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PostHeaderIcon ドイツW杯?敗戦の記録、パヘイラの言葉

ドイツW杯の敗退から二月が経とうとしている。そろそろ落ち着いて、今回のW杯のブラジル代表の参加は何だったのかを考えてみたい。そのきっかけを与えてくれたのが、先週パヘイラ元代表監督のインタビューだった。
ともすれば、個人的にあれだけショッキングな敗北の原因を探り出す作業なんてのは、ああでもない、こうでもないと、(日本代表の敗戦を語るときの)殆どのサッカーライターが陥ってしまっている「結果論」に終始してしまいそうだ。
しかし、ここではフォーメーションや戦術(あっしの嫌いな「システム」という機械用語も含めて)とか、個別の選手のつぶさなコンディションや技術的な不適正について細かいことをいいたくない。というよりも、そんなことを言うほどあっしはサッカーに精通していない。
あっしは、たんなるサポーター。そのサポーターからの視点で、今回のセレソンのふがいなさを語りたい。数年経った後でも、ああ、当時はあんなことがあって、人々はあんな気持ちになったのだな、と思い出せるように。


文豪ネウソン・ホドリゲスは言った「チームというものには、息吹(elan)がなければ何もはじまらない」と。さらに「試合はピッチで勝つのではない、勝敗は試合前の控え室ですでに決まっているのだ」と。強いチームには何か特別なものが宿っている、と。
そういう観点から見れば、ドイツW杯のセレソンは、どの試合も負け試合だった。彼等がたたずむピッチには「息吹」は感じられなかった。じゃあ、なんで、4連勝もできたのか?それは、他のチームがかなり弱かったから(日本代表にはスイマセン)。ようやく互角に戦えるフランスが立ちはだかると、セレソンはあえなく敗退した。
「このW杯を観ろ、スーパーチームなどいない、ブラジルに優勝してくださいと言わんばかりなのに、それをみすみす逃してしまった」とは、オ・グローボ紙のベテラン批評家マウリシオ・プラド氏。彼はまだ、高飛車な物言いができただけ、ダメージが少なそうだ。
「2006年のセレソンは、50年、66年、74年、90年のセレソンたちの失敗を、すべて兼ね備えた、歴史に残るダメ・セレソンだった」と、ここでもう辛辣なのは、フォーリャ・デ・サンパウロ紙のペロン氏。この人の歴史観はアテにできる。
あっしの好きなカラザンス氏にいたっては「こんなのはブラジル・サッカーじゃない。唯一、輝きをみせたのが日本戦のチームだったが、パヘイラ監督はそれを嫌うかのように、二度とあのスタメンを繰り返さなかった。パヘイラよ、さっさと失せてくれ」と、敗退翌日に決別の言葉。スイス合宿中、パヘイラ監督とカランズ氏の意気相合としたディナー・インタビューを読んだときは、これほどまでの失意の言葉が並ぶとは予想しなかった。
同じく、そのディナーに参加していたトスタン氏も「面白いもので、敗北の直前まで、すべてが素晴らしく上手くいっていた、とマスコミに評価され、負けたとたん、全てがおかしかった、と酷評される。今回のセレソンは、準備段階であきらかな落ち度があった」と元選手らしい立場から、心情を語っている。また、自身が体験した66年イングランド大会の敗北に重ね合わせ、「66年のときの国民の落胆の方が、実は、いまよりも遙かに大きかったと思う。あのときのペレへの期待は、いまのロナウジーニョを超えるものがあった」と言っていたが、あいにく、あっしには66年のことはわからない。
そして、ブラジルサッカー界のご意見番アルマンド・ノゲイラ氏に関しては「セレソンは大御所プレーヤーたちによって人質にとられた」と、つまりパヘイラ監督はまったく調子の上がらないカフー、ロベカル、ロナウド、ロナウジーニョ、カカ、アドリアーノといったネームのある選手たちをベンチに下げる勇気がなかった。スター選手たちのご機嫌取りに回った、と酷評している。
このノゲイラ氏の指摘が、いまのドゥンガ体制の出発点となっているのは明らかだ。いまドゥンガは「私のセレソンでは特別待遇を受ける選手はもういない」ときっぱり言いのけている。
こうやって、すべての批評が出そろったところで、ここにきてブラジル代表を離れたパヘイラ氏が8月12日付(たぶん、日付やや不明)のオ・グローボ紙のインタビューで敗退後の心情を語った。この記事の内容は新鮮だった。いつも議論を避けるように、構えて話すパヘイラ氏だが、今回はやっと彼の本心が聞けた気がする。以下、抜粋文:
“もちろん、我々はもっと沢山のことができたはずだ。でも、なぜかチームに必要な「化学反応」が起きなかった。あの一瞬にして「これだ!」と互いに通じ合う、あのフィーリングが選手たちの間で不思議にも生れなかった”
“要は、満腹状態で晩餐に呼ばれたということ。満腹なら、どんなに美味しそうなキャビアが出てきても、食べる気は起きない。その逆に、空腹なら、たとえ、ただのバタートーストを出されても、美味しい、美味しいと言って食べるだろう”
“敗因を探せば、数限りなくあるだろう。でも、あえて言うなら、チームはブラジル現地で合流して、ブラジル国民の熱気を近くで感じるべきだった。実は、今回のチームは(CBF恒例の)記念の集合写真というものが無いんだ。歴代の代表チームで唯一ない”
“我々の準備期間は正味15日間だった。なのに、ある選手は体重を5キロオーバー、別の選手は10キロオーバーで合流した。規定上、怪我以外では、彼等を替えることもできない”
“ロナウジーニョにのしかかった重圧は、あのとき彼と同じ境遇にいなければ理解できない。彼は、それまで無数のテレビCMに出演し、雑誌の表紙を飾っていた。チームへの重圧はすさまじかった、けれど、ロナウジーニョ個人への重圧はそれ以上だった”
“カフーとロベカルの両サイドバックを替えていたら、勝つチャンスは高まったかって?そんなの誰が保証してくれる?現場の人間はそのとき、そのとき決断しなければならない。その後に、批評家たちがノコノコ出てきて「ああすれば良かったのに」と言う。私が決断するおかげで彼等は批評できる、その逆の現象(批評家たちが決断すること)は起こりえない”
“フランス戦のアンリのゴールは、確かにロベカルは背丈で劣るアンリをマークする必要はなかった。あのときアンリをマークする役割は長身のジウベルト・シウバかカカだったけれど、ロベカルにも戻ってスペースを埋める役割はあった。だから、彼が否定しても、彼にも失点の責任はある”
“勝てば選手たちがもてはやされて、負ければ全てが監督の責任なのか?ロナウド、アドリアーノ、カカ、ロナウジーニョたちには敗戦の責はないのか?”
とまあ、けっこう本音トークだった。ちなみに、体重5キロ超過の選手はアドリアーノ。10キロ超過の選手はいうまでもなく、ロナウド。「化学反応」、「満腹状態」けっこう、面白いこと言ってくれるじゃない。
パヘイラさん、南アフリカ代表監督就任おめでとう&グッドラック!応援するぜ!
ロナウジーニョへの重圧というのは、つまり、合宿中ずっと彼を取り巻いていたスポンサー陣のこと。ここは、お茶を濁した言い方になったが、代表団の帰国後、テイシェイラ会長は「これから合宿中は、スポンサー関係者のホテル内の出入りを制限する」(実現するかどうかは別話)と言っていたことからして、ほとんどの看板選手には、スポンサーの人間がコバンザメのようにくっついて、サッカーとは関係のない商談に花を咲かせていたことだろう。
「優勝すればあんなプロモーションをしようよ、君にはぜひ、大会MVPをとって欲しいね」なんて、勝手なこと言われてたのだろうか?とんだ失態に終わるとも知らずに。
ブラジルが敗退したあと、こうしたビジネスマンたちが自分たちの「商品」(つまり選手)が罵倒されるのを避けるために、ドイツ現地でチームから離脱させ、ほとぼりが冷めるまでブラジルに帰国しないよう促したのは、安易に想像できるだろう。それが、どの選手たちだったかは、W杯前のスポーツ誌の広告を見渡せば、誰にでもおよそ予想がつくだろう。例外は一人もいない、悲しいことに。
パヘイラ元監督の言うとおり、国民の期待や、悲しみを知らないまま、肌身で感じないまま、彼等はあの場を凌いだ。こんなことは史上初めてなのではないか?それにしても、チーム写真すらない、という横柄ぶりだったのか。
そんな一部の選手たちは、いったいドイツに何をしに行ったのだろうか?サッカー、それとも金儲け?彼等は、今後、セレソンで何をしたいのか? いずれにしても、彼等はもう一度、証明しないといけない、伝統あるセレソンの一員にふさわしいことを、少なくともあっしには。
その一人がロナウジーニョだ。バルサに戻ってニコニコプレーを復活させたって、一部のブラジル人は納得しない。そんなに重圧があったのか?じゃあ一言「あんなにものCMや雑誌の表紙を飾らなくなくたってよかったんじゃないか?あんたはモデルタレントか?」、「いずれにしても、それはアンタの問題、サッカーとは関係ないはずだよ」。
ブラジルのマスコミすら直接批評しえなかったスポンサーの悪影響について言及したこと、パヘイラ監督の言葉がずっしりと重みをおびるゆえんである。
日本の人々は大げさだと言うかも知れないだろうが、こういった事実を受け止めた後では多くのセレソン・サポーターが失意のドン底に落とされたのも頷ける。そんなところにドゥンガの代表就任があった。ここから、ブラジルサッカーは大きく変われるのか?それとも、さらなる落胆を生むのか、それはこれから証明される。
以上で、セレソンがドイツW杯敗退のとき、とりまかれていた状況を、個人的な見解から記録しておきました。しかし、あのときはホント悲しかったヨ。

