最近のコメント

PostHeaderIcon ブラジルU20準優勝

セルビア2-1ブラジル

いやあ、20歳以下の選手のプレーらしい、素晴らしい試合だったな。

残念ながら、ゲームの最後の最後でセルビアに負けたが、ブラジルの若き世代の素晴らしさを確認できた試合だった。

何が気に入ったかと言うと、U20セレソンが終始、相手の出だしをプレスしてボールを奪っては攻撃につなげていたこと。これはブラジルサッカーのなかで欧州スタイル(実際はビエルサ・アルヘンティーナ流儀だが)を取り入れた、新しいスタイルを披露したこと。前線から全員が高い守備意識をもっていたこと、その意識がブラジルサッカーでますます定着していくことを意味する。

それになんといっても、そんな前線からの守備を徹底していても、中盤から前の選手たちは相変わらず攻撃的で、ドリブラーで、ジンガで、ブラジルサッカーのエッセンスを失っていないこと。近年の低調で、ブラジル特有の良さを失わないか心配していたが、大丈夫のようだ。

セルビア戦でも終始、相手を圧倒した。10番ガブリエル、そして途中出場のアンドレアス・ペレイラ(すでにマンU所属)とか、あと数年で来るかもね。右SBのジョアン・ペドロも典型的なブラジリアン超攻撃的SBだったな。両CBマルロンとルカンは所属クラブでもすでに有望株。決勝にはでなかったFWマルコンはコリンチャンスの有望株。マルコンは代役招集なんだけど、もともとはフルミネンセのケネディというアタカンチがいた。ケネディは大柄アタカンチで将来性ある。(下に招集リストあり)

一方で、典型的なエリア職人とボランチ・アルマドール(ゲームに溜めをつくれる)がいなかった。エリア職人は空前の品薄状態のようだ。一方で、後ろからのゲームメイカーは本当に育ちにくい。世界的に見ても、シャビの後を継ぐ選手は見当たらない。

しかしまあ、フットボールでも社会でもそうだが、良い人材がいない、いないと嘆いてもしょうがないし、そこはパラダイムシフトってやつで、考えを逆転させて、いまいる人材で戦う(若きセルビアがそうしたように、おめでとう)、弱点を強みに変える努力をするべきだね。それはフットボールを観る側にも当てはまると思う。

ブラジルも現にこうして若い世代が台頭しようとしているのだから、まだまだ将来有望だ。

Brasil 1 x 2 Sérvia

Local: Estádio North Harbour, em Auckland (Nova Zelândia)
Data: 20/06/2015 (Sábado)
Horário: 02h00 (de Brasília)
Árbitro: Fahad Al Mirdasi (Cazaquistão)
Assistentes: Abdulah Alshalwai (Cazaquistão) e Al Amri Abu Bakar (Omã)

Brasil: Jean, João Pedro, Marlon, Lucão e Jorge; Danilo, Jajá (Malcom) e Boschilia (Andreas Pereira); Gabriel Jesus (Alef); Jean Carlos e Marcos Guilherme.
Técnico: Rogério Micale.

Sérvia: Rajkovic, Gajic, Veljkovic, Babic e Antonov; Milinkovic (Jonavovic), Zdjelar, Maksimovic e Zivkovic; Saponjic (Ilic) e Mandic (Gasinovic).
Técnico: Veljko Paunovic.

Gols: Brasil: Andreas Pereira, 27’ 2T. Sérvia: Mandic, 24’ 2T; Maksimovic, 12’ 2T Prorrogação.

CA: Brasil: Alef. Sérvia: Jovanovic

 

GOLEIROS

Geogemy – Cruzeiro

Jean – Bahia

Marcos – Fluminense

 

LATERAIS

João Pedro – Palmeiras

Rodrigo – Coritiba

Caju – Santos

Jorge – Flamengo

 

ZAGUEIROS

Iago – Criciúma

Léo Pereira – Atlético Paranaense

Lucão – São Paulo

Marlon – Fluminense

 

MEIO-CAMPO

Alef – Olympique de Marselha

Andreas Pereira – Manchester United

Boschilia – São Paulo

Danilo – Braga

Gabriel Jesus – Palmeiras

Jajá – Flamengo

 

ATACANTES

Jean Carlos – Real Madrid

Judivan – Cruzeiro

Kenedy – Fluminense (cortado da lista final depois de passar por uma cirurgia de apendicite)

