ドゥンガまたしても代表監督に就任
ドゥンガ正式決定しましたね。
ジウマールが総括、アシスタントにタファレル、全員が94年大会の優勝メンバー、そして我がインテル出身の選手です。
CBF汚い、これでどうやって、私に批判しろと…応援するしかないじゃないですか。
ドゥンガに関しては、いまブラジルにいない才能を無駄に探したり、当てはめようとしたりせず、いまいる素材で料理してほしい。そういう意味では今大会のファンハールに学んでほしいな… 今回のオランダは日本のマスコミからは「リアクションサッカー」と呼ばれたが、ちょっとその用語の使い方はおかしいと思った。要は相手の出方によって、ゲームを変えるというコンセプトを言っているのだろうが、元々はイタリアのカテナチオのような、ずっと守って、相手の様々な仕掛けに耐え(リアクトして)、数少ないカウンターで勝機を狙う戦術のことだったと記憶する。
今回のオランダは一昔前のイタリアなんかよりも遙かにバリエーションがあるだろうに… それに準々決勝メキシコ戦の終盤のように、ボールを支配して、相手チームを相手陣内に押し込めることもできる。そもそも「リアクション・サッカー」なんて和製英語、外国人に言っても誰も分からない。
おっと、話がそれてしまいました。なぜ、ドゥンガが4年越しに代表監督に復帰したのかについて、現地の情報をまとめてみます。
まずは前回の4年間の仕事が評価されたらしい。4年前はあのガマガエルのテイシェイラ会長ががふんぞり返っていたが、その後釜にいまのマリン会長(サンパウロ州サッカー連盟元会長)、さらに来年からデル・ネロ(同じくサンパウロ州連盟元会長)という新しい会長が就任する。全員が、かつてFIFA会長を務めたジョアン・アベランジェの派閥、みな同じ穴のムジナ。
まあ、それも置いといて、2010年南アW杯の準々決勝でオランダに1-2で敗れて敗退したドゥンガをあっさり切ったのが当時のガマガエル会長でしたが、一方で、後になって、いまのマリン会長は以外とドゥンガの仕事を評価したらしい。ドゥンガの実績としてはコパ・アメリカ2007優勝(カカやロナウジーニョなど欧州にいる中心選手なしで優勝した)、南ア・コンフェデ杯2009優勝、さらに南アW杯南米予選1位(これが以外と今回、意味がある、ブラジルはその前の2006年予選も戦っていないから、つまり、2018年W杯予選と同じ条件)。
それに、ドゥンガは初めて、マスコミの活動に厳しい制限を設けた監督でもあった。2006年のドイツW杯では優勝候補の筆頭として挙げられ、ファンタスティックフォーと呼ばれたあのチームはスイスの事前合宿から、すべての練習が公開(日本でも放送されたのを憶えている)、練習場ではマスコミやファンが入り乱れ、滞在先のホテルではエージェントや広告代理店やら、ビジネスマンが入り乱れた。それら悪しき慣行をシャットアウトし、反感を買ったのが2006年から2010年まで続いたドゥンガ・スタイルだった。
今回のブラジルW杯でも、けっこうやりたい放題だったらしい。なんといっても、選手達の勝手な振る舞いが目立った、とくにネイマールのマスコミの露出は異常だった。ネイマールは自分が怪我で離脱してからも、合宿所に戻ってきたり(これはドイツ戦に集中していた選手達に影響したのではないかとジウマール氏が昨日の会見でほのめかした)、ドイツ戦の大敗のあと自ら会見を開いたり、さらには3位決定のオランダ戦のあとフェリポンの記者会見の最中に勝手に入ってきて監督を抱擁したり(歴史的敗北を喫したフェリポンはあそこで集中批判をされなければ、後になってフェリポン自身に跳ね返ってくるというのに…)、お前はなに英雄を気取ってんのか、という面はあった。唯一の英雄は最終日、マラカナンでカップを掲げているドイツの選手達だろう、と。
ネイマールは今週も勝手にテレビのインタビューに出て「セレソンはW杯では及第点だった」と、なぜか評論家きどり。今大会中、ブラジル代表と選手達はツイート数で記録を作ったらしいが、まあ、そんなことでサッカーの内容よりも、話題作りで、マーケティングで先行してしまったのは、ブラジルの大人達も、日本にいる我々も感じた。
もう一つは、やはりあの泣きグセだ。若い選手が泣くのはしょうがないが(でも、若くてもプロなら、感情をコントロールできなければ…)、ベテランのジュリオ・セーザルやチアゴ・シウバがPK戦の最中にあんなに取り乱してどうすんのか?その精神的な脆さがドイツ戦の2失点目、3失点目と立て続けに失い、気がつけば前半だけで0-5の総崩れにつながった。現役時代のドゥンガのように、どれだけ厳しい状況にあろうと、絶対に心の折れない強い個性がいなかった…(とはいえ、ドゥンガの心が折れたのを見た唯一の試合があの98年フランス大会決勝、フランス3-0ブラジルだった)
