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サンパウロFC優勝おめでとう!!世界一だー!!
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あっしも、横浜国際競技場で数千人のサンパウロ・サポーターと感動を分かち合ってきたヨー!!
はじめて世界6大陸で戦ったクラブ選手権をブラジルのクラブが優勝したことに大いに感動した。
欲を出すなら、サンパウロFCには、もうちとばかし華麗な勝ち方をしてほしかった。後半の最後の方は心臓に悪かった。


99年以来(パルメイラス×マンU)のヨーロッパとブラジルのクラブ同士のガチンコだった。
またもやプレミアのチームとの対戦に期待していたのは、攻撃的なサンパウロFC。プレミアのチームに共通する下がり目の2本ラインによる4-4-2(ワールド・サッカーの疫病)をズタズタに切り裂いてくれる華麗なドリブル・ラッシュを期待していた。
でも、その実は、先制してから手堅く守りに入ったサンパウロFCが初代世界クラブ選手権の王者に輝いた。
後半は終始リバプール・ペースにペースを握られたのが悔やまれる。
試合後のインタビューでサンパウロFCのアウトゥオリ監督は試合の展開について、ブラジルのマスコミにこう述べていた。
「前半はジューニオルとシシーニョに両サイドから仕掛けさせ、リバプールの4バックの間にスペースができるのを待った。そこをミネイロが飛び出して得点をあげることができた」
「後半、リバプールがプレッシャーをかけてきたのは、自然の成り行きだ。そこを我々はなんとか凌いで、勝利を手にした」
サンパウロ側からすれば、意外と当然な展開だったのかもしれない、だが、後半は攻め上がってきたリバプールの裏をとる機会が幾度もあったのに、サンパウロFCは5バックにしてしまい、シシーニョとジューニオルが上がらない、魅力半減だ。
あっしの一番嫌いなカメさん戦法だが、一発勝負のファイナルにありがちな展開である。今のサンパウロFCにできる精一杯の戦術だったのだろう。
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リバプールのスティーブン・ジェラードはファンタジーな選手ではないが、完璧な基礎技術のある選手として改めて認識した。
でも、なんでプレミアのチームはクロスばっかりするんだ?「クロスでなければ、クロス。もしくは、クロス。と見せかけて…クロス。はああ…」
ただ、ジェラードもサンパウロFCのダニーロも、中盤の要の選手がサイドに流れていってしまうため、中盤のタメというものがない試合だった。これが、10番を必要としない、今のプレッシング・サッカーの弊害である。
南米とヨーロッパともにスタイルの違いこそあれ、サッカー思想はグローバル化されてしまっている。3位のデポルティボ・サプリサは純正コスタリカのチームで観ていて「クセ」があってよかった。他のアジア・アフリカ・オセアニアのチームはいずれもヨーロッパ人の監督を要しており、何ら新しい発見はなかった。
初代世界クラブ選手権が晒したものの一つに、実は「ワールド・サッカーはますます共通化」しているという寂しい現実だった気がする。この大会が、たとえば、20年前に実現されていれば、世界中のサッカー・マニアに語り継がれるユニークなイベントになっていたかもしれない(格闘界で語られる「猪木×アリ戦」のような)。
次回、また日本で開催される大会には、ホスト国日本からのチームが特別招待されるそうだ(ちょっと、どうだかなあ…)が、今からConcacaf北中米カリブ海地区から出る代表チームに期待したい。メキシコかアメリカから出てくるクラブに面白いチームがありそうだ。今季の南米大会でサンパウロFCが唯一敗北を喫したのもメキシコのティグレスというチームだった。
最後に数千人規模で来日したサンパウロFCサポーターに敬意を表したい。愛するチームを観るために、幾多の苦難にもめげず、よく地球の裏側までやってきた。彼等こそ、サッカーで一番純粋で美しいものだ。
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842 Responses to “Champion of The World !!”

  • kaji says:

    いやー良かった!オートリコロール!
    僕もこの感動を横浜で味わっていました。
    とはいえ、僕の席の周りはなぜかリバプールファンばかり。
    赤いユニを着た周りの方々は3度のオフサイドの判定に怒り心頭しておりました。
    そんな中で僕はサンパウロのユニを着てかまわずおおはしゃぎ!!サンパーロサンパーロ!
    日本では殺されることはないでしょうとタカをくくって・・・
    試合としては前半はサンパウロが中盤の主導権を握っていましたが
    後半はまぁ作戦通りというか中盤があってないようなものになっていましたね。
    グラフィッテにはそんな中でも得点を期待したのですが、残念!
    フッチブログさんの言うリバプールクロスでなければ、クロス。もしくは、クロス。と見せかけて…クロス。
    は言い得て妙です。キューウェルをマークするシシーニョはきつそうでしたね(守備はあまり好きじゃなさそうだし)。
    クロスするのであればもうちょっと早いうちにクラウチを入れるべきだと思ったのですが、
    まあサンパウロ的には良かったこと。
    残りロスタイムに入って、サンパウロの選手数人が応援席に向かって
    「盛り上げろ、盛り上げろ」とジェスチャー。
    そして、その1分後に試合終了。
    ベンチから飛び出す選手たち。崩れ落ちるリバプール。
    ぞわっと鳥肌が立ちました。
    僕もサンパウロファンの中で騒ぎたかったー。
    ともあれ良かったー。
    それにしても試合開始直後に入ってきた乱入者。
    しばらく誰もとめにいかないなんて・・・
    全世界に警備の甘さを発信してしまったのが残念・・・