924 Responses to “ドイツW杯?敗戦の記録、パヘイラの言葉”

  • ロー says:

    いつも楽しく拝見させていただいてます。
    僕もセレソンの敗北であのあとワールドカップをまともに見れなかったし、決勝戦など特にさめた目でみてしまいました。あのワールドカップのことは思い出したくないです。
    イタリアは元々ああいう国なのでいいのですが、あのフランスの戦い方は腑に落ちません。あれじゃ6バックじゃん!なにがシャンパンサッカーじゃ、卑怯者!
    っておもって見てました。ポルトガル戦も悔しかった。
    サッカーって難しいですよね。
    いくら前評判がよくても蓋を開けてみないとわからないことが多いですよね。
    前回のCLは唯一、前評判どおりバルサが優勝しました。でも意外だったのはたまにミランのようなガチガチの守備サッカーを展開しました。えっ、これがバルサ?って思ってしまいましたが。
    今回のセレソンはバランスが悪かったような気がしました。アドリアーノとロナウド、カカとロナウジーニョを無理に同時に使う必要はなかったのではと思います。
    マスコミがつけた「カルテットマジコ」っていう言葉だけが一人歩きしてたような気がします。
    コンフェデレーションカップのメンバーでいけばよかったと思います。
    マスコミやファンがカルテットマジコという幻想に期待しすぎたのではないでしょうか。
    まあサッカー全体が「FWやMFも守備ができないとダメ」になってきてますね。今のバルサなんてエトーが前線で守備してますよね。

  • フッチブログ says:

