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PostHeaderIcon MEXICO70?攻撃サッカーの栄華

とうとうやってまいりました。
あっしらはバック・トゥ・ザ・フューチャー!
ときは1970年、場所はメキシコ
攻撃的サッカーの黄金期、偉大なる選手たちのオリンポ
ここにワールド・カップ1970の幕が切って落とされます
あなたも史上最強のセレソンに会い行きましょう!!!
偉大なるトリ・カンペオナートの軌跡をご覧あれ。
<このYoutubeの動画はたまらん!テキストと同時に参照するには、ウィンドウは二つ開いた方がいいかもしれません>



さあ、いよいよ登場しましたセレソン・ブラジレイラ
本大会は偉大なるプレーヤー、ペレの最後のW杯になるかもしれません
割れんばかりの歓声に包まれたグアダラハラ、ハリスコ・スタジアム
グループリーグ初戦の相手は東欧最強、チェコスロバキア
選手たちの入場です。キャプテン、右SBカルロス・アウベルトを筆頭に選手達が勢揃いしました
GKフェリックス、CBのブリット、ピアッザ、左SBのエヴェラウド、
ボランチのクロドアウド、
そして豪華、これぞ本物の黄金、「黄金のクィンテット」
ジェルソン、ヒベリーノ、ジャイルジーニョ、トスタン、そしてペレエ!!!
さあ、試合開始と思いきや、いきなりチェコスロバキアが襲いかかります、
なんんとペトラスがブラジルのエリア内突入、左足で運んでシュート、ゴール!チェコスロバキア!どうしたブラジル?
すかさずペレが反撃に出る、さあ、ペレ、自陣中央でボールを持つ、
と思ったら、いきなりシュート!超ロングシュート、ボールは大きな孤を描いて相手ゴールへ、
キーパーのビクトル、慌てて戻る、まさか入るのか?さあ、どうか?
おしい、ゴール左上からほんの数十センチ離れて落ちていった。劇的なシーン
さあ、ここで一気に士気が高まったか、セレソンがガンガン襲いかかる
出たあ!ジェルソンの40メートル・ロングパス、エリア内でペレの胸にぴったり収まった
ペレ、トラップ、右足に持ち替えて、ゴオール!ゴオール!
ブラジール!結局、この試合を4×1でモノにしました!
<ブラジル4×1チェコスロバキア>
さあ、次はディフェンディング・チャンピオン、
ボビー・チャールトンのいる、あのイングランドです!
これは、壮絶な戦いだ、いきなり、セレソンのバックスの大ミス、あわやイングランド・ゴール!
お返しにとばかり、カルロス・アウベルトが駆け上がった、
右にジャイルジーニョ、すごいスピードで一人かわす、そしてクロス
ファーには…ペレ、叩き付けるヘッディング・シュート!ゴー…!!
いや、キーパーセーブ!!すごい、バンクスのスーパーセーブ!
これがっ、W杯史上最高と言われるセービングかあああ!!
くやしがるペレ、
今度はトスタンが攻めかかる、一人、二人、イングランドのエリア内でかわしていく、
そして、反転して小さなクロス、ペレがトラップして、もう一つ外へパス、
まってましたとばかりに、ジャイルジーニョが突入、
シュート、ゴール!ゴオール!!!セレソオン、勝利―!!!
<ブラジル1×0イングランド>
そして、グループ最終試合、ヨーロッパ国との3連戦の相手はルーマニア
ヒベリーノを休ませてパウロ・セーザル・カジュー登場
試合はクロドアウドが切り込んで、ファールを受ける
蹴るのは、トスタンかと思いきや、ペレの右足一閃、弾丸シュート、ゴール!!
喜ぶイレブンとは裏腹に冷静なベンチ
新任ザガロ監督は何を考えているのか
だが、ルーマニアも懸命に頑張って、ゴール!
セレソンもすかさずお返しに、トスタンがクロスを中にずらして、ここにペレ!
セレソン、点の取り合いに終止符を打ちました
<ブラジル3×2ルーマニア>
さあ、いよいよクォーターファイナル、対する相手は今大会はじめての南米チーム、ペルー
率いるのは、かつてセレソン最高のミッドフィルダーといわれたジジです、
ペルー・サッカー史上、最高の選手といわれるクビージャスもいます
まさに因縁の対決
開始早々、いきなりペレが魅せます。相手エリア内で完璧な胸トラップ、
そのままシュート、しかし、ボールはポストに跳ね返る、
リバウンドを拾って、今度はヒールパス、しかし、トスタンこれに合わすも大きく浮かす
今度はペレが右からのクロス、
ここでペルーのCBがカットミス、トスタンがエリア内でボールを拾い
外のヒベリーノへ、ヒベリーノの左脚きた!弾丸シュート、ボールは地を這いながら、緩やかなカーブを描いて、ボールマウスへ、ゴール!!
両手の拳をあげて、狂ったように喜ぶヒベリーノ
さらにジャイルジーニョのマリーシアたっぷりのスルーパス、