  • フッチブログ says:

    Kajiさん、
    「トリ・カンペアォーン!」ですよ!!
    観に行かれたんですね、それはよかった!
    寒かったけど、雰囲気最高でしたもんね。
    リバプールのファンはスタンド全体に散らばっていた感じで、彼等は(イギリスのサポーターたちは)全般的によく歌いますね、結構良いと思いってます。
    でも、彼等には残念、「いつまでも審判のジャッジを悔やんでなさい」とだけ言っておこう。
    サンパウロFCはもっと点取れた。昨夜、家に帰ってまた試合を観たんですが、個人スキルではサンパウロFCの選手たちの方が上なのに、1点を守りに入ってしまった。まあそれだけ、このタイトルが重要だったのでしょうね。
    歓喜の瞬間、あっしも「ビビッ!」と来ましたよ。と、同時にこれが我がインテルナショナルだったら、どんなに嬉しいことだったろうか、と考えずにはいられませんでした。
    しかし、横浜国際はブラジルにとっては縁起の良い場所ですわ。
    オー・トリコロール!!

  • inoran says:

    うぉ!おめでとうございます!
    サンパウロ良かったですね!
    セニは初めてみたんですけど、セレソンのレギュラーにして欲しいっす。
    後、センターバックのルガーノも個人的に好きな感じでした。
    プレミアのクロス癖は伝統なんですかね?
    昨日のチェルシーもロングボールばっかでつまんなかったです。
    (アーセナルはまだましでした&ジョー・コールは別です。笑)
    >10番を必要としない、今のプレッシング・サッカーの弊害
    確かに光る10番を見るとわくわくするというか、嬉しくなってきます。

  • フッチブログ says:

    inoranさん、
    ありがとうございます!
    といっても、あっしはサンパウロFCサポーターでは無いのですが、何はともあれ、ブラジリアン・クラブが初代世界クラブ選手権のチャンプになったことに誇りを感じてます。
    セニはセレソンに居場所があった時期がありました(5年前ほど)。彼は、どちらかというとクラブのために輝くカリスマですから、W杯には行かないと思いますよ。
    ルガーノはウルグァイの旗を持って喜んでましたね。W杯に行けない分、気持ちが入っていた感じでした。これで、彼も移籍でしょうかね。
    プレミアのクロスについては伝統的なスタイルですので、あっしがとやかく言うべきではないのですが、もしリバプールにもっと攻撃のバリエーションがあれば、得点できていたと思います。
    球場でリバプール・サポーターと談話をしましたが、全員、チェルシーのスタイルについて「つまらねえ」と吐露していましたよ。やっぱなあ…

  • flavancha says:

    こんばんはフッチさん。スタンドを観て空いてるなあと思って、観戦に行こうと思ったらカテゴリ4で7000円もしたので止めた、ふらばんちゃです。
    僕は、なんとなくサンパウロを応援していました。
    決勝はなかなか厳しい内容だったみたいですけどブラジルのクラブの勝利おめでとうございます!!
    フッチさんのインテル来年はリベルタドーレス杯に出場するんですよね。優勝して日本に来れると良いですね。自分がソシオのクラブが日本に真剣勝負しに来たら最高ですよね。
    そんな夢が現実になれば良いなあと思う今日この頃です。

  • フッチブログ says:

    Flavanchaさん、
    たしかにファイナルのチケットはベラボウに高かったですねえ。
    でもタイトルかかってますから、見方によっては払う価値ありますよ。
    あっしの個人的な希望では、この大会がヨーロッパCLより上に位置づけられる日が来て欲しい(まあ、それがFIFAの狙いなんでしょうが)。だから、初代大会はサンパウロFCの2試合とも観に行きました。
    それに、サンパウロFCの来日中の同行を注意していましたが、すべてが緻密に計画された、すごい滞在プランでした。サンパウロFCと比べればリバプールの滞在プランでさえ劣ると思いました。
    インテルは南米チャンプになれても、残念ながらまだ、ここまで世界で戦える組織ではないし、南米チャンプになってから、サンパウロFCのようになるには十年ほどはかかる気がします。もちろん、インテルに来日してほしいですが。今回はサンパウロFCの組織力の凄さを改めて見せつけられました。
    インテルがバルサと世界タイトルを賭けて対戦する日が来るのだろうか。夢は見るものの自由ですからね、ヘヘ。
    ところで、バルサの野望の第一歩、チェルシーに昨季の雪辱をはらすことが早くも実現しそうですね。
    ちなみに、ブラジルのあるサイトで、サンパウロFCが次に戦うべき大会は何かというアンケートで:
    1)来季CLに招待枠で参加すべき
    2)地球には相手がいないから、惑星クラブ選手権に参加すべき
    といった面白おかしなアンケートがありました。

  • デヴィド says:

    銀河系軍団の誕生ですね(笑
    どうか来年もブラジルのクラブが来ますように・・・。

  • フッチブログ says:

    デヴィドさん、
    「銀河系軍団」は縁起が悪いので、やめときましょう(笑)。
    来年はインテルかコリンチャンス(カルリート・テベス擁する)あたりが来て欲しいもんです。
    とにかく、南米はどこのクラブが出場しようとも、欧州チームの覇権を遮ってほしいデス。

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