激戦は続く
今回のW杯は面白すぎる。これまで観てきた大会のなかでも、もっともスター選手が少ない分、白熱した試合が多い。
多くの強豪国が順当に勝ち進めない今回のワールドカップは、むしろ、色んな国が活躍する場になっている。
それにしても、第一節のショボい試合の数々から一転して、第二節の試合の面白かったこと…
全部はさすがに観れていないけど(お仕事がありますので)、第二節が終わった時点で、ウルグアイ、スイス、チリ、アメリカ、ガーナ、デンマークなどが面白かった。
なかでも、またしてもスイスの試合が面白かった、今度のお相手はチリ。このチリがまたスペインと同様、攻撃的なサッカーで、マルセロ・ビエルサ監督が時間をかけて作り上げた独特のゲームをする。スペイン戦はぜったい面白そうだ。
第一節で褒めたドイツに関しては、なんとセルビアに敗北。前半にクローゼが退場して一人少ない状況だったが、それでもよく戦えるチームだった。ガーナ戦は殺し合いだ。
アメリカ対スロベニアの引き分けも面白かった。アメリカ代表の諦めないタフさがいい。覚醒しないイングランド代表を尻目に、グループリーグ突破を決められるか。
オランダ代表と戦った日本代表に関しては、岡田監督の指揮下、最高の試合をしたのではないだろうか。とはいえ、デンマークの試合を観たが、これがなかなか良いチームだった。ベントナーという選手は今大会、注目されてもいい選手の一人だと思う。日本・デンマーク戦は間違いなく大激戦だ。
パラグアイの試合を実はよく観ていなくて残念だが、そもそもニュージーランドとスロバキアのいるこのF組は最も楽な組と予想されていたのに、蓋を開けてみればイタリアの不調で大混戦。しかし、イタリアはニュージーランドと引き分けって…不調にほどがある。それでもイタリアは次に進めそう…ここは甘ちゃんグループだな。
ポルトガル代表の7–0という異様なスコアは、相手が北朝鮮という点を考えなければならない。北朝鮮は捨て身のサッカーだった。次戦は、ポルトガルの勢いづいた攻撃陣とブラジルの守備陣との激突だ。
第三節も始まったばかりで、フランスがいきなりドボン。韓国がナイジェリアとの激戦を引き分けで抑えて念願のグループリーグ突破を決めた(観ていない)。韓国は厳しいグループでよく結果を出した。とはいえ、韓国の国民性というか、撃ち合いがお好きのようですね。決勝トーナメント一回戦では、これまで無失点のウルグアイと対決。
しかしフランスの内紛報道はどうだか。一見「フランスほどのタレントを揃えたチームでも、まとまりが無ければ…結束の大切さを教えてくれた一件」と考えがちだが、正直な話、チームの内部事情をリークしている時点で、変な連中だなあ、と思う。内部分裂しているチームでも勝つときは勝つし、調和のとれたチームでも大敗する。それよりも、自分たちの失敗の理由をあらかじめ出しておくような行為って…
不平を言ったアネルカを一方的に切って、選手達が練習をストして、監督が声明文を読み上げて、監督を残してバスが先に出発して、最後の試合で大失態して、なんか、小難しくて意味不明なフランス映画のようだが、実際は「こうして、私たちは失敗しました」とでも表現したげな、三文芝居に過ぎないのでは。
世界はフランス代表を中心に回ってるんじゃない、と言ってあげたい。「ジダンの穴はそうそう埋まらない」。
パヘイラ監督去る
最後にパヘイラ監督が大会にさようならを告げた。これが最後のワールドカップだそうだ。W杯で監督を務めること6回、他の2回はフィジカル・トレーナーとして参加したそうだ(1970年のセレソンにいた)、計8回のW杯参戦。ザガロさんに次ぐ名物男になった。
1994年大会でブラジルを優勝に導いた。あの頃は、大会前にロマーリオとの確執を乗り越え、いまでも守備的と卑下されるセレソンを作り上げた。しかし、1970年の優勝以来、長い無冠時代に終止符を打った功績は大きい。
2006年の敗北でさらに批判されたが、昨夜はそのときに負けたフランスにリベンジ。偶然にも、2006年から引き続きフランスを指揮したドメネク監督に引導を渡した。ドメネク監督は試合後、パヘイラ監督の握手に応じなかったらしいが、本当にウジウジした、気持ち悪いフランス野郎だ。
あっしも言いたい放題言ったけど、パヘイラ監督、ご苦労さまです。
「老兵は去るだけ」
こんばんは。
グループリーグもいよいよ大詰めですね。
ブラジルの決勝トーナメント一回戦の相手はスイス、チリ、スペインのいずれかですが、どこがいいのでしょうか?
