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PostHeaderIcon リベルタドーレス杯準決勝「インテル×サンパウロFC」二連戦

新生セレソンが期待されるなか、ブラジル国内では激戦が続く。

 

リベルタドーレス杯2010の準決勝、ブラジル勢同士のぶつかり合い「インテル×サンパウロFC

 

まさに戦争だ。

日本では2ndLegがまだ放映されていないので、このエントリーも後で書き足します。

 

観る機会があったら、ぜひ、観てください。

—————————–

インテルが生き残った!やったぜコロラード!

 

リベルタドーレス杯決勝、そして年末のクラブワールドカップ出場権がかかった試合。(*もう一方のファイナリスト、メキシコのチーバスは南米を代表できない)

 

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両チームにとって、今年、もっとも大きな意味を持つ試合だった。

そのとおり、ゲームもまさに手に汗握る展開となった。

この試合はサンパウロFCホームのモルンビー球場の1試合収入記録までをも塗り替えたそうだ(ちなみに観客数は約57千人)。

 

インテルは1stLegホームで10で勝ち、2ndLeg12で負けたものの、アウェーゴールで勝ち進んだ。エストゥディアンテス戦に続いて、またしてもアウェーゴールで生き残った。

1stLeg

INTERNACIONAL
1 X 0 SAO PAULO

INTERNACIONAL

Renan; Nei,
Bolivar, Indio e Kleber; Sandro, Guinazu, Andrezinho (Giuliano), D’Alessandro e
Taison (Rafael Sobis); Alecsandro
Tecnico: Celso Roth

SAO
PAULO

Rogerio Ceni; Jean, Miranda, Alex Silva e Junior Cesar; Richarlyson (Cleber
Santana), Rodrigo Souto, Hernanes e Marlos (Fernandinho) ; Dagoberto (Ricardo
Oliveira) e Fernandao
Tecnico: Ricardo Gomes

Data: 28/07/2010
(quarta-feira)
Local: estadio
Beira-Rio, em Porto Alegre
Publico: 48.166
Renda: R$ 1.536.375,00
Arbitro: Hector
Baldassi (ARG)
Auxiliares: Ricardo
Casas (ARG) e Hector Maidana (ARG)

Cartoes
amarelos:
Bolivar (I); Richarlyson, Jean (SP)
Gol: Giuliano, aos
23min do segundo tempo

2ndLeg

SAO PAULO 2 X 1 INTERNACIONAL

Sao Paulo
Rogerio Ceni; Jean, Alex Silva, Miranda e Junior Cesar; Rodrigo Souto
(Marcelinho Paraiba), Hernanes, Cleber Santana (Marlos); Fernandao, Dagoberto
(Fernandinho) e Ricardo Oliveira
Tecnico: Ricardo Gomes

Internacional
Renan; Nei, Bolivar, Indio
e Kleber; Sandro, Guinazu, Tinga, D’Alessandro e Taison (Wilson Matias); Alecsandro
Tecnico: Celso Roth

Data: 05/08/2010, quinta-feira
Local: estadio do
Morumbi, em Sao Paulo
Arbitro: Carlos
Amarilla (PAR)
Auxiliares: Nicolas
Yegros (PAR) e Milciades Saldivar (PAR)
Cartoes amarelos:
Fernandao, Tinga (I)
Cartao vermelho: Tinga
(I)
Gols: Alex Silva (SP),
aos 30min do primeiro tempo; Alecsandro (I), aos 6min, Ricardo Oliveira (SP),
aos 8min do segundo tempo


しかし、久しぶりにサンパウロFCとがっぷり四つでぶつかり合った。

 

ワールドカップ前はフェルナンドン加入のサンパウロFCが有利と見ていたけど、W杯休止期間中、インテルのフロントは監督をフォサッティからセウソ・ホッチに代えて、2006年メンバーのヘナン、チンガとハファエウ・ソビスを呼び戻し、力づくでも調子をたぐり寄せようと駆け回った。

 

それまでアトレチコ・ミネイロを率いていたホッチ監督になったことで、なぜか、すごい勢いがついた。とくに、前線のタイソンとアレクサンドロの復活が著しく、結局、サンパウロFCとの二連戦でも、この二人がスタメンのまま活躍した。

 

