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PostHeaderIcon ワールドカップ抽選会が厳しい

今回はおそらくW杯史上、最も厳しいグループ分けになるだろう。

というのも、シード国である開催国(ブラジル)+FIFAランキング上位国に加えて欧州のノンシード国のいるポット4になんとイタリア、フランス、イングランド、オランダとポルトガルなどの伝統国が入り、さらに、そのうちの一チームがポット2の8枠目にも入ってくる可能性があるというのだ。(ややこしくてスイマセン byブラッター)

*組み合わせ抽選会のポット分け(2013年10月のFIFA世界ランキング)

ポット1:ブラジル(開催国、11位)、スペイン(前回覇者、1位)、ドイツ(2位)、アルゼンチン(3位)、コロンビア(4位)、ベルギー(5位)、ウルグアイ(6位)、スイス(7位)

ポット2:チリ(12位)、コートジボワール(17位)、エクアドル(22位)、ガーナ(23位)、アルジェリア(32位)、ナイジェリア(33位)、カメルーン(59位)

ポット3:アメリカ(13位)、メキシコ(24位)、コスタリカ(31位)、ホンジュラス(34位)、日本(44位)、イラン(49位)、韓国(56位)、オーストラリア(57位)

ポット4:オランダ(8位)、イタリア(9位)、イングランド(10位)、ポルトガル(14位)、ギリシャ(15位)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(16位)、クロアチア(18位)、ロシア(19位)、フランス(21位)

前提条件としては欧州国は一グループに二カ国まで、南米も1グループに一カ国までです。

ここで問題なのはポット2の8枠目に来る可能性のあるポット4の欧州チームです(このポット2の抽選がまず最初に行われるそうな)。ここに、優勝経験国であるイタリア、フランス、イングランドや、さらにはポルトガル、オランダ、ロシアという伝統国が来れば、それが死の組になる可能性が高い。例えばイタリアとオランダの入った組なんてのはどうですか?ここでポット1は前提条件のおかげで、自ずと南米のシードチームとなります(死の組に定評のあるアルゼンチンとか)。

ブラジルで最も畏れられているのが、例えば苦手意識でいえば「ブラジル、イタリア(ポット2)、メキシコ(ポット3)、オランダ(ポット4)」なんかはやばすぎ。日本も安心してられません「アルゼンチン、ポルトガル(ポット2)、日本、イタリア」なんてグループはどうですか?前代未聞のギャーですよ。

逆に、楽なグループで考えれば「ブラジル、アルジェリア、イラン、ボスニア」なんてのはどうですか?いまどき、楽なんて言ってはいけませんね。

しかし、なんでこうなるのかと考えて見れば、それはFIFAが自らこしらえた世界ランキングに何かしらの権威を与えたいからではないだろうか。このランキングは特段、各国が上位争いに勤しむわけでもなく、各々の国が金目当てに勝手に試合を組んだ結果にできあがったランキングにも関わらず。とくに強豪国は選手が欧州でプレーするために、そのほとんどの試合をヨーロッパや北米で行わざるをえないという、地理的に不利な仕組みが横行しているにも関わらず、だ(ブラジルはこの10年間、自国で親善試合を何回組めただろう?)。

それでもこのFIFAランキングによるシード決めが妥当だと言うなら、今回シードのベルギーとスイスとコロンビアの参加国はベスト8に残る責務があるわけだが、はたして、どうなるだろう。

今回、セレソンのアシスタント・コーチを務めるパヘイラさん(ええ、あのパヘイラさんです)が言うには「怖いのは伝統国だよ。グループステージでは伝統国とだけは当りたくない」とな。これまでのW杯では伝統がものを言ってきました。

8 Responses to “ワールドカップ抽選会が厳しい”

  • トンペイ says:

    フッチさん僕の失礼な質問にいつも丁寧に答えて頂いて本当にありがとうございます((+_+))。
    10年ぐらい前のWSDに「南米はクライフレベルは五人は出してきた、侮るな」って言ってましたね。個人として欧州が南米を凌駕したといえるのはここ数年のスペインからでしょうか。しかしスペインにはずば抜けたアタッカーが生まれない・・・・・人間がフットボールでどれだけ高みにいけるか初めて証明したペレと彼を生んだブラジルはやはり偉大!!そういう空気は南米特有ですね。
    欧州勢唯一の例外がジダンでしょうか、漫画とかでも同じ相手に2度も大舞台で負けるのはとりかえしのつかない汚点!!2度対戦した時のブラジルはいずれも絶不調だといっても結果だけが残る。ジダンだけは目の上のタンコブ・・・・

  • futblogger says:

    いえいえ、トンペイさんこそ、私の不可解なエントリーにいつも応えて頂いて、感謝です。
    昨日行われた抽選会のリハーサルではなんとグループAが「ブラジル、フランス、オーストラリア、イタリア」が出たそうです。
    三カ国を合わせて、ワールドカップ10個です。まさにKY!