いま、危惧されているのは、そうした負の連鎖が続くことだと思う。「負けグセ」がつくことだ。そういう意味では、1994年W杯を優勝したメンバーたちは評価されている。彼らは前の世代と比べれば、華麗さには欠けるものの、ユース世代から世界を制覇しつづけ、1970年から遠ざかっていたW杯を気持ちでたぐり寄せた世代だったから。
だから、たとえ失敗してもドゥンガを選んだ意味はある。昨日の会見でドゥンガはこう言った:
「今大会、ブラジルサッカーは世界最高だという間違った夢を売ってしまった。私は夢は売らない、現実をつきつけるだけ」
「その現実とは、ブラジルサッカーはすでに世界のトップにはいない。いまトップにいるチームたちは長年、懸命に働いて頂点に上り詰めた。そのことを謙虚に受け止めて、我々も日々、汗をたらして働き、小さな結果をコツコツと重ねていくことだ。」
「サッカーは素晴らしい世界だ、とくに試合が始まる前と終わってからはね。でも、本当は肝心の90分間の中で、すべてを出し切らなければならない。そこで、できなければ、後から何を言っても意味が無い」(*あとで、悲しそうにツイートしても意味が無い)
「ブラジルには素晴らしい才能を持った選手達がいる、でもそれだけでは十分ではない、そこに技術、努力、精神力が加わらなければならい」
「サポーターや子供達にこう伝えたい:学校ではあることを習う、でも本当の人生は厳しい、絶対に許してくれないことがある」(*あのドイツ戦のことを言っているんだと思う)
「何も偽らずに懸命に働けば、認めてくれる人もいる。4年前は不可能と思われたが、私はまたブラジル代表の監督になった」
ドゥンガが率いる代表の初戦は9月5日、マイアミでコロンビア戦。
(あ、ちなみに五輪代表はFC東京の監督も努めたことのあるアレシャンドレ・ガーロさんでーす。今大会でも、フェリポンの偵察隊の一人で、ドイツの分析にあたったそうな。大丈夫かよ?)
ふっちさん、こんにちは、
ドゥンガ、リーダーシップと統率力は、抜群ですね、今のセレソンにはメンタル面では適任かもしれませんね。
でも私的には、ドゥンガの監督は、セレソンには???です。
まあ、勝てば官軍ですけど。
それとモウリーニョにセレソンの監督オファーを出して断られたと記事で読みましたが・・本当でしょうか?
モウリーニョにならなくて良かったです。
あと楽しみは、ネイマールのバルサとロドリゲスのレアルのぶつかり合いです。
こんなにタイミング良くライバルチーム同士になるとは。
レアルらしいです。
こんにちはー、ブラジル現地ではドゥンガの話題で持ちきりのようですね。
どうやら、初期の試合には、マウロ・シウバをアシスタントとして呼ぶようです。懐かしいなあ…
ジーコファンさんの意見はブラジルの一般的なサポーターと同様で、みなドゥンガに対して懐疑的です。でも、他に適任者はいるのかといえば、なかなか居ないのが現状なのですね。
外国人監督へのオファーに関しては、各国のマスコミが話題を作っているだけで、正式ではないようですよ。アルヘンのサベージャさんにも接触を試みたとありますが…
トップと言われる監督の立場になって考えてみれば、落ち目の代表チームに就任したくはありませんよね。クラブと違って、国中に注目されるし、重荷が半端ないもん。だから、断られるのが普通なんです。
日本代表も今日、正式にアギーレさんに決まりましたが、これほどヨーロッパとメキシコの両方、さらにはW杯での経験のある監督が日本代表を引き受けてくれたことを感謝すべきところを、なぜか、「通」の人たちはぼやいているようで… 日本サッカーが置かれている状況をわかっていない。監督にとっても、確信的な強さのない代表チームでキャリアの4年を費やすのは、やはり賭けなんです。
危機的なブラジルを一つ返事で受けるのは勇気のいることだと思いますが、それをしたドゥンガも2010年と同じではダメでしょう、やはり、ここで成熟&進化を見せてくれないと。
初めまして、ふっちさん。
こんな面白いサイトがある事を今日まで知りませんでした。
長々一時間半くらいかな?色々と読ませてもらいましたが、いや~ 楽しいです。
どこを見てもブラジル、南米ネタばかり!(笑)
インテルナシオナルの大ファンとゆー事なので一つ。
リベルタ優勝の立役者ジウリアーノがワールドカップ明けからくらいからグレミオでプレーしてますね…背番号はたしか88だったかな?
