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PostHeaderIcon 宇宙のフッボル

ネイマールがバルサでデビューするというので、久しぶりにバルサの試合を観てみた。肝心のネイマールは後半19分からのデビューとなったが、その前の、レバンテ戦の前半のバルサがすごかった。前半だけで6点、被シュート数ゼロ。プロのフットボールでこんなにも差がつくなんて…みたことがない。

リーガはバルサとレアルが強くなりすぎた、とかいう話しではなく、バルセロナのフットボールが凄いことになっている。私の40年近くのサッカー観戦人生でも、これほどまでに完璧にボールが回るサッカーは見たことがない。「出る所にボールがピタッと出る」、夢のようなフットボールだ、宇宙のフッボルだ。

なのに、これでもまだ、全盛期のレベルにはなく、シーズン開幕時のチームだというのだから…昨日はイニエスタやプジョルといったレギュラーがいなく、監督も新しい…はっきりって、監督が誰でも、たとえワシでも同じようなゲームができるんだろうな。(とはいえ、タタ・マルティノさんは素晴らしい監督ですな)

もし、あなたがフットボール好きなら(ってこのブログを読む人は基本そうでしょうが)、このレバンテ戦の前半のバルセロナを観るべきだ。本当にすごい。レバンテはそんなに弱くないはずだ。歴史的大敗を喫したレバンテを率いたのが、かつてはセビリアでバルサを脅かしまくったカパホスさんだが「(バルセロナは)歯医者さんのようなものだ。みんな一度は痛い思いをしなくちゃ、お次の患者さんどうぞ!」だって。カパホスさんお大事に。

そして、後半になってネイマールがアレクシスと交代で入ってきた。それまでの「意思疎通のフットボール」から、「アクセント」のフットボールになった。やはり、ネイマールは異質の才能だと思う。バルサがそれまでやっていたゲームもできるが、それとは違う、別のスタイルを意識している。

起点になってそこでボールを保つ、そして直線的にゴールに向かっていける。昨日は得点こそできなかったが、ネイマールはその強烈な個性の片鱗を見せた。昨日の試合ではメッシが早々に退いたため、セスクがピッチでの指南役を務めた。

前半の「宇宙のフッボル」にネイマールという異質の天才がどこまで自分の輝きを放てるだろう。一つ言えるのは、ネイマールは「チームに加わったもう一人」にはなれない、彼はメッシと同じように輝かずにはいられない、これからが見所だな。

( 昨日はチェルシーとレアルの試合も観たが、これほどのインパクトはバルサだけ。両チームともバルサの足もとには及ばない「地上のフットボールだ」。)

Barcelona 7 – 0 Levante

  • Partido de la primera jornada de la Liga BBVA disputado en el Camp Nou ante 73.812 espectadores.

Barça: Valdés 6.5; Alves 7.5, Piqué 6.5, Mascherano 7.5, Adriano 6.5; Xavi 8, Busquets 7.5, Fabregas 9.5; Alexis 8 (Neymar m64, 6.5), Messi 9 (Iniesta m71, 6.5), Pedro 8 (Tello m77, 6).

Levante: Keylor Navas; Pedro López, Rodas, David Navarro, Juanfran; Sergio Pinto (Pallardo h/t), Simao Mate (El Adoua h/t); Xumetra, Ruben Garcia, El Zhar (Ivanschitz m64); Barral.

Goals: m3 Alexis 1-0, m12 Messi 2-0, m24 Alves 3-0, m26 Pedro 4-0, m42 Messi (pen) 5-0, m45 Xavi 6-0, m73 Pedro 7-0.

Yellow cards: m49 El Adoua, m68 Rodas, m78 Xumetra, m88 Neymar.

Attendance: 73,812.

6 Responses to “宇宙のフッボル”

  • スブッラ says:

    バルサの選手たちの骨太のパスワークを観ると、われらがサムライブルーのパスワークが”素人が作ったそうめん”みたいにか細く見えてきます。オシムの「世界中のチームがバルサのマネをする、でも上手くいかない」という言葉を思い出しました。
    サッカーに対する文化と歴史の違いを感じます。
    代表チームしかみない、自国のちゃんとリーグがあるのに地上波で流さない、視聴率目当て、それでバルサ、冗談もほどほどにと思いました。

  • futblogger says:

    お、厳しいご指摘ですね。日本代表も頑張っているとは思いますが…バルサと比較されては。ブラジルでも、今月、バルサにガンペル杯で8-0で負けたサントスFCが大変なことになっています。チームの歴史に汚点をつけたとサポーターの憤りがおさまらない。(他のチームのサポーターからまで「ブラジルサッカー」に汚名を着せたと、蔑まれています)
    ネイマールの移籍がらみの条件で2試合のマッチメイキングでしたが、来年の2試合目に関しては辞退するそうな…恥ずかしい。正直、我がインテルじゃなくてよかった。
    まさに「町の歯医者さん」状態ですよ、「お次の患者さんどうぞ」、「僕ちゃんガマンしてね-、痛いけどすぐに終わるから」ですよ。
    このバルサにサッカーで勝てるチームは現在いません、代表レベルでも。勝つとしたら肉体的、精神的な圧力をかけるしかない、昨年のバルサバイエルンやコンフェデ杯のセレソンのように。通常の条件なら、勝てないっス。

  • スブッラ says:

    我に返って我ながら何と辛辣な(汗)・・・・・
    サントス気の毒に・・・・・・クラブワールドカップを思い出します。シャビの神トラップが凄かった。
    あの翌日仲間に「バルサみたいにキビキビ行きましょう」って言ったけど誰も見てなかった。ゴールデンの地上波なのに・・・・
    関西ではサンガがバルサっぽいことをやろうとしてますが、なかなか上に上がれなくてもどかしいです。

  • futblogger says:

    日本代表はここのところ負けが込んでいるから、不満が募るのはしょうがありませんね。
    まあ、バルサに関しては、昨年のチャンピオンズの敗北を受けて、変化しようとしているのがわかりますね。今日のsport.esサイトでレバンテ戦でのサイドからの上がりの変化が指摘されていました:
    http://www.sport.es/es/noticias/barca/los-cambios-martino-2587695

    サイドバックが外側をオーバーラップしないで、サイドアタッカーがめいっぱい開いた中を使っていくという。実はこの戦術は私がウイイレで好んで使っていたものですが、マルティノさんにパクられた?(笑)
    彼等の弛まぬ向上心に拍手です。

  • スブッラ says:

    デコ引退ですね・・・・・・
    バルサの人たちは彼を覚えているかな?
    ある意味理想のフットボーラー。なでしこでいえばデコは宮間あやですね(微妙に違うかもしれないけど)

  • futblogger says:

    デコ引退ですね。昨日のたまたまポルトガルのテレビ局を観ていたのですが、デコのポルトガルでの名場面をやっていました。モウリーニョと一緒にポルトで優勝したCLとかね。ブラジルに親善試合に勝ってスコラリと抱き合っている姿とか。とスペインでもニュースのようですね。ブラジルの記事が一番、小さかったりして…

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