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2010年南アフリカワールドカップ、抽選会の結果。

 

グループGは:ブラジル、ポルトガル、コートジボアール、北朝鮮

 

セレソンにとっては、久々の難しいグループだ。

それに、このグループを突破しても、その次にスペイン、スイス、チリのいるFグループのいずれかと対戦することになるから、順位も重要。

 

ドゥンガ監督は「死のグループではない」と言うが、一つ間違えばベスト16でスペインと当たり、さらにベスト8でイタリアかオランダとあたる、イバラの道が待っている。

 

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セレソンはW杯ではもともとスロースターター。

 

あっし的には、それはセレソンが準備を怠っていたり、ピークを最後にもっていく準備をしているためなどではなく、国のサポーターのプレッシャーがすさまじいため、初戦の出来が精神上、大きく左右してくるためだと思う。

 

もし初戦を引き分けたり、負けようものなら、選手達の肩にのしかかる「敗退のプレッシャー」が、後の試合での自由なパフォーマンスを難しくする。だから、初戦は意外と地味で、手堅いサッカーで勝ちにいく。そして上手くいけば、どの選手も「初戦に勝ててよかった」と繰り返す。

 

前のドイツW杯でも、日本代表が初戦のオーストラリアに負けたことが、その後のチームの安静を大きく狂わした。世間はジーコのせいだと言うが、これがW杯の恐ろしさだ。

 

その点、シード国(ポッド1)は有利だ。グループで最も弱いと見なされる国と初戦ができるのは大きい。とはいえ、このシード国の決定に今回は「FIFAランキング」のみ、という基準が用いられた。つまり、ホスト国である南アをA組のシードとしたこと以外、他の7つのグループ(B-H組)のシード国は、これまでのW杯の実績を考慮せず、10月のFIFAランキングに基づいた。

 

1.ブラジル、2.スペイン、3.オランダ、

4.イタリア、5.ドイツ、6.アルゼンチン、

7.イングランド

 

つまり、ここでW杯の優勝経験のあるフランスがシードを失い、その代りにオランダが当確。ちなみに、抽選会の直前に発表された11月のランキングのトップ7は、一位から、スペイン、ブラジル、オランダ、イタリア、ポルトガル、ドイツ、フランスとなっていて、逆にアルゼンチン(8位)とイングランド(9位)がシードから外れる。意外と一過性のある上位陣だ。

 

FIFAが言うには、11月のランキングは、欧州プレーオフを戦ったチーム(フランスとポルトガル)が試合数で有利だから、考慮されないとのことらしい。FIFAランキングは過去4年間の試合実績がカウントされる。

 

しかし、誰も気にしていなかったFIFAランキングがここにきて効いてくるとは…まさに、寝耳に水。

 

では、FIFAランキングはどこまで、それぞれのチームの実力を表しているのか?

 

その算定法に関してはFIFAの公式HPやWikipediaなどを参考にしてもらうとして、いまの算定基準だとヨーロッパや南米の伝統国と試合を組むほど、ポイントが上がるという、非常に「政治力」の伺えるシステムだ。どおりで、最近、気前よく「ブラジル×イングランド」、「スペイン×アルヘンティーナ」など上位同士の親善試合が組まれたわけだ。ははぁん、「談合」しやがったな。

 

そもそも、ランキングといったものは、たとえばテニスやゴルフなどの個人スポーツでは、選手達が同じツアーに参加して、多くの大会で相まみえて、そこで、平等に得たポイントの差を表すことで、我々のような部外者にも納得できる順位が決められる。

 

あっしも好きな格闘技では、ボクシングでは世界ランキング制で、上位ランカーになるほどチャンピオンへの挑戦権に近づくという、わかりやすいシステムになっているし(いよいよ、パッキャオ×メイウェザー実現か)。最近よく観ているアメリカの総合格闘技団体UFCでは毎大会、チャンピオンとトップコテンダーという図式を作って、客がワクワクするような対戦、いま最も観たい試合を常にマッチメイクする。

 

サッカーの世界では、FIFAランキング1位のスペインと、その座を狙う(?)2位のブラジルの対戦はいつ実現するのか?今年のコンフェデ杯ではニアミスだった。今度のW杯でも当然、保障されていない。ひょっとして、お互い一度も対戦することはないかもしれない。サッカーのつまらないのは、そんなところ。

 

そんな大陸間のサッカーの盲点を突いているのが、UEFAチャンピオンズリーグなんだろうね。欧州に限定されたトップクラブ同士が、世界中から優秀な選手をかき集めて、世界で最も豪華な大会を催す。実力だけで言えば、ワールドカップをしのぐレベルにのし上がっていると言ってもいい。それも毎年行われる。UEFAと各クラブのたゆまぬ努力とヨーロッパのサポーターたちの熱意の賜だ。

 

だが、そんなUEFAの増大する権力を牽制し、ワールドカップこそがサッカーの頂点であり、至高の祭典であるとするために、FIFAはいろんな策を講じなければならない。たとえば、いまアブダビで開催中のクラブワールドカップや、このFIFAランキングだ。UEFAと欧州クラブの意向にまかせておくと、国の代表チームの存在すら危うくなってしまう。

 

まあ、そんなかんなで…話が大きくそれちゃった!

 

G組の展望については、次回に。

 

377 Responses to “W杯グループG”

  • ポンタ says:

    うわぁ?、久しぶりにフッチブログ開いたら更新されててビックリです!フッチさんお帰りなさい。
    セレソン見事に「死の組」に入ってしまいましたね。94年大会以来の死の組。現在の戦術も監督がドゥンガなので94年のパヘイラセレソンに通じるものがあるような…って事は優勝?でも普通に考えればライバルはポルトガルだけですかね。北朝鮮は安パイとしてコートジボアールがブラジルにもポルトガルにも鍵になりそうですかね。

  • スブッラ says:

    ランキングに文句って(~_~;)、ボクシングの亀田はどうなるんですか。

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