ペレがすかさず反応して、シュート、キーパーの体にあたるが、そこを詰めていたのがトスタン、ゴオール!!ハリスコ・スタジアムの熱気はカナリア・カラー一色!!
<ブラジル4×2ペルー>
次はセミ・ファイナル、相手はまたしても因縁のライバル、ウルグァイ
ウルグァイはブラジルのリズムを崩そうと、執拗なラフプレーでくる
ジャイルジーニョからボールを受けたヒベリーノも後ろからタックルを受けて、
いささか興奮気味
そして、ブラジルの一瞬のスキをついて攻めるセレステたちが先制点をあげる、
セレソンに焦りが見え始めたころに、縦横無尽に前線を動くトスタンの右からの低いクロスに合わせたのが、
後ろから飛び出したクロドアウド、同点ゴール!!
ほっと胸をなでおろすベンチ
しかし、なかなか追加点をあげられない、
ジェルソンのスーパーパスに反応するペレ、しかし、エリアで倒される
観衆、解説者までもが「ペナルティだろ!」と叫ぶ
若きエメルソン・レオンもベンチで事の成り行きを守る、
だが、試合は何事もなかったかのように続行
またしてもペレがウルグァイ・ディフェンスを切り裂く、
一人、二人、華麗に抜き去る、そしてエリア内でかわして、
ファウル!PKか!!いや、主審はなにもとらない、いったいどうなっているんだ!
次はピッチ中央、ジャイルジーニョ、こんな低い位置からビルドアップ、
ペレにパス、ペレの軽いタッチから背後のトスタンにボールが渡る、
右を駆け上がるジャイルジーニョにスルーパス、
ジャイルジーニョの軽いフェイクに、ウルグァイ・ディフェンダーが戸惑う、
すかさず、ジャイルジーニョがエリアまで持ち込んで、キーパーの届かない隅にシュート、
ゴール!ゴール!ブラジル逆転!!
そして3点目はまたしてもペレが左サイドで運んでいき、
最後はリベリーノのシュート
しかし、一体誰がどこのポジションから飛び出すのか、このセレソンはさっぱりわからない
トスタンが左から、ペレへスルーパス、
ウルグァイのキーパー、マズルキエフキー飛び出してカットしようとする、
ここで天才の閃きが、ペレがボールの上を素通り、
キーパーの前で交差するペレとボール、キーパーはどっちにいっていいか分らない、
ものすごい、フェイント、イルージョン、
いったん、離れたボールに再会しようとする王様ペレ
そしてシュート、だがボールはわずかの差でゴールマウスを外れた
これが、ペレがW杯で魅せた最も美しいプレーの一つとされる
この瞬間を共有したスタジアムの人々の驚きと喜びが伝わってきます!
とうとうファイナルです、互いに3度目の優勝、そして初代ワールドカップ、ジュール・リメ杯の永久保有権をかけて激突するブラジルとイタリア
イタリアも準決勝でドイツとの死闘を制してきたばかりです。イタリアには、リバ、マッゾーラ、リベラといったスター選手がいる
さあ、いよいよメキシコ・シティのエスタジオ・アステカは世界中の熱い視線をうけて沸きに沸く
キャプテンのカルロス・アウベルトとファケッティが試合前の握手を交す
試合が始まるとともに、セレソンの怒濤の攻撃がはじまる
これぞ、伝統の攻撃的サイドバック、カルロス・アウベルトが右から猛然と攻撃、
ゴールラインすれすれ、シュート気味のクロスにペレがおしくも合わせられない
次は左からトスタンのスローイン、ヒベリーノが高々としたクロスをイタリア・エリア内に入れる
そこへ竜のごとく、アフリカの伝説の英雄のごとく宙に舞い上がったのはペレ、ヘディングでどんぴしゃ、ゴール!!!
だが、イタリアも負けてはいない、相手のスキにつけこましたら右に出るものはいないイタリアン・サッカー、ブラジルの最終ラインのミスを拾ったボニンセーニャが、すかさず同点ゴール。時計は試合開始から7分57秒。
W杯の決勝で、8分足らずで、すでに2ゴール、これはすごい試合の予感がする
そして、21分5秒
ジェルソン、なぜお前はそんなことができるのか、
またしてもピンポイントの40メートル、ロングパス。ペレがエリア内で頭で折り返して、ジャイルジーニョ。なだれ込むように押し込んだ
ゴール!!勝ち越しゴール!
もう誰も止められない、止まらない、セレソン!セレソン!
ヒベリーノからペレ、ペレからカルロス・アウベルト、弾丸シュート、ゴオール!
ゴオール!!!4点目!!優勝、3度目の優勝!!うをおおお!!歓喜の瞬間!
アステカ・スタジアムは熱狂で炎上しています、これぞ最高の攻撃的サッカー、これぞ史上最高のセレソン、
世界中の人々の胸に刻まれた永遠のセレソン!!!
カルロス・アウベルトがカップを掲げる、スタジアムがどっと揺れる
ピッチには選手とサポーターが入り乱れる、選手達のユニフォームはひっぺがされる
もみくちゃだ、みんな狂ったように祝う、
そして裸のペレが掲げられる。
地上に生まれた最高のサッカー選手、ペレ!!ペレ!!
王様ペレ!ペレ!
スタジアム中がいつまでも、その名前を叫ぶ
pele

