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PostHeaderIcon 2013年も締めのワールドフットボール(年越しちゃってスイマセン)

明けましておめでとうございます。

とはいえ、今回はまだ、2013年の最後のワールドフットボールであったクラブワールドカップをテレビで観た感想です。

この大会はフットボールのグローバル化を象徴したような内容でした(少なくとも、見はじめた準決勝からは)。絶対的な力をもった欧州と、その差が開くばかりの南米、そして勢いを増す新興国といった構図だったのではないでしょうか。

開催国モロッコを代表するラジャ・カサブランカとアジア代表の広州恒大が強烈な印象を残した一方で、それらにフットボールの内容で追いつかれ始めた南米。それを尻目に他地域を突き放す世界連合本部の欧州サッカーの頂点に君臨するバイエルン・ミュンヘンでした。

フォーメンションとか基本戦術においても、もはや、ほとんどみな同じ。いわゆるバルサやバイエルンの攻撃時の4-3-3と守備時の4-5-1のバエリーション。戦術的には世界のフットボールは統一された感がありますね。

もちろん、ゲームの駆け引きという面では南米を代表する古豪アトレチコは健在だったと思います。しかし、いかんせんアトレチコは守備のミスが多かった、それに、準決勝のラジャ戦の前半はジョーが得点機を外しすぎた。あそこで一点でも決められていたら…3位決定戦ではリッピ率いる広州恒大の方がアトレチコより守備組織がしっかりしていた。

個人的には広州恒大のアルゼンチン人選手のコンカがすばらしいと思った。フルミネンセ時代では一世を風靡した選手だ。中盤でゲームをオーガナイズする能力はすばらしいものがある。ああいった選手を世界中に配給していることに、アルヘンフッボルの奥の深さを見るね。

バイエルンに関しては決勝でも危なげなくラジャを退けて優勝。戦術やテクニックうんぬんではなく、世界でもっとも厳しい環境でトップをひた走る選手たちの威厳を示したね。昨年のCLのバイエルンの方が狩猟ゲルマン民族タイプで強い感じがしたけど。マジーニョの息子のチアゴはバイタルエリアまで行ってバックパスを繰り返すけど…親父に似てるな。若いんだから、そこは似なくてもいいのに。

いろんな状況のクラブがごっちゃ混ぜになったCWCだけど、今回はおそらく、初めて、それぞれの地域が持ち味を見せはじめた大会だったと思います。ワールドサッカーの進化は止まらない、いいことだ。

 

14 Responses to “2013年も締めのワールドフットボール(年越しちゃってスイマセン)”

  • トンペイ says:

    Jリーグは完全にグローバル化に置いてかれた印象ですね・・・・・
    J1よりかえってJ2のほうが地域に密着して存在意義があるんじゃないかと思います。
    特にJリーグ元年に参加したチームのいくつかはいっそつぶしたほうがいいんじゃないですかね。これからは久保君や中井君のように国内を経由せずに海外にスカウトされるケースが増えるでしょう。もし日本にメッシやチアゴのような経歴の選手があらわれたら日本国民はどんなリアクションするでしょうかw

  • futblogger says:

    昨年のACLのことですね、Jリーグはここしばらく優勝できていませんからね。
    でも、ACLを広州恒大が優勝したことで、Jリーグと世界との尺度というのが、また一つ広がったのも事実だと思います。柏を倒した広州がCWCでバイエルンに完敗したが、アトレチコ・ミネイロとは接戦だった、という事実は、Jリーグの盛衰に関係なく、ひとつのグローバル指標には違いないですよね?
    Jリーグのチーム作りも90年代のJリーグバブルの頃とは違って(当たり前ですが)、ある意味、成熟期に向かっているのかもしれません。前回のW杯以降もトップレベルの選手が次々と出てきている育成環境を見ても、アジアでの日本の立ち位置はどこかオランダみたいな感じになって来ているのかもしれません。国も比較的豊かで、選手も多く育成できるけど、なぜか国内リーグは隣国には劣る、みたいな。そうなると、中国はさしずめドイツとかイングランドでしょうか?じゃあ、韓国は?中東は?北朝鮮は?なんてね。

  • トンペイ says:

