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PostHeaderIcon いよいよスペイン戦

いやあ、とうとう黄金世代のスペイン代表と試合ができる。もう、実現しないかと思ったよ。ブラジルは一世代、若くなってしまったが…

ブラジル現地では「世紀の対決」なんてフレーズまで使っているようだけど、残念ながらブラジル代表がまだ、それにふさわしくない。ドイツ代表やアルゼンチン代表の方がトップコンデンターだろう。

それでも、ホームでタイトルのかかった試合でブラジルは狂ったようにプレーするだろう。もてる以上の力を出して、スペインの良さを潰しにかかるだろう。それをスペインはどういなすか、来年のW杯を連覇したいなら、互いに避けて通れない試練だ。

それにしても、スペインにブーイングを送るブラジルの一部のサポーターのレベルの低さには呆れた。コンフェデ杯が始まってから、スペインの試合すべてでだ。あの美しいフットボールを愛する精神はどうした?そんなにスペインが負けるのを見たいのか、なりふり構わずブラジルを優勝させたいのか?ドゥンガは正しかったのか?

スペイン(とバルセロナ)こそが2010年W杯を優勝して、それまでの結果主義なリアクションゲームからコンセプチャルなゲームへと、ワールドフットボールを変貌させた立役者なのに。その影響は、欧州を中心に世界中のチームへと波及した。今回参加したイタリア、それにドイツ、イングランド…さらには日本。どのチームもここ数年でスタイルが豹変した。ブラジルは一番遅くその波に乗っている気がする。ブラジル人選手達の個人能力への自負がずいぶん妨げになっている。

かくいう私も、デルボスケ監督の偉大な才能に気づくのに時間がかかった。スペイン代表はバルサでもなく、レアルでもなく、それ以上に黄金世代の選手たちを活用できている。このチームには優れたFWがいないが、優れたMFが余るほどいる。それに優れた守備も。

「小麦がなければソバを打つ」。南アW杯をFWほとんど使わずに優勝した。昨日のイタリア戦も最後はフェルナンド・トーレスの代わりにボランチのハビ・マルティネスを投入。延長戦では負けてないにもかかわらず、そのハビ・マルティネスとCBのセルヒオ・ラモスとジェラール・ピケが前線で張ってエアボールを押し込もうとした。ディフェンスはどうなんねん?なんという発想の転換、「革新的」だ。

スペイン代表についてはもう、語り尽くされた感があると思うけど、あと一人、私が大好きなヘスス・ナバスも忘れちゃいけないな。彼だけが自分だけの宇宙でプレーしているようだ。右ウィングのように、あのスペースを一人で駆け回っている。パスゲーム関係ない、孤独のドリブラー。そんな職人もいる。

勝っても負けても、自分たちのスタイルを貫くスペイン。ブラジルはいつも結果がすべて。勝てばお祭り騒ぎ、負けたらお通夜。明日の結果は何であれ、素晴らしいゲームを堪能したいな。

2 Responses to “いよいよスペイン戦”

  • スブッラ says:

    いよいよ決勝ですね。ドイツといい南アフリカといい、コンフェデの方がW杯よりスリムでコンパクトな分好印象を持ちますね。
    昔ジーコが引退した時に出した本の中でワールドカップは参加チームを減らして8チームでやるべきだという主張がありましたが今回の決勝のカードはそれが正しかったことを証明していますね。コンフェデを今の形にしたのはFIFAの現体制の唯一の善行じゃないかなあw

  • futblogger says:

    いよいよですねー。スブッラさんにとっても待ちに待った対戦ですね。それもネイマールという伏線付き。コンフェデ杯はW杯本大会の成功のために重要なテストですね。今回も国が広大すぎて、チームの移動、休養&準備期間が問題のようですね。とくに冬場にもかかわらず北部の暑さにはスペインもイタリアもやられたようです。本大会では寒い南部のグループと北部のグループでパフォーマンスはかなり変わりそうですね。日本代表はそれを肌で感じられて収穫があったはずです。ただ、FIFAはオセアニア代表のポジションを再考しなければね…今回もグループリーグ第3戦でタヒチとやれたウルグアイはかなり有利でしたね。

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