ベイラ・ヒオでの1stLegでは圧倒的な力でサンパウロFCをねじ伏せた。内容から言えば、30ぐらいで勝っていてもおかしくなかった。2ndLegでは、バルサのように前線からプレッシャーをかけて、サンパウロFCの豪華FW陣を孤立させた。インテルは僅差ながら、戦略&気迫で勝ちきった。

 

この二チームの戦いは、新生セレソンのボランチとなるサンドロ(21才)とエルナーネス(25才)の戦いでもあった。二人とも、9月からはヨーロッパでプレーするから、対決もこれが見納めだった。

 

しかし、ここにきて、サンドロの圧倒的な守備力には脱帽だ。あのフェルナンドンを(高さで)試合から消し去った。ファウカン、ドゥンガといったボランチ王国インテルから、また一人、セレソンの中盤底を支配する選手が出てきそうな予感。彼が居なくなるのは残念だが、ヨーロッパにいってそのパワープレーに磨きをかけてほしい。チキショウ!


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そしてエルナーネス。彼は、まるで昔の試合から飛び出してきた選手のようだと言われる、クラシックなプレースタイルの持ち主だ。それこそ、ファウカンに近いものがある。さらに左右の足を自在に使える。この選手については、あまりこのブログで扱ってこなかったけど、やっぱり、ブラジル国内でも最高のプレーヤーの一人に違いない。2ndLegでは、ほぼ一人でサンパウロFCの中盤を司った。


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試合後、すでに新生セレソンに帯同してアメリカに飛んだエルナーネスだが、これがサンパウロFCでの彼の最後の試合となった。エルナーネスの抜けたサンパウロFCは一つの黄金期が終わった気がする。エルナーネスはラツィオへ移籍。ヒカルド・ゴメス監督は解任、噂ではダゴベルト、ミランダも移籍するそうだ。

 

毎年、名のある選手を揃えてきたサンパウロFCだが、そのモデルも見直しを迫られているのかもしれない。とくに、生え抜きの選手が全然、出てこれなくなったのが驚きだ(CBブレーノが最後の生え抜き移籍といわれる)。かつては毎年、ニューフェイスがユースから上がって来ていたのに。

 

06年、07年、08年と立て続けにブラジル選手権を連覇したサンパウロFCに対する陰の包囲網があるとも言われている。09年のリーグ終盤は、四連覇しそうなサンパウロFCの主力選手三人の出場停止命令があった。また前のエントリーでも書いたように、モルンビー球場のW杯使用を巡る問題もこれから大きくなりそうだ。

 

名のある選手を揃えるには、なによりもカネがかさむ。だが、W杯を契機に、モルンビーと同等あるいは、それ以上に魅力的なスタジアムがサンパウロ市内にできればサンパウロFCの財力はかなり減少することが予想される。それが同市で覇権を争うコリンチャンスとパウメイラスの狙いだ。

 

まあサンパウロFCのことは置いといて、我がインテルの決勝進出を祝いたい!

 

年末は、アブダビ行きもアリだなー!!まずは、えーと、アブダビはどこの国でしたかなっと。


とりあえず、今週はメキシコで決勝戦だ!

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4 Responses to “リベルタドーレス杯準決勝「インテル×サンパウロFC」二連戦”

  • スブッラ says:

    フッチさん先日はフォローありがとうございます。
    竹澤さん改めて本当にすいませんでした。実は他人のブログに意見を書くようになってまだ一年足らずで自分の軽挙でどれだけの人に迷惑をかけたかと思うと・・・・
    まだまだ修行が足りないと思いました。
    インテルまたもやCWCですね。実は当時からこのブログを見ていたので決勝でバルサを破った試合はまさに筋書き通り、期待通りといった感じで最高に感動しました。不本意だったドイツ大会からサッカー観賞に対するモチベーションが再び高まった試合でもありました。
    年末はイタリアのインテルと対戦ですね。四年前はあまりにテンションが高くて地上波をDVDに記録するのをまるっと忘れてました。パットもいたのに・・・今年はぬかりないようにしないと。でもそうなるとモウリーニョと対戦できなくなったのはちょっと残念。Jリーグもいて欲しかった。
    エルナネスがラツィオですか。でもファルカン2世ならローマだろというローマサポのつっこみもw