Malcom – Corinthians (convocado no lugar de Kenedy)

Marcos Guilherme – Atlético Paranaense

4 Responses to “ブラジルU20準優勝”

  • ジーコファン says:

    こんばんは
    一寸見ない間にかなり記事がアップされてますねー。
    若い世代、いいですか?
    10番のガブリエルってどんなタイプの選手ですか?
    気になりますね。ガンソみたいに消えなければいいけどなぁ。

    なでしこ負けてしまいました。がよくやってくれた。
    点差は開いたけど。
    男子も頑張って欲しいなぁ~
    今度の監督には期待してるんだけどなぁ。

  • futblogger says:

    ジーコファンさん、こんにちは~

    コパ・アメリカをスカパー・オンデマンドで契約したので、一応、メモ代わりに投稿をしたためました。

    U20はガブリエルはドリブラーっていうか、メイア・アタカンチって感じでしたね。ユーチューブありますよ:https://youtu.be/kkjWBeSn9E8

    このチームの目玉だったはずのケネディ(フルミネンセ)は怪我で大会を不参加でしたが、もうチェルシーに買われてしまいました。大柄なタイプでFWができそう:https://youtu.be/tTuk8bErdnc

    なでしこ負けてしまいましたね残念。でも、ここはアメリカの気迫を賞賛したい。大会を通して観ていましたが、アメリカの縦への突破力はハンパなかったです。なでしこはこれからアメリカに勝てるサッカーを目指してほしい。

    前回W杯であのアルジェリアを率いたハリルさんがまさか日本代表に来るとは、驚いています。けど、日本はアルジェリアほどの身体能力はないから、あの縦のサッカーはあまり期待できそうもない…さあ、ここはハリルさんの手腕の見せどころですね。

  • ジーコファン says:

    ありがとうございます。YouTube見せていただきました。
    メイアアタカンチ、ポジション的には中盤の攻撃的ということでしょうかね。中々テクニシャンですよね。ただ柔軟性というか、歴代のセレソンのクラッキのような柔らかさがないように思いました。いやドシロウトの意見ですから気にしないでくださいね!
    セレソンを背負う、ほんとの10番が早く出てきてほしいですよ。
    今のネイマールも10番では、ないなと勝手に思っております。
    なんか古いかもしれませんが、自分にはセレソンの10番とは、こういうものだ!というのがありまして考えが古いかもですね!ゲームのコンダクターでメイアアタカンチは、もちろんでポンタジランサでないとセレソンの10番は、認めたくないなぁー笑い。

    ケネディ中々いいですね、FWでポストにでもなれるかな。
    大柄のわりにテクニシャンですよね。

    ハリルは、もう期待しかありません。というか他に今さらいないので、期待いがいの何物でもありません。
    サムライジャパンを何とかしてほしい!ただそれだけです。
    ただ最近の日本のチーム見ていても昔ほど楽しくないんですよね?なんでだろ。

  • futblogger says:

    ジーコファンさん、

    今回のU20代表はゲームコンダクター風の選手は目立ちませんでしたね。それが結果的に準優勝だった原因でしょうか。

    A代表ではオスカルかコウティーニョのどちらかが10番を背負うべきでしょうね。ネイマールはバルサ同様に11番が合っている。バルサの10番はメッシだけど、メッシもコンダクタータイプとは言えませんが…なんて言ったらいいのだろう、メッシは不思議な選手です。

    U20代表は大会後は次から次と海外移籍をしているようで、もはや誰がどこのクラブに言ったのかよくわかりません。ボランチの子がバレンシアに移籍したらしい。移籍しても、そこのクラブで出場できなければ、どこかまた知らないところにレンタルされたりして…コウティーニョがそうでしたね。

    ハリルは違うタイプの選手を試していくべきだと思います。アギーレさんもやっていたように。とくに日本はパワーフォワードが育たない、この前のシンガポール戦も相手の5バックに苦戦したけど、人的バリエーションがそもそもいないすよね。縦一本を受けて、相手DF背負って反転してシュートとか、いったん落としてヘディングで受けるとか、そんな選手が昔からいない。モダンなパスワークはどんどん取り入れるけど、もっと泥臭いプレーができるのが欲しいですね(韓国や北朝鮮が意外とそれができるんですよね…)、岡崎選手もレベルアップはしてきているけど…

Leave a Reply for ジーコファン