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PostHeaderIcon いよいよセレソンも招集リスト

いよいよですね、南アW杯参加国が発表する選手たちの招集リスト。

発表の最終期限は511日までだそうで、ドゥンガ監督はこの日にリストを発表する予定。

 

今回のFIFAの招集ルールはこれまでと少し変わっていて、あっしの理解したところ、ゴールキーパー3人を義務として、20人のフィールド・プレーヤー、計23人の選手で代表チームを最終的に構成するのだが、さらに、7人の補充選手リストも登録できるらしい。

 

つまり、プレリストとして、30人を招集できるわけで、61日までにリストを23人に絞ればいいことになっている。さらに、デビュー戦の前日までに、ある選手が怪我で離脱を余儀なくされた場合、即座に、別の選手と交代してもよく、また、この交代選手は前述のプレリスト(7人の補充選手リスト)にいない選手でもよいとのこと。

 

…23人+7人といったグループの作り方は、各代表チームの準備のしかたによっては、けっこう物議をかもすかもね。

 

セレソンの予定は、522日ブラジル南部のクリチバで集合(往年のミナス州トカ・ダ・ハポーザじゃない)。気候(緯度)が南アと似ているからだろうか。

526日までの期間はアトレチコ・パラナエンセの施設を利用して合宿。同26日に、南ア・ヨハネスブルグ入り。

615日のデビュー戦(北朝鮮戦)までに、二つの準備試合を行う。アフリカの国の代表チームと、ヨーロッパの国との対戦が予定されているそうで、試合の場所は未定。

 

とまあ、前置きはこんなもんで、もちろん今回も招集リストに対する賛否両論がブラジル国内ですまざしい。

 

でも、それ以前に特筆すべきは、いまブラジル国内が盛り上がっているということ。国内のゲームで、かつてのスペタクルなゲームの片鱗がまた観られるようになった。

 

あっしは日本にいるが、先日、平日だが、リベルタドーレス杯「コリンチャンス×フラメンゴ」をストリーミングで観ようと思ったら、裏でブラジル杯「サントス×アトレチコ・ミネイロ」をやっていて、両方の試合の画面を並べて観たのだが、どれもハイレベルで面白いものの、ゲームとしては、なんとサントス戦に釘付けになった。いずれのマッチもホーム・アウェー戦で2週間にわたって行われた。

 

それに同期間、上の4チームのホームアウェー戦を挟んで、これまた平日だというのに、サンパウロFC、クルゼイロ、我がインテル、フルミネンセ、グレミオなどのクラブが同じように激闘を繰り広げていて、これだけの数のトップクラブが群雄割拠するブラジル・サッカーの底力を改めて見せつけられた感じだ。

 

加えてブラジル選手権が今日はじまる。今年のブラジレイロンは久々の激戦スペタクルが期待される。ヨーロッパの陰気くさいサッカーなんか吹っ飛ばしちゃえ!

 

なかでも、飛び抜けて印象的だったのはサントスFC。サントスと言えば、ついこの前、2002年から2004年ごろのホビーニョ、ジエゴたちが居たチームを思い出すが、わずか、6年ぐらいで、また凄いジェネレーションが出てきたもんだ。ネイマール18歳とパウロ・エンヒッケ・”ガンソ”19歳。他にも、アンドレ(FW)やウェスレイ(MF)といったサントスユース上がりの選手も目立った。ああ、それに加えてホビーニョも戻っている。

 

 


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ネイマール、ガンソ、ウェスレイ

 

しかし、大概、どのクラブも10年に一人ぐらいはクラッキが出現するものの、サントスの場合は短期間で、またしてもセットで来たよ。

 

そんなことで、このサントスの青年二人をW杯に連れて行けと、サポーターたちはドゥンガに要求している。その煽りを受けて、ロナウジーニョ論争もずいぶんと下火になったものだ。しかし、あっしも正直のところ、2014年の自国開催のことを考えて、ネイマールとガンソのうち、どちらかを連れていってもいいかなと思うようになってきた。

 

ネイマールはまだ若すぎて、生意気で、とても青い感じがする、でもテクニックやポジショニング、そして一瞬の身のこなしはロマーリオを彷彿とさせるし、本番で化けるかもしれない。ガンソも生意気だが(この前、サンパウロ州選手権優勝後「これで、代表に呼ばれるのにふさわしい」とか一丁前にアピールしてた)、あの中盤でのボールの持ち方は尋常じゃない。リバウド以来、しばらく不在していた左利きのクラッキになる予感。

 

とはいえ彼等はまだ国際舞台での経験が無いし、代表で試される時間すらもう無い。どうにも、タイミングが悪い。

 