    ローさん、お久しぶりです。
    >イタリアは元々ああいう国なのでいいのですが、あのフランスの戦い方は腑に落ちません。あれじゃ6バックじゃん!なにがシャンパンサッカーじゃ、卑怯者!
    まさに。「ヨーロッパ」は予想どおり、なりふり構わずタイトルを奪還しにきた。これから8年か12年間はヨーロッパにW杯は戻らないから、ここで万が一、ブラジルなどにタイトルをさらわれたら、長期に渡って大変な屈辱を味わうことになる。
    >前回のCLは唯一、前評判どおりバルサが優勝しました。でも意外だったのはたまにミランのようなガチガチの守備サッカーを展開しました。えっ、これがバルサ?って思ってしまいましたが。
    ビジネス要素が拡大すれば、するほど、サッカーは手堅く、負けないためのゲームになってくる。今回、南米王者に輝いたあっしのインテルも、守備の固さが売り物です。
    それにしても、一点取ったら、11人で守る。ブラジルの監督たちは、ボールライン(ボールがピッチを縦方向に往復するときの横ライン)に対してから9人ないし10人が自陣側にいろ、といった支持を出すそうです。この表現、ちょっとわかりにくいかも…
    しかし、ユーロ2004でギリシャが優勝したとき、ああ、ヨーロッパ勢はドイツW杯でこれで来るな、と誰もがピンときた。
    昨季CLのミラン?リヨン戦(ベスト82ndLegでしたっけ?)は、腹が立ちました。アウェーで懸命に戦おうとしているリヨンに対して、ミスだけをひたすら待つミラン。そんなチームは優勝しないでくれ、と願ったら、願い通りになった。
    でもバルサ優勝してよかったです。いまバルサはファンタジーサッカーの最後の砦かもしれませんね。
    それにしても、ロナウジーニョのリバウド現象(と呼ばせてもらいます)再来週のアルゼンチン戦の出来によっては、更に拍車がかかるかもしれませんね。
    ロナウジーニョのケースは明確でしょう。バルサのあのポジション、あの役割でしか、活躍できない。
    カカもミランで同じ。彼等2人に守備をやらそうとしたパヘイラが悪い。大会中、セレソンの状況が改善しないと見るや、どこかで見切って、2人のうち誰かをベンチに下げればよかった。ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、ヒカルジーニョといった中盤のオプションもあった。
    タラレバの世界ですが、ドゥンガには、この判断ミスは繰り返してほしくない。
    ロナウジーニョの失態をうけて、いまバルサのエトーが凄いしゃかりきになってる。今季のバロンドールを狙うんだって。でも、理にはかなっている、面白いやっちゃな。

  • 匿名 says:

    >昨季CLのミラン?リヨン戦(ベスト82ndLegでしたっけ?)は、腹が立ちました。
    僕もミラン戦悔しかったです。必死にリヨンを応援したのにだめでした。。でもバルサが仇をうってくれた。
    2004年にデポルティーボにボロ負けしたときは爽快でしたね、あと去年の決勝戦。
    >今季のバロンドール
    僕は思うんですけど、
    どう考えたってデコだろうと思います。ポルトの時から、あれだけタイトルをたくさん採ってるのに。
    バルサだってデコがいなかったら絶対あんなに強くないはずですよ、絶対。
    ワールドカップのMVPだってジダンなのが絶対おかしいですよ。カンナバーロならまだしも。

  • ロー says:

    ↑ごめんなさい。名前忘れてました。

  • フッチブログ says:

    ローさん、
    >2004年にデポルティーボにボロ負けしたときは爽快でしたね、あと去年の決勝戦。
    結局、この二つの過去の敗北がCLでのミランの戦い方を消極的なものにしているのでしょうね。あっしはそんなに詳しく観ているわけではありませんが、セリエでのミランは、もっと攻撃的に仕掛けるチームなのに、という印象です。
    >どう考えたってデコだろうと思います。ポルトの時から、あれだけタイトルをたくさん採ってるのに。
    >バルサだってデコがいなかったら絶対あんなに強くないはずですよ、絶対。
    あっしもデコは凄いと思います。でも、地味だから、広く支持されることはないんでしょうね。こういった個人タイトルはどれだけ画面に露出しているか、が一番肝心だから。
    というよりも、そういう欲張りのサッカーをしないデコが好き。
    それにしても、いまのロナウドに2,200万ユーロですかあ。(ちなみにソビスは900万)ミランも大きな賭けに出てますねえ。
    アモローゾ、あっしのインテルにくれないかな…

  • 通りすがり says:

    見苦しい言い訳のオンパレードですね。
    どう考えても彼の選手起用が敗退の主要な原因です。

  • フッチブログ says:

    通りすがりサン、あっしは敗戦の主犯を探すことよりも、
    たとえばなぜ、選手達はちゃんと一緒に帰国して、ブラジル国民の前で感想を言わなかったのか、そういったことが気になります。
    同じベスト8敗退でも、死のグループを堂々と突破したアルゼンチンは拍手で迎えられた。
    今回は、セレソンの意味するもの、その意識が選手達の間で希薄になっていたのではないか?大事な大会を前に10キロもベスト体重を上回る選手や、CM撮影や取材対応に明け暮れる選手が日本代表にいたら、どう思いますか?中田ヒデや俊輔が敗退直後に姿をくらしましたら?
    ドゥンガが次期監督に選ばれたのは、まさに、それらの事実を裏付けるているのだと受け止めています。

  • 通りすがり says:

    レスありがとうございます。
    代表選手をフットボールに集中させることや、チームのたがを締めることも監督の仕事だと思うんですよ。
    先日偶然レストランの隣の席にブラジルの方がいらっしゃったんですが、フェリポンの下では全ての選手が平等に扱われていたが、今は選手が力を持ちすぎているとおっしゃっていたのが印象的でした。監督がきっちりチームを締める力量がなかったのか、別の原因でもあるのでしょうかね。
    ドゥンガについては経験のなさが国内で不安視されているようです。もっともなことですが、今は実験しても許される時だと思います。

  • フッチブログ says:

    通りすがりサン、こちらこそ、貴重なコメントを有り難うございます。
    互いに言いたかったことは、同じのようですね。ブラジルはこれだけ選手たちがセレブになってしまったことが問題化してしまいましたね。
    >フェリポンの下では全ての選手が平等に扱われていたが、今は選手が力を持ちすぎているとおっしゃっていたのが印象的でした。
    たしかに、でもフェリポンはあらかじめ自分の方針にそぐわない選手は徹底的に排除したりもしてます。ロマーリオのように。
    その点ドゥンガはちょっと違う気もしますし、規律を重んじ、選手の視点からも見れるし。監督経験は皆無だけど、そこはジョルジーニョの経験も加わってなんとか成長してほしい。あの94年世代は、みんな一丸となってドゥンガを支えようとしている(ロマーリオも含む)。
    たとえばこの前「セレソンにウィンガーを復活させてもいいかも」なんて、ラジオで言ってました。ドゥンガの言葉は非常にシンプルで明晰、“スレてない”とこがいいです。
    ほんと彼には成功してほしい。

  • 通りすがり says:

