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PostHeaderIcon 雑誌で素晴らしいセレソン特集

セレソンの話題は雑誌でも次々と特集が組まれ嬉しい。
とくに今月のワールド・サッカー・マガジン11月3日号(べーズボール・マガジン社)には、いまだかつてないほど、詳しいデータが揃っていた。


ちなみに表紙はこれ:
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この特集号をどうしても取り上げたくなったのは、WSMの視点がブラジル現地のものと同じであること(つまりフッチブログと同じ)。それは、いまのセレソンが70年、82年の歴代名セレソンに比較しうるポテンシャルを持っている、という観点について考証していること。これは興味深い。
70年、82年のセレソンと言われたってピンとこないという人が多いと思うが(現に私も3大セレソンのひとつ、58年のセレソンのことを良く知らない)、この比較こそがブラジル人にとって最重要。優勝しても、フッチボウ・アルチ(芸術サッカー)を披露しなければ喜びは半分。それがブラジル・サッカー思想の核であり、他国の追随を許さない点だ。
なぜ、ブラジルはいつまでもタレントを輩出するのか、なぜ、フィジカル・サッカーでは駄目なのか、答えはセレソンにある。
70年と82年のセレソンがワールド・サッカーにどのような影響を与えたかを少しでも知りたい人には、この雑誌の購入をお薦めする(あっしはリベートもらってませんよ)、まだ書店に残っているはず。
ほかにも今年前半に、ワールド・サッカー・ダイジェスト(2005年4月号、日本スポーツ企画社)から「世界を支配するブラジル・ブランド」という特集が組まれたが、残念ながら絶版になっているよう。いずれの出版社もバックナンバーをオンライン販売している。
では、後日また、このWSMと絶版のWSDの特集号の内容に便乗して、ずうずうしくも私見をまじえてみたいと思う。

540 Responses to “雑誌で素晴らしいセレソン特集”

  • 委員長 says:

    最近これ買おうか迷ったんです。
    でも、買うかな? いやセレソンネタってなかば飽和状態
    のようなきがして、今までとかわらんだろうな? と
    思ってたんですが、買いたくなりました。
    職場の最寄の書店ではまだ置いてありましたから^^v

  • フッチブログ says:

    委員長さん、こんにちは。
    仰ってること、何となくわかりますね。そちらの手もとにある資料によっては不必要かもしれません。
    あっしも即買いではありませんでした。ただ、最近ここにコメント頂いている方たちの言っていた「10番の系譜」とか、あっし自身が豪語している「セレソンを倒すのは誰だよ」や「ブラック・セレソン構想」とかを考えると、こうした資料が欲しくなって…
    そういう意味では、あっしにとってジャストな特集だと言えるかも。

  • flavancha says:

    こんばんはフッチさんflavanchaです。
    これ買おうと思ったんですけど、フッチさんの方が詳しいので、買うの止めました。なんかブラジリアンの最強セレソンを選ぶ!ってページのある記者が
    「ジーコは選ばない。だって敗者だから。」
    って書いてて、確かにW杯獲ってないけど、「何を??っ!」て思いました。
    ZICOはわたしのアイドルなので。
    フッチさんの「セレソンを倒すのは誰だよ」「ブラック・セレソン構想」また楽しみにしています。

  • 10番 says:

    出張中に、たまたま入った本屋で購入しました。もう7?8年位、雑誌を見てませんでしたので、本当に久々でした。
    エドゥーやパリーニャまで、10番を背負ったことのある選手として紹介されていたのは笑いました。BとかCチームで望んだコパアメリカでの話ですので…。
    リカルドオリベイラが黄信号のようですね。これで一気にフレッジの可能性が高まってきましたね。今回、リカルドオリベイラ分に関する追加招集をしなかったのも、関係ありますかね。国内組の有力選手(ニウマールとフェルナンドンの名前を見かけました)が忙しいというのも理由の一つらしいですけれど、本当にドイツに連れて行く可能性があるのなら、パレイラは呼んだでしょうから。
    中盤のアレックス。先回久々に呼ばれて出場もしましたが、今回またすぐに外れましたね。やっぱり、失格ということなのでしょうか…。中盤でためを作るのは必用だと思うんですけどね…。
    リバウド。こちらも呼ばれませんね。展開力、リズムを変える動き、戦術眼、現セレソンに欠けている要素を補完してくれると思っておりますが…。
    プレーメーカータイプのいないセレソンにおいて、ロビーニョが大化けしてくれることを期待するしかなさそうです。
    UAE戦は、Ch739で11月24日21時から放送のようですね。一方、クウェート戦は、まだ、ウェブに載ってません。こちらの試合も放送予定があるのでしょうか?

