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PostHeaderIcon セレソンのポジション争い

今の代表リストの顔ぶれを見ると、前回W杯から殆ど変わっていないようにみえる。しかしタレント王国ではすぐにレギュラー選手に取って代わる新しい才能が出現することを忘れてはならない。
セレソンでのポジション争いに関しては無数の専門家たちが論議を繰り広げており、ここではそれら意見に沿って、フッチ・ブログ独自の見解もまじえながら紹介してみる。


現在、不動のレギュラーとされるのはFWロナウドを筆頭に、SBカフーとロベカルの3人だけだといえる。FWロナウジーニョ自身は不動だが、彼のためのポジションがはっきりしていない。両SBバックに関する最大の不安要素は周知のとおり年齢だ。2年後のW杯ではカフーは36歳、ロベカルは33歳になる。二人がW杯に出るにしても、補充要員は不可欠だ。
CBは二人、ルシオとホッキ・ジューニオルが相変わらずのレギュラーだが、ルシオは最近ケガが多く、フアンの台頭が著しいため3人の間で競争が生じている。エジミウソンはボランチにコンバート(セレソンでもバルサでも)された。
3ボランチはジウベルト・シウバが真ん中で左にゼ・ホベルト、右にジュニーニョ・ペルナンブカーノ。ここにヘナト(セビーリャ)、エヂミウソンが入れ替わる可能性がある。ユーベのエメルソン、マンUのクレベルソンらがいまのところ外れている。
FWは3人で、ロナウドを1トップとした三角形が理想だとパヘイラ監督はいう。他の二人はロナウジーニョとカカで決まりだと誰しも考えるが、これが難しい。なぜなら、この3人が揃えば機能するというわけでもなく、4月の南米予選パラグアイ戦と5月のフランスとの親善試合のドローなどが良い例で、実のところ三人が揃った時いまだ1得点も上げていない!というデータがある。
変わって、三角の一角にアドリアーノ(ボリビア戦)、ルイス・ファビアーノ(ハンガリー戦)、アレックス(コパ・アメリカ)、ジュリオ・バチスタ(カタルーニャ戦)など“黒子”が加わったときが最高の出来となる。これにはパヘイラ監督も本当に頭を悩ませている。贅沢な悩みに違いないが。
気がかりなのは、ロナウジーニョがバルサでまったくディフェンスをしないことだ。セレソンではそうはいかないし(ロナウドがいるから)、グレミオ時代はそれなりに守備をしていたのに、いつのまにか守備意識が怠慢になっている。カカはミランでがんがん鍛えられているから安心だ。
あと2年で何が起きるかわからない。W杯の経験では大会前に完成したチームは相手に読まれやすい(前大会のアルゼンチンやフランスのように)。最後まで波瀾万丈があってこそ強いセレソンが誕生するのだ。
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