    アジアのオランダ・・・・・
    確かにいわれてみればそうかも知れません。関係者のなかにはドイツを意識する人が多いですが。
    外国の人のコラム、たとえばニューズウィークにのってる奴なんかを読んでも日本社会には極端に保守的な部分と極端にリベラルな部分があるそうです。できればリベラルな部分をうまくオランダみたいにサッカーに活かしていけば・・・・・・
    マリノスやグランパスみたいなバブル期にできたチームは日本経済の長期低迷で自らの立ち位置をつかめずにいます。逆にセレッソやフロンターレはうまいこと自分たちの立ち位置をつかめた感じですが、まだ数が少ない。指導者もオランダに比べたらまだまだ。戦術論オタクは多いですが・・・・・・金子達仁(実は僕は彼のことをカネゴンとよんでますw)さんのコラムなんかでも外資の必要性なんかが語られてます。
    できればロベルト・バッジョがサポーターになったボカ・ジュニオルズみたいな海外の有名選手がファンになるような魅力あるチームが出てきてほしい。フッチさんもボカのファンでしたっけ?

  • futblogger says:

    お気づきかもしれませんが、そんな私も実は、徐々にヨーロッパサッカーをより嗜むようになってきております。かつては豪華絢爛さで優位を保っていた欧州もいまでは実力でも南米を突き放していると感じていますから。(ブラジルリーグの試合は観ていてイライラします)
    とはいえ、欧州に対しては容赦なく批判的でもあります。たとえばブンデスに関しては今も昔も、国営チームであるバイエルン・ミュンヘンのための自演リーグとでもいいましょうか、つまらないです。Jリーグには国営チームはないので、ドイツ式は無理かなと思います。(プロ野球には巨人がいますが)
    プレミアも毎週観ていますか゛、イギリス人ゴールキーパーの下手なこと…いったいいつになったら上手なブリティッシュキーパーが出てくるのやら…それなのに、世界で最もリッチなリーグって、どんだけ視聴者を舐めてんだってな具合です。
    そうやって、一人で言いたい放題のフットボール観戦スタイルですから、大衆迎合タイプの観戦をあまり好まなくなり(代表チームは別ですが)、よって、大衆クラブを応援したくないという心情ゆえに、アルヘンなどではボカよりもリーベルかなw。
    ブラジルでもフラメンゴやコリンチャンスはマスコミのよいしょが多くて、あまり観ることはありません。
    カネゴンの言いたいのは、プレミアみたいにチームを企業経営型にして、株式上場による資金調達または売却(買収)ということでしょうか。そこで、可能性としては外資に売られることもある、ということでしょうか。やってみる価値はあると思いますね。欧州の前例でいえば、協力なチームが短期間で複数出現して、あとは弱小チームの集まり。毎年、同じチーム同士での優勝争い、そしてACL参加に重きを置いたチーム作り。
    でも、そうなるとJリーグ構想の地域密着スタイルとの矛盾や、マリノスとか磐田とかスポンサーの弱体化による経営難の解決策にはならないかもしれない、という疑問も残る気がします。ちなみに、今日チェルシーの赤字額について読んでびっくりです。油王がチームを買収してから、昨年以外は毎年巨額の赤字を垂れ流しているそうですから。やはり、そうした金持ちの道楽みたいなチーム運営は日本人の気性には合っていないのかもしれません。

  • トンペイ says:

    イギリス人キーパーの凡ミスはW杯の風物詩ですな。
    ペレのヘッドを止めたバンクスみたいなのはどこいったのか?
    ペレといえばこのブログで紹介してもらった「ペレを買った男」を観ました。北米リーグはスターをかき集めて集客を伸ばしたけど、いざテレビ中継をしてみたら視聴率がとれずに経営が破たんして消滅したみたいですね。プレミアもいつまで視聴率がとれるか・・・・・Jリーグもテレビ放送しろとファンはいうけどリスクも大きい。
    巨人やバイエルンみたいな強権チームじゃないけどオーソリティーな権威をもつ・・・京都や奈良の寺院みたいな・・・・生き神ペレやマラドーナが在籍したことがブランドになってるサントスやナポリみたいなチームがJリーグにも必要だと思います。セレッソはどうかな?

  • futblogger says:

    バンクスさんを忘れていましたね?あの時代はブラジルのGKこそヘボで知られていましたね、
    Jリーグを民法で放送しないのは視聴率が取れないからですね、残念ながら。有料であるBSやスカパーで一部の興味ある視聴者だけが観る。
    その限られた視聴者層の頂点にいるのがUEFAチャンピオンズリーグで、あれほど豪華な対戦を月々たった数千円で観れるってのがすごい。むしろCLに関しては、現地で生観戦することが最上の贅沢ですね。だからJリーグとは逆、地元のJリーグの試合なんざいつも席空いてますもんね。つまり、何を言いたいのかというと…うーん、なんだか、よくわかりません。「プレミア」が付くかどうか、ってことでしょうか?世界でプレミアの付くサッカーの大会はCLとW杯だけ、すべてのグローバル市場同様、一人だけが勝つ、ということなのかなあ?