    何度もすみませんが、フェリポンとパヘイラについて私見を一言述べさせていただきます。
    フェリポンがロマーリオを切ったのは、予選突破までの経緯に鑑みると、大きな決断でした。私が申すまでもなく、監督には選手起用に関する全ての自由と、結果に対する絶対的な責任があります。フェリポンは自分に与えられた権限を行使するにあたって、失敗(すなわちブラジルにとって優勝以外の全ての結果)した場合のすさまじい国内からの批判を受けることを予期しつつ、チームの和を乱す可能性のあったロマーリオを切り、ロナウジーニョをチームに加えました。彼はその賭けに勝ったわけですが、私の評価としては、彼の行ったことはプロフェッショナルとしての信念に基づき最善を追求した勇気ある行為であるという考えです。
    次にパヘイラについてですが、私は彼がプロフェッショナルとして最善を尽くしたかについて疑問を抱いております。彼はコンディションの整わない選手、かつては素晴らしかったが年老いて動けなくなってしまった選手を起用し続けました。日本戦の戦いぶりを見れば彼がレギュラーとして起用した選手構成がベストでないことは彼も分かっていたと思います。分かっていながら、様子見を決め込んで彼は決断を渋りました。スター選手を起用しないことによる批判や圧力が怖かったからかもしれません。しかし、私はそこに上記のフェリポンの決断と違う態度を見出します。一言で言うとパヘイラには代表監督に相応しい覚悟が足りなかったのではないかと思います。また、その裏には、最善のメンバーでなくても勝てるという驕り(彼だけではなくて、代表あるいはブラジル国民に及ぶ)があったのではないかとも思います。そして、その驕りからもたらされた油断がアンリをゴール前でフリーにするという失態にも繋がったと思っています。
    監督業というのは、チーム構成から選手起用、交代に至るまで決断の連続であり、強い心臓がなくては最高の結果を得るのは難しいというのが私の結論です。
    長文大変失礼いたしました。また、私のような素人がここでいろいろ申し上げること自体おこがましいかもしれませんが、フッチブログさんのご感想がうかがえれば幸いです。

  • フッチブログ says:

    通りすがりサン、なるほど。
    まさに、そういった現象でしょうね。
    ここのところ、テレビの歴史ドキュメンタリーを大量に見たせいか、そのときの時代背景を想像したりもします。
    今回のパヘイラは、大会前まで、あまりにも物事が上手くいきすぎ、脅威となる対抗馬もなく、セレソンの構成も世論を通じてほぼ合意した形になってしまい、あまり、自由度がなかったのかも。両サイドバックぐらいですかね、疑問視されていたのは。
    その点、01年、瀕死のセレソンを蘇らせたフェリポンは、それこそCBF内部、世論の両方から「もう、あんたの好きなようにすれば?」といった、自由度があった。02年の場合、ロナウドとリバウドの怪我からの復活に賭けたことが、チームの起爆剤となったことは周知ですよね。
    今回も、W杯敗退後、ドゥンガ就任の前に、フェリポンが要請を受けたらしいですが、そのときCBFが提示した監督権限に、フェリポンは難色を示したらしいです(公式には、奥さんの反対があったことになっていますが)。とくに、スタッフの選任権限で食い違いがあったようです。
    つまり、フェリポンは「02年と同じ条件じゃなきゃ、イヤだ」と。それで、より多くの権限をくれるポルトガル代表に留まった。
    パヘイラはたしかに「世渡り上手」。CBFの首脳陣に妥協し、しまいには選手達にも妥協した。それが、結局、全体のポリシーの欠如を招いたのかも。「通りすがりサン」の指摘は、的を得ていますね。

  • 通りすがり says:

    また色々と教えて頂いておりがとうございます。フェリポン再就任打診の件は知りませんでした。そうすると逆にドゥンガはCBFの出す条件をもろもろ飲んだということですね。なぜフェリポンに断られてドゥンガなのか私には分かりませんが、まさか協会にとってコントロールしやすい素人を監督に選んだなんてことはないですよね。この4年間で我々日本人が学んだことの再現にならないことを祈っています。
    議論におつきあいいただきありがとうございました。
    これからも楽しんで拝読させていただきます。

  • フッチブログ says:

    通りすがりサン、
    >まさか協会にとってコントロールしやすい素人を監督に選んだなんてことはないですよね。
    “悪い”言い方をすれば、そうでしょう。だって、細部の権限を主張するまで、ドゥンガには監督経験がない。もちろん、その権限とやらは、あっしの知る由もないですが。
    でも、”良い”言い方をすれば、ドゥンガは自身への新しいチャレンジに賭けた。それは、ドゥンガというサッカー人らしい選択だったのでは。はじめは、不自由な状況でも、結果を得るごとに、段々と自分に有利な状況にもっていけるかもしれない。(バルサのライカールトのように)
    ジーコの言葉では「赤ん坊のころから監督だった人はいない。どんな名将も最初は監督でなかった」。オシム語録には見劣りしますか。
    ジーコだけじゃなく、クリンスマン、ファン・バステン、失敗例もあれば、成功例もあります。ドゥンガが一番買われているのは「セレソン・スピリット」?ブラジル代表のユニフォームを着ることを最大の名誉とする戦士たちを、今後は集めてほしい。それだけで、あっしはドゥンガの使命は達成されると思っています。
    まあ、ドゥンガの船出を一緒に見守っていきましょう。

  • 通りすがり says:

    誰にでも最初があるのは同じですよね。
    ドゥンガはカリスマ性と強い闘志という、監督としても役に立つ資質を2つも備えていますから、その分成功の可能性は他の初心者より高いと思います。キャリアの第一歩としては非常にプレッシャーの強いポジションであることが心配ですが、妥協することなく自らの望むチームを創り上げてほしいと期待します。

  • フッチブログ says:

    通りすがりサン、そうっす!
    CBF会長(別称:ジャバ・ザ・ハット):「お前、監督経験ないけど、セレソン監督やってみっか?」
    ドゥンガ:「よし、やってみる!」
    って、すごい度胸。あとは野となれ、山となれ。
    >ドゥンガはカリスマ性と強い闘志という、監督としても役に立つ資質を2つも備えていますから
    そのとおりです。それに、サッカー理論もかなり研究している様子で「ブラジルに合っているのは、4-4-2。けれど、サイドハーフにウィンガー的資質があれば、戦術バリエーションが増える」と言っていた。
    カカとロナウジーニョの限界がまさにそれ。真ん中、真ん中へと、行くしか能がない。これからはダニエウ・カルバーリョですよ!(それに、真ん中にはポルトのアンデルソン、ブレーメンのジエゴもいる)
    理解可能言語はイタリア語、ドイツ語、英語はクリアらしい。日本語はどうかな…
    あと、ロナウジーニョは「FWで使う」と言っていた。正しいと思う。

