メッシお前もか?
ヨーロッパのシーズンもいよいよ佳境ですな。
それぞれのお国のリーグはどこも独走態勢の幕引き。以前から、ごく限れたチームしか優勝できないお国柄ばかりだったが、近年、マネーの法則に従って、益々その傾向が強くなっている。参加チーム同士に圧倒的な差があるという現実。
一方で、まさに激闘なのがチャンピオンズリーグ。この大会が欧州フットボールの強さの証明だ。そして、昨日のバイエルン4-0バルサの試合。世界中が「バルサ帝国の終焉」と謳った。
試合を観た限り、個人的には、そんなに差があったのかな、と感じる。そもそもバイエルンの最初の3得点はすべて反則。一点目はダニ・アウベスに対するダンテのファウル。二点目はオフサイド、三点目は…バスケのスクリーンでもファウルだよ、ありゃあ。ボールポゼッションではアウェーに関わらずバルサ63×37バイエルンといった感じ。大敗したにも関わらずバルサは自らのゲームを貫いたと言える。
もちろんバイエルンの強さは、昨年のCLに引き続き、疑いの余地はない。実は今年はユーベが来ると思っていたが、そのユーベを余裕で退けた。それにしてもCBがブラジルのかつての期待の星ブレーノじゃなくて、ダンテというのが興味深い(ブレーノはムショ暮らし)。
トスタン師匠はバルセロナが無敵のときから空中戦が弱点だと指摘していた。昨日はそれがまさに顕著に出た、ターゲットはダニ・アウベス。さらに師匠が言うには:いまのバイエルン=バルセロナ+レアル・マドリード、つまり両方のいいとこ取りだそうだ。そこにごりごりのゲルマンスタイルが加味される。前半のプレスはバルサのお株を奪う迫力だったね。昨年の悔しさが原動力になっている。
バルサに関しては、今年のリーガの後半ぐらいから少し観ていて、メッシがまったく守備をしない、ボールを追っかけなくなっていたことに疑問を持っていた。昨日はそれが極めて顕著だった。本当に、怪我のせいだけなのか?それとも、栄光を極めた後の慢心なのか?かつてのロナウジーニョのように…「メッシお前もか?」
でも、正直言って、それなら、それで好都合よ。ブラジルW杯でアルヘンティーナにだけは優勝してほしくないからね…えっ?俺って器小さい?。