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明けましておめでとうございます!
まずは、今年の第1弾「クラッキたちの祭典」
年末はブラジルの選手たちも帰省します。
そんなとき、彼等が偉いのは、昔からのサポーターのためにスタジアムを借りてチャリティー・マッチをすることです。
入場料は食料1キロ、たったそれだけで、クラッキたちの祭典を拝めるのです。有名なのは、リオはジーコのチャリティー・マッチ(「チャマ」に略します、すんません)、サンパウロはホビーニョのチャマ。他にもレオナルド&ライーのOBコンビのチャマなどもあります。食料は児童施設に送られます。
peixeさんのご希望に応えて、今年のホビーニョのチャマの映像がYoutube に載りましたので、チェックしてみましょう。40歳のロマーリオが15歳の天才少年にアシストしてます。たまらん、たまらん…


チャマ・データ:
TIME DE ROBINHO 4 x 5 TIME DE CARLOS ALBERTO
Local: Vila Belmiro, Santos (SP)
Arbitro: Oscar Roberto Godoi
Gols: Marcelinho Carioca (CA), Diego (R), Robinho (R), Romario (CA), Deivid (R), Carlos Alberto (CA) e Robinho (R) no primeiro tempo. Caio (CA) e Neimar (CA) no segundo tempo.
TIME DE ROBINHO
Titulares: Diego Cavalieri; Leonardo Moura, Andre Luis e Preto; Fabinho, Elano, Diego, Denilson e Falcao; Deivid e Robinho.
TIME DE CARLOS ALBERTO
Titulares: Sergio; Gabriel, Amaral, Rodolfo e Jorginho Paulista; Elder Granja, Marcelinho Carioca, Djalminha e Carlos Alberto; Romario e Vagner Love.
こちら、ありがたきYoutubeポスト:

じゃあ、あっしの解説で(窓を二つ開いた方がいいかも)、
1?まずは、カルロス・アウベルト・チーム(白シャツ、CAT)の先制点から。カルロス・アウベルト、そうフルミネンセ出身、FCポルトで来日し、昨季までコリンチャンス所属の「ヒール派」」クラッキです。今季はまだチームが決まりませんが、そんなことおかまいなし。さすがヒール役、余裕でチャマ。
いざ、プレー。エリア手前、最年長クラッキ、ロマーリオが1フェイクでシュートせず、アウトへ開いて、そこに、なんと…「天使の足」こと、マルセリーニョ・カリオーカアア!!シュート&ゴール!パウメイラスの新星キーパー、ジエゴ・カバリエリ、ボールに届かず。あ、ちなみに、エリナ内でスルーしたのがヴァギネル・ラブ。
2?ホビーニョ・チーム(青チーム、RT、ここらへんも略させてください)の反撃、またしてもエリア手前(バイタル・エリアとも言うらしい)、ホビーニョから旧友ジエゴへ、ジエゴ右脚一閃、ゴール!!サントスのホーム・スタジアムの17,000人観衆も大喜び!ちなみに、逆サイドで張っていた白人プレーヤーは、おそらくフットサルのファウカン。
3?次はCAT チーム、あっし的には「夢のまた夢」、レフティのジャウミーニョが、ロマーリオへ供給。ローマリオ、トラップ&シュート!!ゴール!!ジャウミーニャ、相変わらず、立ったままプレー。
4?RTチーム、ジエゴがボールをキャリー、ホビーニョへラスト・パス。ホビーニョ、2フェイク&シュート。ブロックされるものの、こぼれ球をきっちり沈めた。ホビーニョ、シュートの威力を上げないとね。
5?またしもて、RTチーム、右サイドからのセンタリングを合わせたのがデイヴィジ、サントス・サポ、涙ちょちょぎれ!祝福のダンスが合ってない?それにしても、センタリングを上げたのはもしや?
6?そう、この人、曲芸師デニウソン!逆サイドにいながら、曲芸の連発、そしてヒールパス。
7?「ティッキショウ!俺だって」とばかりに、ジエーゴ得意の「技」(なんていったけ、これ?)
8?ドラッドヘアのカルロス・アウベルト、エリア手前右から、右脚でドリブル&左であざかやなシュート&ゴール!技術あるな?
9?キーパー越えを狙ったのは?ホビーニョかな、わかりません
10?今度は間違いなくホビーニョ。エリア手前から、のらりくらりと超絶ドリブル。「左にいくとみせかけて右」、「右とみせかけて左」もう、なんぼフェイクいれたんか分かりまへん。で、結局、ゴールまで。この緩急の付け方こそ、ブラジリアン・ドリブラーの象徴。素晴らしい、ブラボー!!
11?そして、いよいよチャマ一番の見せ場、ホビーニョ&デニウソンの競演。解説はもはや不要。
12?CATチーム、なんかやけにヒョロヒョロした選手が落として、と思いきや(あっし一押しのジョーだった)ロマーリオからカイオ(誰?)、ゴール!
13ーまたしても魅せるホビーニョ、あいにくオフサイド
14?カルロス・アウベルトがジエゴ相手に「シクレッチ(ガム)」披露(日本で「エラシコ」)。ようやるわ。
15?誰だよPKハズしたのは?後半は芸能人とかが乱入したらしいから。
16?そして「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の瞬間、ロマーリオがエリアでかわしまくり、右のアウトへ、サントス・ユースの超有望株、まだ14歳のネイマール君が1フェイク、脚を持ちかえてシュート、ゴール!!すげえぜ、世界が注目する中学生!
ああ、このリンクもいい:http://www.youtube.com/watch?v=P7uA_yVAxb4&mode=related&search=
しかし、まあ、なんと豪華なサッカー遊技でしょうか。彼等のすごいのは、年齢に関係なく、見せ所、客を喜ばせることを知り尽くしていること。もちろん才能あるゆえの芸当ですが、プロとしての在り方を見せてくれた。それも、こっちは食料1キロ、米や大豆たった1キロ持っていけばいいんだから。カネの無いブラジル人のために、ヨーロッパでなら何万円とするだろう入場料なのに。
方や、自らのプレーでなんの見せ場も作れない、社会へ何も還元できないプロ・サッカー選手が蔓延している今のサッカー界。プロサッカー選手だけってことで、ずいぶん威張ってる奴いるもんな。
「ブラジル人選手が上手いのは、貧しい環境から抜け出してくるから」と安直に納得したい人たちへ…「心の豊かさ」で言えば、どっちの方が、豊かですか?帰省して、昔のサポーターに還元するブラジル人プレーヤーたち、それともハワイでオフを楽しむ日本のプロスポーツ選手?
「豊か」でない方が悪い、とはもちろん言いません、みんな休む権利がありますから。ただ、「貧しさ」を知ったようなフリして語ってほしくない。「貧しさ」には色んな角度がりますから、ときには醜く、でも、ときには美しく輝くこともある。
ブラジル人選手のサッカーに対する愛情は半端じゃない。彼らが凄いのは、ただ単に、凄いから。で、いけませんか?
このチャリティー・マッチに参加して、人々のために無料で芸術を披露してくれたプレーヤーたちは称賛されるべき。超一流だからこそ、出来るのかもね。
しかし、すごいわ。今年はまず、これで元気に発動!

642 Responses to “クラッキ祭典”

  • hirobinho says:

    あけましておめでとうございます。
    実家から帰宅して今年一発目のエントリーと映像がこのチャリティーマッチ!いい年になりそうな予感ですよ?!
    いやぁ…みんな上手すぎです。ロマーリオは私がブラジルサッカーにのめりこんでいった頃に大活躍していたので、元気そうでうれしい限りです。このゴールは通算1000ゴールには入れないそうですね(笑)
    そしてこんなすばらしいチャリティーマッチができるブラジルの素晴らしさ。フッチさんのエントリーで改めてブラジル・フッチボウの深遠を見させていただいた気がします。W杯でブラジルに勝とうなんて…(恥)…
    なにはともあれ、今年もよろしくお願いいたします。