ドゥンガが繰り返し言うのは「3年半の作業の積み重ねで、結果を出してきた選手が選ばれる。サプライズは一つもない」。でも、彼の信念のなかで矛盾しているのは、中盤から前の選手はいま、それぞれの所属クラブであまり結果を出していない。あのカカでさえ、しばらくの不調&怪我の治療で、ようやくレアルの戦列に復帰したところだ。

 

でもサポーターとしては、「実はここのところ調子が上がらなくて…」なんて言い訳は選手から聞きたくない。勢いのある選手、気運上昇中のジョーカー的な選手も飛び入りで居てもいいのでは(日本代表でもいま同じことが言われている)。

 

振り返れば、コパ・アメリカ2007でのダメダメな出だし(最後に優勝)、五輪でのアルヘン戦惨敗(一応、銅メダル)、南米予選の序盤での不安定さなど(最後は一位通過)、幾多の困難を共に乗り越えてきた選手たちとドゥンガはW杯に行きたいようだ。時の趨勢や世論と常に戦ってきたのがドゥンガ自身、いまさら、自分の信念を曲げることはないようだ。

 

そんなことで、招集可能選手のリストをもう一度、振り返ってみよう。ボールド文字がほぼ確定の選手たちだ(とあるサイトからパクらせていただきました):

 

GK

  • Julio Cesar (Inter de Milao) – presenca certa
  • Doni (Roma) – presenca certa
  • Victor (Gremio) – chances medias
  • Gomes (Tottenham) – chances medias
  • Helton (Porto) – poucas chances

SB

  • Maicon (Inter de Milao) – presenca certa
  • Daniel Alves (Barcelona) – presenca certa
  • Michel Bastos (Lyon) – chances medias
  • Andre Santos (Fenerbahce) – poucas chances
  • Marcelo (Real Madrid) – poucas chances
  • Gilberto (Cruzeiro) – poucas chances
  • Fabio Aurelio (Liverpool) – poucas chances

CB

  • Luisao (Benfica) – presenca certa
  • Juan (Roma) – presenca certa
  • Lucio (Inter de Milao)- presenca certa
  • Naldo (Werder Bremen) – chances medias
  • Thiago Silva (Milan) – chances medias
  • Miranda (Sao Paulo) – chances medias
  • Alex Silva (Sao Paulo) – poucas chances

MF

  • Gilberto Silva (Panathinaikos) – presenca certa
  • Josue (Wolfsburg) – presenca certa
  • Ramires (Benfica) – presenca certa
  • Felipe Melo (Juventus) – presenca certa
  • Julio Baptista (Roma) – presenca certa
  • Kaka (Real Madrid) – presenca certa
  • Elano (Galatasaray) – presenca certa
  • Alex (Spartak Moscou) – poucas chances
  • Carlos Eduardo (Hoffenheim) – poucas chances
  • Lucas (Liverpool) – poucas chances
  • Paulo Henrique Ganso (Santos) poucas chances
  • Kleberson (Flamengo) – poucas chances
  • Ronaldinho Gaucho (Milan) – poucas chances
  • Anderson (Manchester United) – poucas chances

FW

  • Luis Fabiano (Sevilla) – presenca certa
  • Nilmar (Villarreal) – presenca certa
  • Robinho (Manchester City) – presenca certa
  • Grafite (Wolfsburg) – chances medias
  • Diego Tardelli (Atletico Mineiro)
  • Adriano (Inter de Milao) – chances medias
  • Hulk (Porto) – poucas chances
  • Neymar (Santos) – poucas chances
  • Alexandre Pato (Milan) – poucas chances

 

まあ、こうして見ると、サプライズは無さそうね…

 

あっし的には、四人目のCBばチアゴ・シウバよりもミランダがいいと思う。でもミランダは南米予選の最終試合で退場処分を受けたから、W杯初戦は出れない。左SBはミシェウ・バストスに加え、あともう一人をどうする?中盤は右利きばかりだから、やはり左利きのガンソは有用かも。ジウベルトが左SB兼左MFということもありうる。

 

前線は、アドリアーノが相変わらずフラメンゴの練習をさぼったりしていて、体も丸々としたままだけど、はたして、本当に呼ばれるのか。呼ばれない場合は、グラフィッチかな、ヂエゴ・タルデッリもいま好調。それともネイマールか。パトは怪我で今季はろくに試合ができず、残念ながら可能性はゼロ。

 

すべてはドゥンガの頭の中かあ…

878 Responses to “いよいよセレソンも招集リスト”

  • ジーコファン says:

    フッチさん、こんにちは。
    よーくわかりました。
    個人的には、ネイマール、ガンソ二人を、連れて行ってもらいたいんですが・・・次のWCを考えると。攻撃の中心になってきそう・・・違いますかね。
    アドリアーノは、ないでしょう。
    今回のWC、個人的には、パトに期待していたんです・・が・・・・・・・あまり早くヨーロッパに行かない方が良いですね。

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