  • SELECAO says:

    今日になってブログがまた動き出したのに気づきました、うれしい限りです!
    僕はフッチさんほどワールドカップ敗戦のショックを引きずらなかったんですが、その間も常に「敗因は何だっただろう?」とか「違う選手起用をしていたら勝ってたのかな?」って考えたりします。マスコミが煽ったせいもあると思いますが、僕はやはりあの豪華な布陣には夢があるし、今もウイイレのスタメンはあの11人です(笑)
    フッチさんの言うように、負けたあとに戦犯探しをするのはもうやめましょう。本当の意味で!スポンサーからのプレッシャーだって、クラブで活躍してたときはプラスに働いたものです。国内合宿ができなかったのも選手がみんな海外にいてなかなか合流できないからで、そもそも彼らは海外で経験を積んであれだけうまくなってるわけでもあります。富と名声を得て「満腹状態」になってたのは確かだろう、国民の期待や悲しみが感じられなくなったのも確かだろう。しかしどれもこれもブラジルサッカーの現状を反映しているのではないでしょうか?こうしてみれば今回の敗戦は必然的のようにさえ目に映ります。
    昔読んだ記事で、自分も含めてすべてのブラジルファンに言い聞かせたい一節がありました。90年ワールドカップ直後にあるイタリア人ジャーナリストがカニージャ(確か同点ゴールを決めてPKまでもつれ込んだ)にインタビューしたときのことです、カニージャが「戦犯は誰だと思いますか?ゼンガ?バレージ?それとも他に?」と聞かれたとき、「君らイタリア人はいつもそうだ、自分たちが一番優れていて、負けたら必ず誰かのミスのせいにする、なぜ相手が自分たちよりも優れていたとは思わないのかね(笑)?」と答えたそうだ。
    どうですか?僕も認めます、僕たちはみんなブラジルサッカーについて自信過剰になっていた。そして7月1日のあの試合ではジダン率いるフランスの方がずっと優れていた!
    サッカーは得点を競うきわめて単純な競技で、スペクタクルはFIFAの試合記録には残らないのです。70年大会でのペレはチェコ戦とウルグアイ戦でゴールできなかったにもかかわらず記憶に残る二つのプレーをした。でもそれも優勝したからこそ記憶に残っているのであって、優勝を逃したらフェリックスはバルボーザよりも悲惨な余生を送っていたのではないだろうか…
    82年のときほどいいサッカーをして負けたわけではないので同じことを言って何なんですが、あのときと一緒で、負けたら自分たちが劣っていたと素直に認めることを覚えましょう。

  • フッチブログ says:

    おおSELECAOさん、お久しぶりです。
    たしかに、引きずってましたよ?、だって、今回の敗北は一生モンですから。
    >マスコミが煽ったせいもあると思いますが、僕はやはりあの豪華な布陣には夢があるし、今もウイイレのスタメンはあの11人です(笑)
    ハハ、面白いですね。たしかに「ドリームチーム」と呼ばれるのにふさわしいハズだった。
    >しかしどれもこれもブラジルサッカーの現状を反映しているのではないでしょうか?こうしてみれば今回の敗戦は必然的のようにさえ目に映ります。
    たしかねえ。でも、「覇気の無さ」これだけは、許せないのですよ。それなら、たとえ世界最高プレーヤーだろうが、出てもらわなくて結構。ヤル気さえあれば、ブラジル国内の2部リーグのチームが出ても結構。それで、0?10で負けたって気持ちはOK。
    たとえば、02年のアイルランド。今回のアメリカとかは、技術力云々よりも、素晴らしい戦う集団だった。(実は技術も相当なものだったケド)
    >どうですか?僕も認めます、僕たちはみんなブラジルサッカーについて自信過剰になっていた。そして7月1日のあの試合ではジダン率いるフランスの方がずっと優れていた!
    ハイ、フランスが優れていたのは疑いの余地はありません。トルシェが勝ち誇っている姿にはキレましたが。
    >負けたら自分たちが劣っていたと素直に認めることを覚えましょう。
    でもね、劣っていたと認めるとしましょう、で、その後は?すぐさま「次は絶対、勝つ!」と考えるでしょう、考えません?実は、その気持ちが現れる、芽吹く直前を表現しているのですよ、このエントリーは。
    結局、サッカーをはじめあらゆるスポーツ、競い事(その究極は戦争)は、自分の「優位性」を証明してみせること、につきると思う。
    クラブ・チームや代表チームを応援することは、こうした「代理者」を通じて自分の強さや優位性を証明したいのです。それは、善悪を超えた、生の持続に繋がる本能だと思います。
    つまり、フランスには負けた、でもあっしは心の底では本当に負けたとは思っていない。もし、そう思ったなら、セレソン・サポをやめるとき。つまり、死ぬときってことですよ。
    イタリア人がそれほどまで戦犯探しに執着したのなら、やはり、たいしたモンだ。だてにV4じゃないっすね。理解できますか、この狂気沙汰?あっしは理解できますよ。アルゼンチン、ドイツ、イングランド、ここいらの国も結構、狂ってる。
    このプレッシャーが怖くてブラジルに帰国せず、両足に尻尾を折りたたんで姿をくらました負け犬クンたち、ブラジル国民はそう簡単に彼等を忘れない。ドロドロ?

  • SELECAO says:

