アヒルの成人式
あの衝撃のデビューから3年。
アレシャンドレ・パト君もハタチを祝いました。
1989年9月2日生れ。
コロラードのあっしにとっては、インテルナシオナウの子供たちが世界で活躍するのを観るのが楽しみです。
とはいえ、世界的に知名度のあるのは、ACミランのパトとビジャレアルのニウマールぐらいかな。あと去年のセレソンには、サンドロ(現インテル)が呼ばれている。(他にも、ハファエウ・ソビス、ルイス・アドリアーノ、ダニエウ・カルヴァーリョ、ディオゴ・リンコン、レナンなど)。すいません、マイナーで。
ドゥンガが言うには「パトは少しばかり、急いで階段を昇りすぎた」らしい。
たしかにね、わずか17才でデビューしてから1年半までのストーリーは、まさにシンデレラボーイの誕生話のようだった。
ブラジル選手権デビュー、初ゴール。クラブワールドカップ(国立競技場)デビューで初ゴール、初タイトル。ミランに移籍、セリエAデビュー初ゴール、セレソンデビュー初ゴール。すべてが夢のような上昇カーブで「この選手はいったい、どこに行ってしまうのか」なんて、言われて。カカには「僕の後継者」とまで言われた。
でも、一昨年からミランの低迷を受けて、パトも浮き沈みを見せるようになった。攻撃のことなら、なんでも出来てしまうから、ポジションが固定しない。ワントップだったり、開いたFWだったり、10番だったり。
それにミランでのプレッシャーは凄まじいものがあるはず。ブラジルでもう少し、2年ほどプレーさせてやりたっかた。キャッシュが必要だからと言って、インテルはさっさと売っちまうんだもんな。
パトの凄いのは、トップスピードでいとも簡単にボールをコントロールできること。背筋をピンとしたまま、重心がまったくブレずに、縦方向にトラップする。それに、シュート力、ヘディングもめちゃ強いから、ヨーロッパに合っているタイプだと思う。いま、ミランでは右足のクロスを磨いているところ。ベッカム先輩をお手本にしてね。
いずれ、いずれと言いながら、もうハタチになってしまった。サッカー市場では次から次と天才候補が現れては過ぎていく。あのあどけなかったパトも、その才能をゲームのなかで爆発させて、チームを勝利に導くことが求められている。
さしあたって、今年のチャンピオンズリーグ、マンUとベスト8をかけた戦いに期待したい。
パットを初めて見たのはデビュー二戦目の2006年のCWCで。その時はさほど印象に残らなかったけれど翌年のU20南米選手権のプレイを見て「すごい素材だ。うわあ、じゃあ僕新しい偉大な選手の誕生に立ち会ったのかも知れない」と思いました。ミランへ移籍した時は期待と同時に不安を感じましたがプレッシャーをもろともしない活躍ぶりに胸をなでおろしました。
実を言うとフッチブログさんがパットに対してついに厳しい意見を投げかけるので、「自分の所の選手なんだから息子みたいなものじゃない。もっと優しい言葉をかけてやればいいのに」とこの二、三年ずっとストレスになっていました。
今回フッチさんがパットを厳しいながらも優しく見ていた事を知りこれまで生意気な意見ばかり書いていた自分が恥ずかしく申し訳ない気持ちになりました。
CWCつながりでいうとインテルナシオナルがバルセロナを破った試合と2007年のコパ・アメリカ決勝のレビューはこのブログの中でもまさに手に汗握る大傑作だと思います。気分が落ち込んだ時は二つのレビューを見ています。ぜひあんなのをまた書いて下さい。
うおぉぉぉぉ!
フッチさん復活してるじゃないですかぁぁぁ!!
復活おめでとうございます!
復活ありがとうございます!
W杯イヤーの2010年、このブログ楽しみにしてます!
最近の若手はパトに限らずみんな急いで階段を昇ってますよね。
そしてゆっくりと階段を転げ落ちてゆく者たちが多い…アンデルソン、ルーカス、ハファエウ・ソビス、ブレーノ、マルセロなどなど若手なのにもう落ち目になっている気がします。
まだパトはミランでなんとかやってますがやっぱりパッとしない。カカにも求められることですが、ホマーリオやホナウド、ヒバウドのように試合を決められる神通力が必要ですね。
セレソンはW杯で若手のFWを一人招集する傾向があるのでパトが選出される可能性は高いのではないでしょうか。いずれにせよL・ファビアーノ、ニウマール、ホビーニョがほぼ決まりで残り一枠かな?