出足でつまずいたが優勝候補筆頭のスペイン、イタリア以上のカテナチオのスイス、相性は良いが攻撃的で勢いのあるチリ。
素人目にはやっぱりスペインは避けられたらいいような気がしますが。
フランスぼろ負けですね。
こう言ってはなんですが、自分の中では98年、06年の敗北の溜飲をいくらか下げた気分ですw
緯度や高度の差に苦しんでいるヨーロッパチームが多いようですが、船で移動したはずのウルグアイ大会、地震のあったチリ大会、軍事政権下のアルゼンチン大会はどうだったんですかねえ。
自分もパレイラお疲れ様といいたいです。
すみません、細かいことなんですが…
クォーターファイナルだと、ベスト8になってしまいます。
韓国が進出したのはベスト16ですね。
ベスト16は何というか? あんまり決まった呼び名はないようですが…
http://en.wikipedia.org/wiki/Single-elimination_tournament
フッチさん、こんにちは。
ドメネク握手拒否ですか・・?
まあフランス人らしいと言うか何と言うか。笑う。
パレイラ監督は、本当にご苦労様です。
スイス、チリ戦良い試合でした。
私は、今回スイスが、ダークホース的な存在になり良い所に行くんじゃないかと思い期待もしていたんですが・・・レッドカードで1人少ないのは、痛かったです。守備から組み立てて行くチームは、余計つらいですね。
日本は、最高の試合をしました。やれば出来るんだっという感じですよね。ドローにも出来たゲームでした。
キーパーがはじかれたスナイデルのシュートは、しょうがないですけど(良く反応しました)。
岡崎?の最後のゴール前のシュート、あれを外すのが日本のFW。世界のストライカーやアタッキングMFなら確実に入れている。
あのチャンスを逃したのが一番惜しかった。
日本が強くなるためには、あれを入れられる選手が出てこないと難しいですね。
フッチさん
あ、そうそう。ご存知だと思いますが、ジーコが、フラメンゴのテクニカルディレクター就任ですね。
フラメンゴ昔の栄光を取り戻してほしいです。
上手くいけばいいですが、フッチさんから聞いているフラメンゴの現状を、考えると心配です。
火中の栗を、拾うようにならなければ良いのですが・・・。
・老婆心さん、ご指摘ありがとうございました。
たしかに、あっしの早とちりでした。というか、実は、クォーターファイナルとかの使い方を意外と知っていないのです。
で、さっそく「Round of 16」のラテン的な言い方を調べたところ、「eighths-final」(エイス・ファイナル?)だそうで、まさか、こんな言葉、誰も聞いたことないし…とりあえず「決勝ラウンド一回戦」でお茶を濁しておきました。
・レニーさん、こんにちは。
あっし的には、さっさとスペインとやってほしい。昨年のコンフェデ杯でもお流れになったマッチだし。世界中が観たいでしょう。スペインはスペースを与えてくれるから、伸び伸びとしたセレソンが観られると思います。逆にチリとはやってほしくない、予選でも観たし、正直、苦戦するから。
・スブッラさん、フランスの敗退はサルコジ大統領までもが激怒もののようで…予算の少ない参加国だってみんな懸命に努力しているのに、何をしてくれたんだと。実は、アイルランドが一番溜飲が下がっているのかも。
・ジーコファンさん、そうそう、ジーコがようやくフラメンゴのサッカー部門を指揮することになりました。今週から仕事はじめだそうで、ジーコの人脈って一体どうなってるのですかね?世界規模に違いない。
スイスがお気に入りのようですね。スイスは運が良いと思います。攻撃的なチームであるスペイン、チリ、ホンジュラスと同組ですから、自分たちのスタイルが光る(これがドイツとかと対戦すると…)。チリがスペインと引き分けて、スイスがホンジュラスに勝てば、スペインが敗退ですか…こえー。
あっしは10年も前から、ビエルサ監督が好きだし(アルヘン人だけど)、ビエルサ監督がとうとうワールドカップで評価されるときが来るのか、と期待しています。
1時間ほど前に「アメリカ×アルジェリア」を観たのですが、まだ興奮しています。
以上、ワールドカップもいよいよベスト16が出揃います!はたして、そこに日本はいるのか?明日はみんな寝不足ですね。
エイス・ファイナル(笑)目指して、頑張れー!
フッチさん
返信ありがとうございます。
そうなんですよ、スイス気になっていたんです。守備的なんですけど攻撃もFW、MFなんか観ているとなかなか面白いチームです。でもスペインが最高に面白いですけどね。
この先が楽しみですね。ブラジル、スペイン戦とにかく観たいです。勝つのはもちろんセレソンですが(笑)
日本は良くやってます。良い所が出ています。勝てば官軍。
ドイツ大会のジーコがかわいそう。俊輔に頼りきったばかりに・・・涙。