    僕は自信を持って言う、あの11人でもう一回フランスとやったら勝つ!だけどワールドカップは一発勝負で運の要素がかなり大きい。これはかの名将ルシェンブルゴも言ってたことで、サッカーは確率だよ。ドリブルが抜けるも抜けないも、シュートが入るも入らないも、そこに勝利の女神などいない。
    一セレソンファンとして他の国に実力で及ばなかったと認めなくはない、だから次こそ勝つと僕も思う。
    あれだけ気持ちだ気持ちだって言ってるドゥンガだって、蓋を開けてみたらほとんどヨーロッパ組。フッチさんの言うとおりスポンサーの圧力もあると思うが、カンペオナートブラジレイロの空洞化は誰にも否めない。確かに無名の選手を代表に呼んだらモチベーションはめちゃくちゃ高そう、だけどアフリカのどっかの代表にならないかな?自分のアピールだけに終始してチームプレーが成り立たなくて予選敗退とか。
    僕たちサポーターはいつも結果論で監督さんを責めるけど、自分がその立場にいたら、ロナウジーニョを外せるか?カカを外せるか?そこで外せる人間こそ代表監督になるべきだって言われたらそれまでだが。
    サッカーはあくまで確率なんだから、一試合(日本戦)だけよかったからといって次もそれで勝てるとは限らないし、フランスに負けたからといってブラジルが絶対的に劣ってるともいえない(こう思うことが唯一の救い)。
    パレイラは確かにリッピとかと比べれば戦術の柔軟性にはかけていた、ただブラジルは彼以上の監督をワールドカップに連れて行けなかったともいえる。これも含めて僕の言うブラジルサッカーの一部である。
    監督選びに際してCBFは過去の実績を重視した、と同様にサポーターだってセレソンに有名な選手を望んでいる。今でこそ「気持ちさえあれば二部リーグの選手をプレーさせて、0?10で負けてもそれで結構」と言ってるが、5月15日の時点でそれが言えたかどうか。
    敗退したあとは決まって結果論が横行する。サポーターも切り替えが大事ではないだろうか?翌日からパーティーで騒いでるロナウジーニョとアドリアーノほどじゃないにしても。

  • SELECAO says:

    これは雑誌で読んだんだけど、セレソンの雰囲気は表向きに陽気な一方で、実は決してよくなかったらしい。
    僕らファンには知りえない、セレソンに同行した記者の書いた記事だったので斬新だった。
    とくにベテラン選手のエゴは大きかったらしい。日本戦でパフォーマンスがよかったことに対して、ロベカルは「あのときはプレッシャーがかかってなかったから!」って言い放ったし、直前になってスタメンを発表するようになって、エメルソンは「試合に出ないと前から分かってたら昼飯を食ってた!腹をすかして試合を見てることもなかった」と噛み付いた。次のガーナ戦を前にした記者会見でパレイラが「次も直前にスタメン発表する」と言った直後に同席したキャプテンのカフーがその発言を無視するかのように「でも誰が出るかはわかりきってるけど」って釘を刺した。これがベテランのすべきことか!って思うことばっか…
    緒戦を飾ったあとのインタビューで、ゼ・ロベルトが「今回のセレソンはなんだかよく分からないんだけど、雰囲気がおかしいんだ…」とこぼした。実際ロナウジーニョの顔から笑顔も消えていった。
    過信、モチベーションの欠如…理由を挙げていったら尽きないが、まさに「驕れるものは久しからず」、その通りである。
    去年のコンフェデ杯の決勝アルゼンチン戦も、直前の南米予選の惨敗なくしてありえなかっただろう。

  • フッチブログ says:

    SELECAOさん、
    そちらも意外と、引きずってるじゃないですかあ。笑
    いずれにしても、あっしのベクトルはもう次に向かってますよ、ドゥンガ体制に。
    ドゥンガ監督の成果はともかく(勝負は時の運だから)、今後は敗北の責任を負えない選手だけは使ってほしくない。負けてもいい、責任から逃げるな、ということです。
    次のアルゼンチン戦(日本でも放映あり)は、たしかにヨーロッパ組を呼んでますが、カカやジーニョがだらしないプレーをしたら、即交代ですよ。ドゥンガがベンチで奴等のケツを蹴り上げるでしょうよ「テメエはサッカーをしろ!」ってね。
    カカやジーニョを外す勇気があるか、ないか、じゃない(もちろん、ドゥンガにその勇気があるに決まってるじゃない!)。彼等に取って代わるバリエーションが持てるか、持てないか、です。またもや彼等に頼るようなことだけは、もう世論が許さない。
    もしも、アルゼンチンに負けたら、今度こそ、ジーニョとカカを葬るのに絶好の機会でしょう。2人は分かってるのだろうか。彼等は必死こいてプレーしなければ、ジ・エンドだ。
    はっきりいって、すでにブレーメンのジエゴ、ポルトのアンデルソン等が名乗りを上げている。あと、セビリアのダニエウ・アウベス右SB。すまさじい淘汰が渦巻いている。
    セレソンに集結する才能は無尽蔵、いま特定の選手に頼る必要はない、そいつがペレなら話は別だけど。

  • ロー says:

    どうも書き込みさせていただきます。
    >ブレーメンのジエゴ
    かなり関係ない話になってしまうのですが、
    私の希望の個人的な希望にすぎないのですが、
    フッチブログさんにいつかジエゴのことを書いてもらいたいな、なんて思ってます。
    (ジエゴがブレーメンやセレソンでコンスタントに活躍できたらの話ですが)
    彼はいつか、なにかやってくれそうな雰囲気(デコやジュニーニョ・ペルナンブカーノのような)をもってる気がして、なぜか好きなんですよ。
    また、兄がポルトに移籍する前に、ウイイレの中でジエゴを活躍させてて、この選手は実際は何者なんだ?って話していました。
    個人的にはカカを押しのけてほしいです。
    またセレソンには攻撃的MFは結構いるので、
    守備的MFにコンバートなんてのもありかな。
    (無理があるかなあ)
    たいへん失礼しました。

  • フッチブログ says:

    ローさん、
    どうも、大変な量の文を読んでいただいたようで、恐縮です。
    ジエゴは希望高いのではないでしょうか。
    今季のブレーメンが、もしCLでバルサ/チェルシーの一角を崩すことができたら。
    先日、ブレーメンの試合観ました(ブンデス)、そこのジエゴのプレーは、久々に感覚をしびれさしてくれた。ジーンって。ジエゴはまさに、中盤をくまなく動き回れるミッドフィルダー、サントス時代よりも随分、あたりに強くなっていた。
    あとは、精神面ですかね。彼は上手すぎるゆえに、すぐキレる。もしくは、試合から突然消える。メンタル部分のペース配分が下手なのは経験を積むことでクリアしてほしい。
    1試合に2,3のスーパープレーをして勝敗を決めることのできる器なのは間違いなし。でも、一時はホビーニョよりもドイツW杯参加が確実視されていたんだよなあ。
    04年末にはポルトの一員として来日し、トヨタカップに出ています。あのときは、もう一人のプッツン系カルロス・アウベルト(現コリンチャンス)もいた。この二人は、いずれセレソンでポジション争いをしてほしいな。
    しかし、ポルトには上記二人に合わせ、未来の10番アンデルソンと、ポテンシャルで言えば、一級品ばかり集めていますねえ。でも、前述の2人はデコのレベルには到達できなかった。いま、アンデルソン君に注目が集まる、けど、日本ではポルトガルリーグの放映はないそうですね。トホホ
    そういえば、今日から仙台カップですね。日本、ブラジル、フランスのU18代表の巴戦ですか、観たかったなあ。

