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いよいよ来た。やっぱり、待ち遠しかったよ。

 

またひとつのワールドカップ。サッカーの祭典、世界中の人々が熱狂する時、地球がひとつのゴールで飛び跳ねるとき。

 

この気持ちは、何度味わっても色あせることない。子供の頃にワールドカップを初めて観たときの、あの衝撃、あのままの気持ちがまだ自分の中にあることが嬉しい。歳を取ると、色んな感動が薄れていくからね…

 

ブラジルでも人々は、試合前から興奮して、大騒ぎして、酒飲んで歌って、バカみたいに喜んだり、悲しんだりするだろう。

  

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町中がワールドカップで一色。

日常なんか吹き飛ばす、それがワールドカップのパワー。

 

一方、日本では、人々は相変わらず控え気味というか、そこまで熱くないというか。日本では熱い人は敬遠されがちだかね…でもいざというときは熱くなるから、困った国民性だ。それに、商売的なアプローチが目立つよな「今回は代表チームがいまいちなんで、ユニフォームの売れ行きの方も」なんて、テレビで店員さんが言…ってるけど。あんた、海外じゃみんな、まがい物着て応援してまっせ。あの元代表選手の特設応援カフェでは、卵かけゴハンが¥1200、高級ですなー。ワールドカップ=お金ですか?

 

それでも、連日テレビでワールドカップが語られていて、これまでまったくサッカーに興味の無かった人までもが、日本代表の不調の原因など、様々な話題について議論を交しています。

 

あっしの経験で言わせてもらえれば、ワールドカップに乗り込むチームには、国民に評価されているチームと、そうじゃないチーム、この二つしかない。それは、どこの国を覗いても同じ。たとえば、前回覇者のイタリア、準優勝のフランス、日本と対戦するデンマークですら国民には信用されていないらしい。でも、国民に信用されていないチームがW杯で好成績を残したというケースはよくある。

 

そこで、サポーターとして最も安易なポジションは、悲観的な位置に身を置くこと。そうすれば、チームが勝てば、もちろん勝利を祝い、チームが負ければ、自分の正当性を主張できる。悲観的な人も実際は試合を観る。これは日本でもブラジルでも同じだ。ブラジルのうがった見方しかできないサポーターたちの屁理屈にはうんざりする。(追記:今日読んだ、あるブラジルの掲示板では「ドゥンガが落ち目のカカを呼んだのは、敗退のときの責任の一部を彼になすりつけるため…」だと、勘弁してくださいよ。あんただって、セレソンの勝利のたびに大祝いするんでしょ?)

 

ニヒルで、引いた態度を取るより、思いっきり自分のチームを応援したい。自分の魂をゲームに注入しながら、周囲と一体化できる機会など、そうそう無いからね。W杯の本戦では32の国しか参加できない、その32チームの中に自国がいるなら、やることはひとつ、「お祝いだ」。

 

先日、あるルーマニア人の方と話をしていて、国ではみんな死ぬほどサッカーが好きだけど、ヨーロッパ予選は厳しいから、なかなか突破できないと嘆いていた。あっしにしてみれば、南米のチームはどれも強いのに、W杯の出場枠はたった45しかなく、一方で枠数が圧倒的に多く、リヒテンシュタインとかマルタ島とか相手に勝ち点をあげられるヨーロッパ予選がうらやましいと思っていた。そうでもないみたい。

 

とにかく国中の期待・批判が半端ない、それに出場していない国からもアレコレ言われる。これが、他のイベントでも類を見ないワールドカップのプレッシャーだ。今回のセレソンも閉じた貝のように静まっていて、選手のインタビューも制限されている。前回ドイツW杯のスイス合宿や、本戦での自由な振る舞いがひどかったからね。

 

プレッシャーと言えば、コートジボアールのドログバの怪我で闘莉王選手は大変なプレッシャーを抱えそうになってしまったね。幸い、ドログバは練習を再開したようだけど、もし、アフリカ大陸を代表する名選手を大会辞退に追い込んでいたら…W杯を夢見ていた同じ選手として、闘莉王もやるせないだろうね。セレソンだってドログバのいるコートジボアールと対戦したいに決まっている。

 

「ブラジル国内では、闘莉王選手は褒められたのよっ!」って、テレビでオスギさん(それともピー子さん?)が言ってましたけども… 

 

そんなことで、世界中を巨大な渦の中に飲み込んで、いよいよワールドカップが始まる!

 

577 Responses to “いよいよ開幕”

  • スブッラ says:

    いつもワールドカップは日本をはじめ贔屓のチームの勝敗にこだわり過ぎて歪んだ目で見てしまいニュートラルな視点で娯楽として楽しむ事をおろそかにしていました。
    今回それが解消されたのもこのブログのおかげです。

  • ジーコファン says:

    いよいよ始まりましたね。
    楽しみに見ます。
    個人的には、スペイン、ブラジル戦見てみたいです。
    実現すればですけど。

  • スブッラ says:

    韓国のプレイを見てるとロナウジーニョのような曲芸が無くてもいいサッカーができると痛感します。

  • ジーコファン says:

    フッチさん、スブッラさん。
    こんにちは。
    日本もアジア代表として頑張ってほしいのですが。
    今までのゴタゴタを見ているとトホホという感じですね。
    韓国に2?0の時は、笑っちゃいました。
    ロナウジーニョの曲芸。良い表現ですね(笑)
    ブラジルの従来の10番とは、一寸違うなーと私は思ってました。(間違っていたらごめんなさい)
    たしかにテクニックは抜群なんですが、その割りにきれいに相手を、抜けない(置き去りに出来ない)。
    レベルこそ違いますが中村俊輔もそんな感じ。ただこねくり回して、観客に見せているような・・・。
    過去のセレソンの10番は、ここ1番という時に、きれいに相手DFを置き去りにしていました。

  • ジーコファン says:

    フッチさん
    こんにちは、日本勝ちましたね。何がおきるかわからないのが、サッカーですね。松井のクロスも良かったんですが、
    あそこで、ちゃんとゴールに入れた本田も良かった。
    過去の日本のFWは、ああいう時に決められない、そんな選手ばかりでしたが、本田は、何か違います。
    セレソンの話題じゃなくて、すいません。

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