  • トンペイ says:

    「ペレを買った男」こそサッカークラブの経営者が観るべき内容ですね。
    ニューヨークコスモスという名前はニューヨークメッツに対抗してつけたという・・・・しかし根づかなかった。ニューヨークといえばヤンキースが有名ですがメッツやニックスといったオンボロチームが人気がある・・・・・この事実から思うのは案外ニューヨーカーのスポーツの志向は判官びいきじゃないかということです。
    いくら売り手が自分たちに都合のいいものを売りつけようとしてもそうそう上手くいかない。去年のブラジルのデモもそんな感じですね。
    しかしキャプテン翼の作者がしきりに主人公がバルサでプレーしてることをアピールしてますが、アメリカでプレーして箔をつけたペレとおんなじで見苦しいですな。

  • futblogger says:

    サッカーという「引き分けの美学」のあるスポーツはアメリカ人には好まれないと思います。勝者と敗者で世界を理解する連中ですから。アメリカの戦争史を見ても、出動は見事ですが、撤退は下手くそ。いまのアフガニスタンなんかいい例ですよね。戦後処理で上手くいったのは日本ぐらいじゃないでしょうか(ただし核という人類が消すことのできない負の遺産を残しましたが)。そう考えるとサッカーは今後もアメリカには根付かないと考えるのが妥当だと思います。移民の人々に人気があるぐらいでしょうか。
    私はNBAは週に一回ぐらいは観ているのですが、(NBAのディフェンス面が好きで)アメリカのスポーツ全般に言えることは…最後の3分を観れば、観たことになる、と言い切れると思っています。ベースボール、アメフト、NBA、ゴルフなど、テレビ向けにどんどんルールが変更されていって、最後の瞬間に視聴率をとる、といった指向が見え見え。真ん中はフラッシュで見直せばいい。だから、サッカーのストーリー性はアメリカ人にとって異質のものですね。
    キャプテン翼の件もそうですが、キャラクターやスポンサーシップを特定のクラブと関連づけることは、相反するチームのサポーターにとってはふざけた行為に移っても致し方ないですよね。だから、レアル・サポはキャプテン翼が嫌いなってもおかしくありません。しょせん作者と出版社は日本で漫画さえ売れればいい、と浅はかに考えているのが、これまた見え見え。

  • トンペイ says:

    NBAで、スクリーンの邪魔をしたらファウルをとる、とかいう話が出た時は唖然・・・・・
    赤木の援護で三井がスリー決めまくった感動とか台無しじゃん!!この分じゃスラムダンクの続編を井上雄彦先生は絶対書かないな・・・・・・アメリカのバスケじゃなくて日本のプロレス書いてくれたときはすっとしたな。

  • futblogger says:

    お、スラムダンクですね。井上先生はいまは宮本武蔵のようですね。
    あ、それと、エウゼビオさんがお亡くなりになりましたね。最初に成功したポルトガル人かつアフリカ出身の選手でしょうか。合掌。

  • トンペイ says:

    エウゼビオさんのご冥福をお祈りします。
    ニウトン・サントスが亡くなったのもショックでした。王様になったペレの影で奈落に落ちたガリンシャの親友・・・・・ブラジルサッカーの権力についての生き証人・・・・

  • トンペイ says:

    ペレにバロンドール・・・・・
    もうなんでもありですねw
    じゃあガリンシャやマラドーナには何もあげなくていいのか。
    ペレ、プラティニ、ベッケンバウアーといった一部の権力の中心にいる選手以外はみんな忘れられるのか。
    澤さんもなんか伊藤みどりみたいな立ち位置になりそうだしね・・・・・

  • トンペイ says:

    フッチさんのインテルからフォルランありがとうございます。

    セレッソはネームバリューは少なくとも一丁前になりました。
    日本はまだ彼みたいなワールドクラスを生む土壌は残念ながらまだないみたいですね。特に男子は・・・・

  • トンペイ says:

    おっと忘れてました
    エルナネスが長友のチームメイトになりましたね。
    モウリーニョに鍛えられたオスカールの牙城を崩すのは難しいですが。どうなるかな?
    赤い方のミラノはまだまだ視界が暗いです・・・・

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