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PostHeaderIcon ロナウドは休暇

「ロナウドは今プライベートで多くの問題を抱えていて、休暇が必要。彼には一刻も早くモチベーションを取り戻してほしい」。月曜日、パヘイラ監督はリオに戻ってきたロナウドと電話で話し、彼を南米予選2試合とコンフェデ杯の試合から外した。ロナウドはこれで一月以上の休暇期間に入れる。
ロナウドの代わりに、南米予選はグラフィッチ(サンパウロFC)、コンフェデ杯はジュリオ・バチスタ(セビリア)の二人が再招集された。ここ一週間、ブラジルとヨーロッパのマスコミを賑わしたロナウドの休暇騒動はこれで落ち着いたが、今度は他の選手の処遇にシワ寄せがいく。


セレソンの集合は5月31日(火)だが、リベルタドーレス杯ベスト8フェーズ1st Legの試合を6月1日に控えているサンパウロ(シシーニョとグラフィッチ)とサントスの選手(ホビーニョとヒカルジーニョ)の合流は6月2日に延期された(とはいえ、2nd Legは6/15日でコンフェデ杯とバッティング、アルゼンチンも同様の問題を抱えており、現在南米サッカー連盟がリベルタドーレス杯のスケジュールの変更を検討中)。
ヒカルド・オリヴェイラも6月12日のスペイン国王杯の後からセレソンに合流することが決まり、つまり南米予選に出場しない。残す決断はイタリア杯決勝に参加したいインテルのアドリアーノだけとなった。(バルセロナのロナウジーニョねだりは論外)
今回ロナウドが主張した個人的な問題は、破局した結婚生活、なかでも4月に流産で失った子供のことについて気持ちを整理したいとパヘイラ監督に話したという(確かに、ちょうどロナウドの絶不調時と重なる)。それなら全ての試合に出なくてもいいよ、とパヘイラは配慮してやったのだ。誰でもそうするだろう、ここで無理に招集するようだったらパヘイラは鬼だ。更にロナウドは「自分はセレソンで全ての大会に出場してきた経験がある。何が何でもW杯を体験したい新人じゃないんだから、今さらコンフェデ杯に行かなくても大丈夫だよ」と余裕のコメントを残し、これにはブラジルのマスコミ陣もウンウンと頷くばかり。
そもそも、この件についてブラジルのマスコミはブラジル・サッカー連盟(CBF)の強行姿勢にはじめから懐疑的だった。先週の会見で、セレソンのスーパイバイザー、アメリコ・ファリア氏が「コンフェデ杯に出ない選手はW杯からも遠ざかる」と厳しく発言したが、国内のマスコミはこぞって大爆笑した。オ・グローボ紙のカラザンス氏は「じゃあなに?来年ロナウドが絶好調でゴールを量産していたとしてもW杯に呼ばないってのか?お前こそ何考えてんだ?」といった感じで、JB紙のトスタン氏は「私が選手のころ考えていたのはゴールをすること、試合に勝ってタイトルを獲ること、そして休暇が早くこないかな、と考えること。選手が休暇を主張して何が悪い、CBFはいつから選手を脅迫するようになったんだ?」と辛口で、全員がロナウドの味方。
いずれにしても、南米サッカー連盟とヨーロッパサッカー連盟とのカレンダーの食い違いが大きすぎて(もとは北半球と南半球の季節の逆転が原因なのだが)、ワールド・サッカーの大きな障害となってしまっている。みんな言ってることなんだけど。ロナウドに関しては休暇を与えるのが一番いいに決まっている。おかげでチャンスをもらったグラフィッチとバチスタに期待する!
じゃあ行ってきまーす、ボクを探さないで
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