パトに続き、ジウリアーノがブラジルに戻ってきて、 、 、
じゃ次はオスカールなのか!? と頭によぎってしまいました。
初ガラミなのに長々と失礼しました。
俺様カウンタックさん、こんにちは。はじめまして。
お褒めの言葉をありがとうございます。
WC後はここしばらく休業状態です。
来月ごろ日本代表とブラジル代表の親善試合がありますので、その頃にはまた動きがあるかと思います。では、ごきげんよう。
お返事ありがとうございます。
そうですか。再開するのはブラジル×日本戦ですか!
しばし待ちたいと思います。
と言っても僕はこのサイトの過去の書き込みを見ることで、セレソン戦までは十分に楽しめます。
今後もちょくちょく見にきますのでよろしくお願いします。
ブラジルは、コウチーニョが今後レギュラーに定着出来るのか注目&期待してます。
俺様カウンタックさん、返信ありがとう。
ジウリアーノ選手の情報も頂いてました。ブラジル復帰したのはいいんだけど、よりにもよって宿敵グレミオに行くとは…とほほ、です。
我がインテルは今季好調で、現在2位で首位クルゼイロを追撃中です。今週はニウマール(ネイマールでなく)が中東から戻ってきました。
コウチーニョがお好きなんですか?私もリバプールを観るときは、彼の姿を追っています。
でも代表ではどうだろう…私個人の意見では、それほど代表向きではない選手なのかな、と思います(まだ若いけど)。自分のやりたいプレーをする、って感じの選手だからね。もちろん、彼が中盤で供給して、ネイマールが前で受けるなんてホットラインが機能すれば嬉しいですが。
こんばんわ、ふっちさん!
まさかのリターンの速さに嬉しい驚きです。
…
ジウリアーノが加入したグレミオはインテルと同じ州のライバルチームなんでしたっけ?
もしそうならたしかに トホホ ですね(^^;)
でも、ニウマールはちゃんと古巣に戻ってきてくれたようですね。
今日は首位クルゼイロとの天王山の試合だったのですが、結果はどうだったんですかね~
…
コウチーニョは好きな部類な選手ではあります(^_^)ゞ
初めて観たのはunder17のワールドカップ日本戦でした。ふっちさんもこの大会は観戦していたようですね。
この試合で観たコウチーニョにはそこまで魅力を感じなかったですが、、リバプールでプレーするようになってからですかね。
プレーの反応スピードが一段上がったように感じました。
最近のセレソンはボランチは手堅いし、前線もウィングタイプが多い。
ゲームメイクはオスカールくんがちょっと下がった時にやるくらいで、あとはマルセロさんにオンブに抱っこのような気がします。
そーいった意味でもコウチーニョがいたらいいのにな~ と。
ジエーゴ、エルナネスなんかも中盤に君臨していてほしいタイプです。
今や夢みたいな話ですが、82セレソンイメージなら、、
コウチーニョを左サイドバックに、ルーカスは右サイドバックといった超攻撃的布陣なんてのを見てみたかった。。
ちなみに
好きな選手はベルナルジです。
オスカールも好きですよ~
…
って言いたい事をベラベラと。。
僕もどうやらコウチーニョタイプのようです(´・ω・`)
おっと、ブログのテーマを変えてみました(もう少しサッカー風にね)。
いま、コウチーニョとネイマールは仲良く北京です。
我がインテル、クルゼイロにまったく歯が立ちませんでした。
クルゼイロはいま、もっともグローバルなサッカ-をしているブラジルチームですね。中盤のコンパクトな感じ、そしてクロスへの持って行き方がいい。
ベルナルジは残念ながらドイツ戦の大敗でイメージダウンしてしまいましたね…ネイマールの代役をフェリポンにいきなり投げられて。まあ、でも、彼はここからまたセレソンに這い上がってくるのを期待します。
インテル × クルゼイロ
僕もちょっとだけ観ましたが、ホームクルゼイロの押せ押せムードでしたね。 若いバルディビア君は雰囲気に飲まれたのか、地に足が着いてない感じがしました。
ふっちさんの指摘通り、たしかにクルゼイロはとても組織的でテンポよくパスが回ってた。。
クルゼイロはスタメンを固定して戦ってないのに、あの組織力… クラブの目指すサッカーがしっかりしているのでしょうかね…
トップ画面
今までの休息ムードから → 始動!!!って感じがします。
色も時期に合わせて言うことなし!
…そして、今日は南米大陸スーペルコパ!最高じゃないですか(^.^)
さすが、きちんと観られてるんですね!
今季のインテルはけっこう負け方が悪いというか、チームのコンセプトは良くありませんね。2位に浮上して少しは期待しましたが、もう一つ上のサッカーができません。インテルはここ数年、低迷しています。
スーペルクラシコは観ましたか?
ブログのスキンを変えたまではいいのですが、まだ、余計なタブとかレイアウトになっていて、申し訳ありません。(勉強する時間がなかなか取れなくて…)
こんにちは~、お久しぶりです。、
セレソン、アルゼンチンに勝ちましたね。
ええ、やりました!
おっと、新エントリーを作りましたよ。