    伝統国がどうのこうの言いましたが、いまではW杯常連参加国となった日本から観た視点というのも非常に重要だと思いますので、トンペイさんの考えもぜひ追求してください。

    日本はF1とか、ツールドフランスとか、メジャーリーグとか、ラグビーとか、ファッションとか、建築とか、欧米の色んな「伝統」に挑戦していますが、その欧米の「伝統」をブレイクするために何をすべきか、というチャレンジの一環としてワールドカップを観るのも一つかもしれませんね。

    ブラジルや南米がラッキーだったのは欧州サッカーが世界支配をする前に、自らのスタイルを確立できたおかげだと思います(アフリカやアジアと違って)。でも、それも今は怪しくなっていますね。いま、最上のサッカーはヨーロッパ、とりわけチャンピオンズリーグにあると、私も認めざるを得ません。

  • トンペイ says:

    フッチさんほめていただいてありがとうございます。
    お礼と言ってはなんですが、実はランキングなんて細工しなくてもグループ分けを操作することがあるのをご存じですか。
    WSDの巻末コーナーで書いてあったのですが組み合わせのボールを取る時、女優さんが大きな指輪をしてたりすることがあるのですが、実はあれ磁石になっていて中に磁石があるボールを選べたりするんですよwそのほかにも取りたいボールを前日まで冷蔵庫にいれて冷やして感触を変えたりするらしいですw

  • futblogger says:

    ひっでーー、マジですか?
    そんな小細工があるとは、知りませんでした。畏れ入りました!

  • トンペイ says:

    日本はコロンビアと同じ組ですね。
    10番に興味を抱いたせいかバルデラマのことをもっと知りたいと思うようになりました。理想の選手が澤さんみたいに攻撃も守備も献身的にする選手なんですけどバルデラマはその真逆をいきながらもこれぞ10番!バルデラマと澤さんの中間がラモス瑠偉じゃないかと思います。そしてラモスは澤さんの師匠!
    他にもクロドアウドから90年代ブラジル最高のボランチと呼ばれたリンコンがいましたね。あれ・・・・ドゥンガやマウロ・シウバじゃないの?って思ってしまいますが、それだけブラジル人の考えるボランチのハードルは厳しいのですね。パウリーニョとラミレスはリンコンと比べてどうでしょう?

  • futblogger says:

    コロンビア対日本は楽しみですね。いい試合になりそう。
    最近のコロンビアの試合は観ていませんが、久々にワールドカップに戻ってきたコロンビアはどうでしょうかね。前回のウルグアイ並みの活躍ができるだろうか、でも、コロンビアは正直言って、W杯の伝統はありません。バルデラマのときだけです話題になったのは(けど、あのイギータの歴史的なミスこそがW杯の洗礼)。そして、次のW杯でのエスコバルの悲劇。コロンビアはW杯で全然、いい思い出ないですね。
    コートジボアールとギリシャは更に目立たない。だから、日本にだってチャンスがありますね。

    フレディ・リンコンは懐かしいですね。コリンチャンスで大成功して一躍、時の人となりましたね。あの頃のコリンチャンスのボランチにバンペッタもいました。バンペッタはものすごく足下の上手いボランチでしたね。リンコン、バンペッタ、リカルジーニョ、マルセリーニョ・カリオカ(FKの名人)がいたコリンチャンスはよかった。2002年日韓W杯優勝メンバーでした。あの頃のコロンビアはアスプリージャが記憶に残っています。南米予選、ブエノスアイレスでアルヘンを5-0で粉砕した試合は歴史に残りました。生まれて初めてアルゼンチンに泣きが入るのを観ました、それもホームのモニュメンタルで。「もう、これ以上、点を取らないでください」状態でした。衝撃的でしたし、その後、アルヘンはなんと大陸間プレーオフに回ってしまいまいした。歴史ですね。

  • トンペイ says:

    ヴァンペッタ、日韓大会・・・・・懐かしいなあ。
    コパ・アメリカの優勝に貢献したけど世紀の変わり目のセレソンのカオスに巻き込まれて主役になり損ねた感じですね。そういう意味ではジュニーニョ・パウリスタもそうですね。ベルナールは彼を彷彿とするがどうなるか?
    エジムンドとかジオバンニ、ジャルデウとか他にも当時のセレソンには素晴らしい選手が一杯いたけどみな長期政権を築いたとは言い難い。
    フッチさんが一番好きだったジャウミーニャもスポットライトを浴び損ねた感じですね。線が細そうに見えてセンスとテクニックは無限大!!とは柿谷にも共通するせいか曜一郎もジャウマみたいな立ち位置になるのかなあと思ってしまいます。本田はリバウドみたいな存在感ですね。

  • futblogger says:

    トンペイさん明けましておめでとうございます!ワールドカップイヤーの今年もよろしくお願いします!
    ちょっと時間が経ってしまいましたね。新しいエントリーを立てましたので、どうかご覧ください。

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