ブラジレイロンの行方
ブラジル選手権第35節(全46節)が終了した。前回のコメントから3節が消化され、ここにきてアトレチコ・パラナエンセがサントスに1勝分の差(つまり3ポイント)を付けた。
過去3試合の戦績は:
アトレチコ・パラナエンセ サントス
勝ち点63 勝ち点65
第33節 ビトリア0×2 インテルナショナル2×0
第34節 5×0アトレチコ・ミネイロ グアラニ0×1
第35節 ジュベントゥージ3×3 1×1コリンチアンス
と、アトレチコ・パラナは2勝1分けと無敗、サントスは1勝1分け1敗となっている。とくに第35節は両チームとも強豪チームとの対戦であり結果が注目されていた。サントスはこれでコリンチアンスにホームで3年間負けていない。ジュヴェントゥージは再南端のリオ・グランヂ・ド・スウ州のチームで低迷する同郷チームのグレミオとインテルとは違って良いシーズンを送っており、現在勝ち点59の三位に付けている。他にもサンパウロFCとサンカエターノが同じ勝ち点で三位に並ぶ。上位4チームまで来年のリベルタドーレス杯の出場権を得る。
3位と1位の差が6点あるためまだまだ逆転は可能だが、アトレチコ・パラナエンセはチーム力と得点効率(FWワシントンは現在25ゴールで得点王)、サントスは攻撃力、とそれぞれ突出した力のあるこの二チームが残り11節で優勝へのデットヒートを繰り広げるだろう。
サントスは移籍したMFディエゴの穴をサンパウロFCから獲得したヒカルジーニョ(02年W杯代表)などで上手くカバーできたようだが、昨年の覇者クルゼイロはアレックス、クリス、マイコンなどの主力の放出後さっぱり低迷してしまい、サンパウロFCもルイス・ファビアーノ、グスターボ・ネリなどを放出したため攻撃力がガクンと落ちてしまっている。
以前も載せたがJB紙のカラザンス氏のコメントどおり、ブラジルのクラブの最大の敵は海外のスカウトだ、間違いない。