  • ヒロ says:

    どうもお久しぶりです。
    ワールドカップ後は何か大きな区切りがついたようでサッカーの移籍情報もあまり目に入らなかったのが不思議です。
    日本でもすでにワールドカップは遠い昔の話のようになっていて寂しいですね。
    と言う事で頭を切り替えようと上記されている仙台カップに行ってきました。
    GK1ルイス・カルロス☆
    DF3シジネイ(C)☆、13エルナンド、2レイリエルトン☆(→70分MFタッシオ☆)、
     6ヴィニシウス☆(→58分MFダニーロ)、16ラモン
    MF5ロベルト☆、7デニウソン☆(→76分FW17ウェンデル)、10ウィリアン
    FW9イゴール☆、11アレシャンドレ(→80分MFカルロス・アルベルト)
    ☆印は「05 U17ワールドカップ ペルー大会」の代表選手です。
    U?17のレイエルトン、イゴール、シドネイ、ロベルトなど錚錚たるメンバー。
    ブラジルはとにかくミスが少ない(日本のプレスが甘いのもありましたが・・)
    11番のアレシャンドレが前線で活発に動き日本はフリーにさせるシーンが連発します。
    日本はマークが甘く、前半終ってアレシャンドレにハットトリック。
    後半6分早々にイゴールに点を入れられ日本は1?5の絶望的な状況に。
    ここから日本はがむしゃらに前線の長身選手長沢くんに当てて押し上げる。
    ブラジルは1?5になってから完全にペースが落ちてしまいシュートを打たれるシーンが増える。
    終った頃には日本4?5ブラジルという乱打線に。
    ブラジルは試合に出ている選手もいるだけあって、スピード、テクニックは半端じゃなかったですね。
    日本ではミスしてもカバーできるところもあっさり点が入っちゃう。
    世界は広いと思いました(汗)

  • フッチブログ says:

    ヒロさん、
    どうも、お久しぶりです。いやあ、行かれたんですね仙台カップ、素晴らしい、パチパチ!
    アレシャンドレってのは、CBFサイトの情報によると、我がインテルナショナル出身だそうです(実際は、顔みてもわかりません)。いやあ、育って欲しいなあ…、ほかにも3人いますインテルの選手→ルイス・カルロス、シドネイ、ラモン。
    でも、唯一私が
    でも、5?4って、凄い接戦だったと思いましたが、ホームとはいえ、日本代表もレベルアップしてますねえ。
    >ブラジルは試合に出ている選手もいるだけあって、スピード、テクニックは半端じゃなかったですね。
    いやあ、想像だけですが、わかるような気がします。
    ヒロさんは今後も観られるのでしょうか、素晴らしい大会ですね。次のワールドユースの金の卵たちですもんね。

  • KENBO says:

    フッチさん復活おめでとうございます笑
    まだまだスッキリしないKENBOでございます。
    いろいろチーム内にあったようですね
    でもそれらが選手同士が原因でなく 周りの取り巻き連中が原因となると う?ん 納得いかないなぁ
    もちろん選手の中でゴタゴタや好き嫌いもあっただろうけど
    それはどこの国でもあることですからね。
    それをまとめるのが監督であり キャプテンであり ベテランなわけです。
    選手たちが監督を『親父』と慕えるかどうか
    はたしてドゥンガはどうなるでしょうか・・・
    ところでヒロ様は仙台に行かれたんですね
    オレも行きたかったのですが
    娘が生まれてまだ1ヶ月 ちょっと勇気がありませんでした(笑) 
    結果だけみたら『おー日本もなかなかやるじゃん』でしたが
    内容はそんな感じだったんですね!
    ブラジルは気が抜けたのかなぁ
    ライオンはウサギを狩るときも全力を尽くす
    (こんな感じの諺がありましたよね?)
    コテンパンにしてほしかったなぁ
    いまから(U-18)そんなメンタリティじゃ先が心配でもあります。

  • ヒロ says:

    >KENBOさん
    >ブラジルは気が抜けたのかなぁ
    >ライオンはウサギを狩るときも全力を尽くす
    う?ん、前半はライオンだったんですけどねぇ(汗)
    後半にイゴールが決めてから露骨に流し始めました。
    日本のキャプテンマーク巻いている子ひとりが物凄い表情でキレ始める(・・・)
    多分、意気消沈した日本の面々を見て「このままで大丈夫だな」って思ったんでしょうね。
    (あと1戦目ということでコンディションの問題もあったと思います)
    しかし!何故かそこから日本の調子がグングンと上向きに!
    (前半からガンバレ!)
    まさか1?5でしかも圧倒的なブラジルペースの状況で日本が意欲的に攻めてくるとは思っていなかったらしく、ブラジルの選手は完全に面食らっていましたね(笑)
    後半はほぼ互角の展開に。
    インテルナシオナルのシドネイは日本のセットプレーで気の無い空振りして見事に失点に絡む出来でした(苦笑)
    ブラジルの監督さんも「後半だけならこれまで日本と対戦した中で一番良かった」とお褒めの言葉を頂きました。
    (通訳越しなので多分そういうような事を言ってました)
    >ヒロさんは今後も観られるのでしょうか、素晴らしい大会ですね。次のワールドユースの金の卵たちですもんね。
    東北選抜が入っている事以外はいつも高評ですね(笑)
    一応、3戦とも見る予定ですが、最後のブラジル×フランスは微妙になっています。
    一応2戦目を見た限りお伝えすると、
    フランス3?1日本
    フランス。
    皆、本当に日本で言う高校生?
    年齢ごまかしてない?
    というほど皆さんデカイです(汗)
    特にアフリカ系の選手の首の筋肉が半端じゃないです。
    特に途中から入ってきたイヴェ(?)という選手。
    193cm95kg!プロレスラーです。
    ブラジルの黒人選手とは随分違いますね。
    フランスの選手は基本が正確で足元が柔らかいんですけど、テクニックうんぬんの前にフィジカルで圧倒されましたね。
    スコア以上に完敗です。
    ●ブラジル2?0東北選抜
    多分、日本戦の試合後めちゃくちゃ怒られただろう若きセレソンイレブン。
    今回は後半まで頑張って走ってました(笑)
    東北選抜。「相手はブラジル。当たって砕けろ」と思ったのか恐れず前からチェックしていきます。
    圧勝だったフランス戦を見ていただろう若きセレソンイレブンはまたまた面食らいます。
    シドネイがテクを見せようとして中盤で取られてカウンター。
    これは戻ったロベルトがカット。
    前半は0?0。ちょっとだけセレソンペースで進みました。
    後半9分ブラジルの中盤の選手に上手く決められる。
    またまたシドネイのミスパスからあわや1対1のシーン。
    終了間際、ウィリアムと遠藤選手が競ったボールが上手い具合にサイドにつっ立っていたフリーのブラジル選手(不明)の元に渡って駄目押し。
    フランス×ブラジルが心配になってきました・・。