  • フッチブログ says:

    Hirobinhoさん、どうも、おめでとうございます。
    映像、気に入ってもらえましたか?ロマーリオは45分参加予定が、あまりにも楽しくて「もっとやらせろ」ってな感じで、続けたそうな。アニキらしいよ。
    ジャウミーニャとロマーリオのコンビは素晴らしいね。実はこっちのチーム:
    ロマーリオ、ジャウミーニャ、マルセリーニョ・カリオカ、カルロス・アウベルト、ヴァギネル・ラブかあ、「ヒール派」勢揃いだあ。エジムンドが(当然)いないだけ?
    ある意味「ブラック・セレソン」の攻撃陣。ジエゴも少し前までは、こっち組だったんだけどね。
    まあ、このエントリーの終盤は、ちょっと「貧困論」のゴリ押しだったけど、とりあえず言っておかないとね。まあ、適当に読み流しておいてください。
    では、今年も頑張ってキマショウ!
    追記:あ、そうそう、2番目のリンクで出てくる、歯の矯正中の男の子がロマーリオの息子。たぶん長男?9歳とか、10歳とか。んで、もう、大人顔負けのシュートだからね、恐ろしい。

  • inoran says:

    あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
    新年、雑誌でマラカナの悲劇に冠するコラムを読んでいました。
    ウルグアイ選手のインタビューでしたが、その中で「ビクトリー・ランの時、僕たちはブーイングを覚悟していたが、ブラジルのサポーターは泣いてはいたけど、僕たちに拍手をしてくれたんだ。もしかすると、本当の優勝はブラジルのサポーターかもしれないね。」という部分があり、ものすごく感動してしまいました。
    このサッカーの根付いている姿がすばらしいです。このチャリティーマッチもいいですね、ロビーニョ、ジエゴのコンビが最高です。

  • フッチブログ says:

    inoranさん、明けましておめでとうございます!
    「マラカナッソ」ですか、ウルグァイ人は百年先でも言ってそうですね。まあ、しょうがありません。
    でも、仰るとおり、あのころから、ブラジル・サッカーのスタイルは確立されていたらしいね。
    ホビーニョ、さっさと旧大陸でブレイクしてくれないかな…でも、体弱いからな?
    とまあ、今年もレアルは注目しますんで、ヨロオネ(新庄っぽく!)

  • peixe says:

    フッチさん あけましておめでとうございます☆
    今年も宜しくお願いいたします。
    新年早々 素敵なエントリーありがとうございます!
    チャリティーマッチ=チャマ・・・絶妙な略省ですね(笑)解説もありがとうございます。
    いやぁ You Tube素晴らしい(笑) いくつかUpされていたのを見たのですが、何よりやってる選手達が一番楽しそうでしたね。
    俺達ぁ決してお仕事でやってるんじゃあ無いんだよ・・・ってのが非常に伝わってきます。
    ジーコ(かなりポッチャリしましたね)の方は、昨年同様 往年の名選手を交えて盛り上がったようですね。
    何故かセードルフが参加(レオナルド絡み?) ヴァグネル・ラブ大活躍だったようで☆

  • フッチブログ says:

    peixeさん、
    明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
    >絶妙な略省ですね(笑)
    そう、ボケてるんです、あっし。まだ正月ボケ。笑
    でも、サンチスタにはたまらない映像ですよね。あの2002?04年のチームがそのまま残っていれば、どうなっていましたかね。それこそ、世界最強になっていたかも。
    少なくともいま、ドゥンガがその恩恵に浸かっているのは
    、間違いなし。
    ジーコのチャマも観られましたか。こちらとしては、楽しい話題ばかりでした。
    さて、次はU20年米予選ですね。新しいエントリーと言いたいところですが、なぜか忙しくて…

  • peixe says:

    >
    ファビオ・コスタ;パウロ・セザール、アレックス、アンドレ・ルイス、レオ;へナト、ヒカルジーニョ、エラーノ、ヂエゴ;ホビーニョ、ヒカルド・オリヴェイラ(デイヴィッヂ) あはは(笑)パッと思い浮かぶのはこんな感じです。 
    アンドレ・ルイスは戻って来ちゃったけど、後は今皆海外組という現状ですね。
    ジーコのチャマは GLOBOのニュースでちょこっとだけ見ました。 ホベルト・ヂナミッチやジュニオール(元FLA)と言った往年のスターも出てましたね。
    <<さて、次はU20年米予選ですね。新しいエントリーと言いたいところですが、なぜか忙しくて>>  早いもので明後日開幕ですね。
    だいぶメンバーの変更もあったようで、ルイス・アドリアーノも追加されましたね。
    マルセロがトホホ・・・でしたが、おかげ様でカルリーニョスが6番ゲット!!出来ました(笑)
     

  • フッチブログ says:

    peixeさん、
    そうかあ、サントスだけでセレソンですね。
    U20南米選手権ですが、ワールドユース本戦以外にも、なんと北京五輪予選を兼ねるというから、いきなりすごい注目度。
    しかし、なんで五輪で南米が2枠しかもらえなのだろう?前回なんか、その2枠で決勝戦ったもんね。
    マルセロはもうダメ、レアルの操り人形。というか、レアルB入団どころか、今週末のデポルティーボ戦でさっそくAチーム入りですよ。
    じゃあ、はじめっから、Aチーム移籍にしときゃあいいのにねえ。なんか、白々しくて、見苦しい。もの凄い才能の持ち主だからこそ、腹が立つんだよね。
    セレソンでもカルリーニョス押しちゃおっと!今年はブレイクしますように。

  • peixe says:

    > いやぁ知らんかったです。いつ決まりましたの?
    どうもCONMEBOLの経費削減と言った感じですかね。
    しかしまあ 18歳の坊やもいるのに、いきなりえらいプレッシャーですね。
    他国の戦力は知らないのですが、アルゼンチン パラグアイ コロンビア・・・2枠は厳しい(他国にとっても)
    マルセロ トップチーム入りだそうですね。
    Bなのに何故代表に出さない!?と思ってたのですが、なるほどこういう事だったのか。
    デニウソンのアーセナルしかり、南米と欧州の下部代表への温度差を改めてかんじます。
    エヘヘ(笑)カルリーニョス君を宜しくお願いします☆
    さてさて、新春第一段ポルトガル戦が決定しましたね。
    またしてもロンドンのようですが、絵的にドゥンガ対フェリッポン・・・ベイラ・ヒオでやれば盛り上がりそうなのに(笑)
    ポルトのペペが、ポルトガルに帰化するようで、そうなればフェリッポンも呼ぶでしょうね。

  • フッチブログ says:

    peixeさん、
    そう、U20といえども、南米の現状では、17,18歳の年代の子の大会になっているから。
    なのに、いきなり、21歳までの大会(五輪はこれでいいんでしたよね)の予選も兼ねるから。自分がたぶん出れないハズの大会の予選になってる。Conmebolは経費削減以前の問題ですなあ。
    それに、ホームのパラグァイは断然有利。ブラジルも距離的に近いから、その点、有利。どこがダークホースになりますかね。さっぱり、検討もつかない。
    いずれにしても、トップチームにいる選手は基本的に不参加。アンデルソンとか、マルセロとかね。あ、メッシとかアグエロもそうなのか。
    ひょっとして、また五輪にブラジルが行けなくても、それは、しょうがありませんが、もはや、ブラジル(とアルゼンチン)のこの年代の真の実力がきちんと反映されることはないのでしょうね。
    ジーコが72年(だっけ?)のオリンピック代表に選ばれなくて、すごいショックだったと言ってましたが、古き良き時代の逸話ですね。

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