masatoさん、
    いま、j-sportsで南米リベルタドーレス杯やってますけど、
    セレソンより強いチーム、それはサンパウロFC。
    (話をすり代えちゃって、スイマセン)
    セレソンとやったら、5-1とかで勝っちゃう気がします。もうぜんぜん上、とくに戦うスピリットが。
    「セレソンは底知れない力を隠し持っている」かも知れませんが、いまのはチャンピオンのサッカーではない。
    とかいって、ドイツ相手に豹変したりしますから、
    やっかいですよセレソンの応援も。

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