  • フッチブログ says:

    KENBOさん、お久です。
    まあ、それぞれの問題が列挙されているわけですが、
    セレソンとそれを取り巻く慢性的な問題について触れてみました。いずれにしても「国民あっての代表チーム」という意識がほしかった。
    仙台カップ、たしかに面白そうですね。仙台はいけないから、テレビでやってくれないかなあ。18歳以下の男の子達のサッカーには勝敗よりも、その懸命さに感動を覚えます。

  • フッチブログ says:

    ヒロさん、
    おお、試合詳細ありがとうございます。
    ウチのシドネイ、そんなやらかすんですか?苦笑だわ。
    フランスのアフリカ系少年たちは、ゴツイんですね。こりゃヤバイです。というか、そういう相手にどう戦えるか、ブラジルの少年たちの臨機応変さに注目したいです。
    観れないけど。

  • hiro says:

    >フランスのアフリカ系少年たちは、ゴツイんですね。
    それは強烈でした・・。
    この年代(高校生)のフランスは2回見たことあるんですけど前々デカかったです。
    平均184cm76・5kgですから(パンフレット調べ)
    それが長年同じメンバーでやっているそうで、完璧に連動してプレスをかけてくるので日本はどうしようも無かったです。
    ブラジルは上手い選手が多いんですけどチームとして強烈さは感じなかったですね。
    ブラジルらしいのか、SBが上がりっぱなしで帰ってこないシーンがちらほらと(苦笑)
    3戦目は面白い試合になりそうです。

  • ヒロ says:

    仙台カップに出ているサンパウロのデニウソン君はアーセナルに7億5千万で移籍決定だそうです。
    当分は2部のチームにレンタルして経験を積ませるそうです。
    アンデルソンに続きこの世代の青田買いですね。
    ラファエル・ソビスも結局はベティスに決定したと言うニュースが流れていますが、どうなんでしょうか?

  • フッチブログ says:

    ヒロさん
    >この年代(高校生)のフランスは2回見たことあるんですけど前々デカかったです。平均184cm76・5kgですから(パンフレット調べ)
    ほー、スゴイですね。
    >ブラジルは上手い選手が多いんですけどチームとして強烈さは感じなかったですね。
    まあ、それがブラジルのアンダーエイジの特徴でもありますからね。プレーはバラバラでいざというときは個人技頼みが多い。
    でも、それがブラジル人選手の「伸びしろ」のデカさを象徴していると思うのですが。ホビーニョなんか、やっと今頃になってフォア・ザ・チームの動きが出来てきたような気がしますもん、笑
    それに、いざワールドユースとなると、すでにトップチームにいる選手たちも合流するでしょうしね。あ、その前に予選があるのか…
    それにしても、デニウソン君、話題になってますね。実は、あっしも世界U17のとき、いいボランチだなあ、と思いました。
    でも、サンパウロFCにはジョズエとミネイロというブラジル屈指のボランチが2人もいますから、デニウソンの場合、移籍は正解だったかも。
    ファブレガス君のようにアーセナルの将来を担う選手なってほしいな。青高いと言えば、たぶん、アーセナルはフルミネンセの15歳のSBを2人取得したような、そうでないような。青田ガイー、青田ガイー、
    ソビスはラシン・サンタンデールと聞きました。ベティスはジョルジ・ヴァギネル。いまリーガが日本で観れないから、どうなってるのか分かりません。
    結局、今年の仙台カップも当たりになりそうですね!

  • ヒロ says:

    >サンパウロFCにはジョズエとミネイロというブラジル屈指のボランチが2人もいますから
    この二人は代表クラスですもんね。
    彼の成長のためには良かったのかも。
    >たぶん、アーセナルはフルミネンセの15歳のSBを2人取得したような、そうでないような。青田ガイー、青田ガイー、
    マンチェスターUユースのファビオ君とラファエル君の事かな?
    ユナイテッドはつい最近もノルウェーとナイジェリアの15歳の子を獲得したそうで(汗)
    う?ん、何だかなぁと。
    アーセナルもバルサのカンテラからまたも逸材を強奪してますし・・。
    >ソビスはラシン・サンタンデールと聞きました。ベティスはジョルジ・ヴァギネル。いまリーガが日本で観れないから、どうなってるのか分かりません。
    さっきニュースを見たんですけどラシンからベティスに決まったみたいです。
    決まりそうな所でベティスが介入してきて移籍金を吊り上げたみたいですね。
    何はともあれ是非とも活躍して欲しいですね?。

  • ヒロ says:

    どうやらもうベティスのあるセビージャでメディカルチェックを受けてたみたいです。
    どのくらい活躍するのかな?

  • フッチブログ says:

    ヒロさん、
    ホントだ。ベティス決定ですね。オドンコールと同時入団。
    ホアキン、オリベイラが出て行ったから、これはビッグチャンスですねえ。面白いかも。ホアキンの代役、務まりますかねえ。
    しかしまあ、あと3ヶ月インテルに居てくれりゃいいのに、あ?あ、チキショウです。
    >マンチェスターUユースのファビオ君とラファエル君の事かな?
    あーそれそれデス!青田ガイー、青田ガイー
    何だかなあですよ。あとで、「イングランドに良い選手が育たなくなったのは、海外の選手を育成しすぎた」とか、文句言ってきても知らないから。そっちが、買い漁っていくんだから。

  • 匿名 says:

    ブラジルぷぎゃー

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