  • says:

    こんにちは。準決勝は二試合ともyoutubeの動画で見ましたが、オリベイラとボリーバルのやりあいや、フェルナンドンやジョルジ・ワグネル、ソビス(出場してませんでしたが)などがいておもしろかったです。
    チンガは多少衰えたという感がしなくもないですが。
    また二戦目は退場していましたね。
    インテルの選手たちの1対1の強さが際立った試合だと思います。
    インテルVSインテルが今からでも楽しみですが、四年前ほど中盤の守備は強くないかなと感じますね。
    アレクサンドロが前線で受けてプレスに行って効いていましたが、攻撃面ではソビスが必要かなと感じました。
    またヘナンはハイボールの処理は苦手なのですかね。
    シェレスでは正面シュートにはかなり強いなと感じたのですが。

  • フッチブログ says:

    >スブッラさん、エルナーネスがローマに行ってれば、たしかに「ローマ王2世」候補だね。ラツィオは最高の買い物をしたと思う。
    >いサン、熱心な御質問ありがとうございます。
    今のインテルに関しては、W杯明けにリニューアルされた形になっていて、それまでのフォサッティさんのチームとやや違っています。
    スタメンそのものはあまり変わっていないけど、フォサッティさんの強権主義がブラジルの選手達にフィットしていなかったよう。ホッチ監督になってタイソンとダレサンドロが互いにサイドを替わるようになったり、プレスをかける位置が高くなった。
    でもチームが良くなったのは、ただ、フォサッティさんのときのストレスから解放された効果なのかもしれない。
    ヘナンは信じられないミスでしたが、まだ戻ってきて4、5試合しかしていないことから、守備陣との連携に不安がありますね(2失点目のクロスへの対応とか)。とにかく、キーパーに関しては信じてあげるしかない。
    チンガは32才という年齢もありますが、彼もまだあの肝心要のポジションで3、4試合しかしていなくて、まだフィットしていない。あそこは本来、アンドレジーニョという選手がいたのですが、チンガが入ると、やはり機動力が上がるなと感じました。
    いまの中盤に関しては2006年よりも強いのではないかと思っています。サンドロ、ギニャスーとチンガ(決勝には出れないけど)、サンドロさえ抜けなければインテル・ミラノも恐くなかった。サンドロの代わりはウィウソン・マチアスという選手。
    あまり言ってこなかったのですが、チームのアルゼンチン勢であるギニャスーとダレサンドロがそれぞれ長いこと守備と攻撃面でのチームの支柱を努めてます。二人ともコロラードの殿堂入りだね。ギニャスのあのガッツ、そしてダレサンドロのキープ力、毎回しびれる。
    ダレサンドロが来る前のインテルはもう走ってばかりで、見てられなかった。ダレサンドロもインテルで円熟したというか、スペインやドイツのときのようにぷっつんが減った。
    あとはジウリアーノとタイソンがこの先どう育つかが楽しみ。ジウリアーノはインテルの生え抜きではないけど、昨年のユース代表では圧倒的な10番だったなあ。タイソンはまだまだと思うけど、ときたまキラッと光るときがある。あと1,2年はインテルに残って欲しい。
    選手が育った途端、海外に持っていかれる悔しさもある反面、ベンチに次々と育成選手が上がってくることもインテルの楽しみ。彼等が必ずしも成功しないところに、むしろ愛着を感じる。
    とまあ、ヨイショしたには、しましたが、チーバス相手に勝てるだろうか不安です。

  • says:

    なるほど。支柱はダレサンドロとギニャスーなんですね。、まぁ個人的にいえばパウメイラスのエジーニョが戻ってこないかなぁという感じですね。
    彼とギニャス、チンガが組めば中盤の守備力は最強に近くなるのではないかと思います。
    アンドレジーニョはドリブルが巧みで、メイアーとしての能力はチンガより好みです。ただ以前のチンガのように前線で潰しまくってくれればやはりチンガが優先なのでしょうね。
    ジュリアーノはモルンビーでの試合やエストゥディアンテスとの試合でなにか持っているな?と思いました。
    引き出しの多さというか、ボールの受け方がほんとうまい。
    ただジョーカーとしてのオプションでフルではどうなんでしょうね。

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