894 Responses to “MEXICO70?攻撃サッカーの栄華”

  • ヒロ says:

    >ヒベリーノからペレ、ペレからカルロス・アウベルト、弾丸シュート、ゴオール!
    自分はこのシュートの映像からサッカーにハマッタ質なのでこの映像はいつみてもたまりませんね・・・。
    カルロス・アルベルトの「全身全霊を込めた」感じが凄く良いです。
    この試合をリアルタイムで見た人たちが現在のセレソンを批判するのも仕方ないかもと思ってしまいますもん。
    時が変わってもまったく色褪せないです。
    ペレの映像は久々みましたけど化け物ですね・・・。
    全てが凄すぎる・・。

  • フッチブログ says:

    ヒロさん、
    この70年の映像があるかぎり、現代サッカーがどんなに世知辛いものになっても、
    ブラジルは自分たちの指標を失わないでしょう。
    それにしても、後ろから選手が飛び出してくるゴールシーンが
    多いですが、
    トスタンの後の解説によると、
    チームは守るとき意図的に前線を下げるという戦術練習を重ね、
    ボールを奪って攻めるときも、わざとスペースを開けて攻めた、というから驚き。
    トスタンをはじめ、みんな高い戦術意識があった。
    個人技だけだと思われがちですが、とんでもない。セレソンでは尋常でない戦術理解度が要求される。あのペレでさえ、守備で奔走していた。ジェルソンも、トスタンも、クラブとは全然、違う位置でプレーしていた。
    個人技、戦術理解度、そして瞬時に約束事をキャンセルして、新しいコンビネーションを作るアドリブ力
    6戦全勝、それも強豪国とだけ戦って。このチームは数字以上に凄いものがあった。ブラジルだけでなく、世界中から史上最強のW杯チームと言われるゆえんです。

  • SELECAO says:

    70年のセレソンについてはフッチさんと昔熱論したことありましたねw
    僕もあのセレソンは大好きだったし、いろんな意味で今のチーム(バルサでも)じゃ到底及ばないレベルに達していたと思う。
    ビデオで見ると、スーパークラッキたちがいとも淡々とスーパープレーをやってのけたから、さほどインパクトが残らないんだけど、それがすごいんですよねw
    個人的に、ペレはあの大会絶好調とは程遠かったように思う。YouTubeに10分くらいのビデオがあったんだけど、サントスでのペレはまさしく神だった。それと比べるとワールドカップでのペレは少しかすんで見えた。とはいってもさすがにロナウジーニョほどかすんではいなかったw
    ジェルソンの超ロングパスを見ると、グァルディオラレベルのピンポイントパスに感心してる場合じゃなかったって思うし。リベリーノの地を這うようなシュートを見ると、ホームランとしか言いようのないシュートを放つ日本代表はそれでもサッカーで食って行けんの?って思っちゃうw
    ただあのチームは70年の3月から合宿を繰り返して、その間多少メンバーの入れ替えはあったものの、コンビネーションを高めてグレートチームになれるだけの綿密な準備ができたことを見逃してはならない。わずかな練習量で、ロナウジーニョにもカカにもクラブでの役割と違うことを求めるのは酷で、彼らがトスタンやジェルソンに劣っているということには必ずつながらない。
    今の時代にそれができたらセレソン06もセレソン70に負けず劣らずすばらしい傑作に仕上がっていたかもしれない。今回のワールドカップでグレートチームの片鱗を見せたのはセルビアモンテネグロ戦のアルゼンチンと、日本戦後半のブラジルだけだった。それだけ今のヨーロッパリーグを中心としたサッカースケジュールは、スペクタクルなワールドカップとは相容れない。日本はまだサッカーの伝統が浅いからなのかもしれないが、僕にはスペイン人のように国の代表を差し置いてお気に入りのクラブを応援する気持ちが分からない。正直チャンピオンズリーグで優勝したって所詮は言葉も通じない外国人選手の寄せ集めで、何も感動は得られないと思う。こればブラッターやヨハンソンに言うべきことだけど、4年に一度しかないワールドカップのためならそのシーズンのリーグ戦を多少犠牲にしても
    いいんじゃないでしょうか。

  • フッチブログ says:

    SELECAOさん、
    Youtubeを閲覧していたら、この録画に行きあたりました。
    >ただあのチームは70年の3月から合宿を繰り返して、その間多少メンバーの入れ替えはあったものの、コンビネーションを高めてグレートチームになれるだけの綿密な準備ができたことを見逃してはならない。
    そうですね、仰るとおり。今の時代では不可能なことでしょう。まあ、この合宿エピゾードはハプニング満載でしたし、4ヶ月も一緒に合宿するのは、戦術を徹底する分にはよかったかもしれまんせんが、他に弊害も出ました。
    軍事政権による監督の更迭、政権維持のたまのプロパガンダに使われるプレッシャー、人間関係の軋轢とかね。
    それに、合宿で戦術面よりも重要視されたのが、高地でのフィジカル・コンディション。これは最近のNHKの特番でも取り上げられていました。
    ペレに関しては、それ以前の3回のW杯のときよりも遙かにフィジカル面が改善され、最高のパフォーマンスを出した、と関係者からまでも絶賛されています。あっしも、そう思ってますが。
    戦術面は正直、大会が始まっても迷走した。トスタンをどうやって「黄金のクィンテット」に当てはめるか。ジェルソンをどうやって、ボランチの位置で納得させるか、など。何ヶ月も練習だけしても、本番での悩みは相変わらず。
    何が凄かったか、というと、選手たちの知性が凄かった。試合中、控え室の決まり事が上手くいかなくなると見るや、すぐ自分達で変えた。そのブレーンがジェルソンとトスタンの2人。
    ジェルソンに関しては、ピッチ内で決まり事を変えるとき仲間に「監督は気付かないどころか、上手くいったのは自分の発見、みたいな顔をするから、試合後よく見てろ」と言ったらしいから、大笑い。この前、トスタンのコラムに書かれていた。
    まあ、このセレソンを他のセレソンと比較するなら、やっぱり82年かな。82年のジェルソンはソクラテスだった。

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