  • フッチブログ says:

    flavanchaさん、
    ごぶさたです。最近、ぜんぜん更新する時間がなくて…
    ジーコの件は、ブラジル国内でも批判的な人もいるということですよね。
    でも、82年のセレソンの写真が一杯載っていて嬉しいです。両SBのレアンドロ、ジューニオルは技術的に素晴らしかった。彼等を入れれば「黄金のセクステット」というコメントは気に入りましたね。
    ドリームズ・カム・トゥルーでした、このチーム。時間が正常に戻れば、またガンガン書きます。ご声援ありがとうございました。

  • フッチブログ says:

    10番さん(すいません名前まちがえまして)
    そうそう、エドゥ、パリーニャいましたね。日本と縁があるから載ったのかも。
    ヒカルド・オリヴェイラは最低4ヶ月らしいですね。これは微妙な状況ですから、パヘイラもどうするのでしょうね。フレッジに当然期待がかかるわけですが、3番目のエリア・プレーヤーは不可欠に思いますし。ジュリオ・バチスタが当確かも。
    アレックスは厳しいっすね。リバウドは、正直、可能性ゼロだと思います。CLでビッグ・パフォーマンスを披露するとか、必要だった。
    前から思ってるんですけど、カカとロナウジーニョが交互にゲームメイキングをすることになりそうですね。それに、ホビーニョも典型的なゲームメーカーじゃない気がするし…彼等がグルグルと入れ替わりながら「フットサル」するんじゃないかな。それはそれで、凄いことになるかも。
    あっし的にはロナウジーニョはバルサで真ん中でプレーしてほしい。彼のバルサでのポジショニングが特質すぎるんですよね(バルサはトップ左のスペースが死んでしまってるし)。
    それで、10番の居ないこのセレソンと同じタイプのチームとして、いまユベントスに注目してます。
    ネドベド=ロナウジーニョ
    カモラネージ=カカ
    イブラヒモビッチ=アドリアーノ
    トレゼゲ=ロナウド
    デルピエロ=ホビーニョ
    カペッロ=パヘイラ
    (ビエラだけがセレソンにいない突出した存在)
    ユベントス:4?1(エメルソン)?1(ビエラ)?2?2
    本当によく似た戦術です。
    EUA戦、クウェート戦の情報はあいにく、あっしも良く知らないんです、かたじけない。

  • carles says:

    残念ながらこの雑誌は見逃してしまいました。が、
    Number plusの南米特集で補完したような気になりました。
    ロナウジーニョって実はバルサの主要戦術である、前からプレッシャーをかける守備にはやはり穴なんですよね。
    これを防ぐべくライカールトが中央ロナウジーニョで左エトーって良くやるんですが、エトーをサイドに戻らせることで
    中盤のスペースと相手右サイドバックをカバーさせていると思うんですが
    ワントップに入るロナウジーニョってあんまし機能しないですよね。だったらラーションのほうがよっぽど良いハズ。
    勿論、ガウショがいることでチェルシー戦やミラン戦のゴラッソが拝めるわけですが。
    あとオランダ人は頑なに3Top(昔3-4-3今4-3-3)だと思われますので、トップ下は無いですよね。僕も見てみたいですが。
    4-1(エジミウソン)-1(デコ)-2(ガウショ&メッシー)-2でも充分いけそうですね。

  • フッチブログ says:

    Carles さん、
    あっしも即買いでした。
    スラム街特集をやるなんて、度胸ある。
    あっしはリオのスラム街の入り口まで行ったことありますが、怖くて入れませんでした。クワバラ。
    ただね、Numberに物申したい。
    ブラジルと南米サッカーを賞賛する特集号に「Maracanazo」のことを書くなっての。ブラジル・サッカーの最大の悲劇。ウルグァイ人の「鬼の首をとった」嬉しさなんて読みたかない。それも55年も昔のことを、チマチマと。
    なんでも載せりゃあ、イイってもんじゃない。とくに「伝統的な意味」があるものについては深みがある(人の生死まで関係してくる)。あまり、詳しく入ると、逆に雑誌作ってる側のボロがでる。
    ブラジル・サッカーは奥が深いよ、Numberさん。なーんて思いました。(即買いはしましたがね、ヘヘ)
    あと、デーネル(Dener)という選手の写真がありましたが、彼は90年前半に出現し、世界に知られる前に死んだ天才ドリブラーでした。あれは、あっしも悲しかった。ただし、彼はバッド・ボーイではない(エジムンドの友達だったけど)。

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