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PostHeaderIcon ポンタ・ジ・ランサ考察

というわけで、前回のエントリーで、パヘイラ氏が記した著書を参考にして、ブラジル・サッカー特有の役割・ポジショニング「ポンタ・ジ・ランサ」の誕生話について書いてみた。
かれこれ60年、50年前の出来事だったんですね。いまでは、ツートップのセカンド・ファワードとして思われがちだが、ポンタ・ジ・ランサと呼ばれるには、ずば抜けたスキルが必要。
もちろん、ブラジルだけがポンタ・ジ・ランサを輩出したわけでもないが、やはり、中盤もできてFWもこなせる一人二役の選手は、いつの時代の世界を見渡してもそうめったにいない。


ブラジル・サッカーでいう中盤から前の役割をもう一度整理してみれば:
・アルマドール(ゲームの組み立て役、オーガナイザー):ジート、ジェルソン、アデミール・ダ・ギア、ファウカン、マジーニョ。今では、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、ヒカルジーニョ。
・メイア・ジ・リガソン(攻撃の仕掛け役、供給役、アタッキングMF):ジジーニョ、ジジ、ジルセウ・ロペス、ヒベリーノ、ソクラテス、ライー。今ではフェリッペ、カカ、ジエゴ、エラーノ。
・ポンタ・ジ・ランサ(中盤から最前列まで突破力、得点能力高し):ペレ、トスタン、ジャイルジーニョ、ジーコ。いまはヒバウド、ロナウジーニョ、ホビーニョ、アンデルソン。
・ウィング(ポンタ、左右いずれか):ガヒンシャ、ザガロ、パウロ・セーザル・カジュー、ゼ・セルジオ、エーデル、ミューレル。いまはデニウソン、サービオ、ダニエウ・カルバーリョ。
・センターフォワード(セントロ・アヴァンチ):ヴァヴァ、アマリウド、ホベルト・ジナミッチ、セルジーニョ、ヘイナウド、カレッカ。いまはロマーリオ、ロナウド、アドリアーノ、フレッジ、ヴァギネル・ラヴ、ニウマール。
とまあ、勝手ながら、それぞれの役割に該当するのではないかと思う選手までをも列挙し、整理してみた。これを見て、そうでないと感じたり、他にも、それぞれの役割に典型的な選手がいれば、どうぞご自由に御意見ください。
中盤での守備が重要になるにつれ、ボランチの数も増え、特異な能力を持つクラッキたちも二つの役割をこなすようになった。さらに、ブラジルを出て、ヨーロッパに行くようになって、ますますシステマティックな戦術に順応しなければならなくなった。
たとえば、ロナウジーニョはバルサでは、スリートップの左ウィングのような位置にいるが、プレーの内容はサイド攻撃をするのではなく、中に切り込んでエリア付近でFWにパスを供給する。キャリア前半のロナウジーニョは、これに加え、決定力もあったから彼の自然な役割はポンタ・ジ・ランサだと思う。で、ゲームの流れによって、メイア・ジ・リガソンをやるのだが、これが案外、上手くいかない。06年W杯では、さらに守備にも戻るアルマドール役をやらされたが、もちろん上手くいくはずもなかった。
ロナウジーニョの失敗を象徴しているのが、W杯でノーゴールだったこと。セレソンの10番が得点を挙げなかった大会なんて、はたして、あっただろうか。ロナウジーニョでひっかかるのは「アシストするほうがゴールするよりも嬉しい」といった発言だが、それは、よく考えてみれば、彼の特徴に合ってないのではなかろうか。彼はもっと強引に自らゴールを狙えばどうか。少なくとも、セレソンではまた称賛されると思う。リバウドはそうやって批判の矢に晒されながら、最後は栄光をつかんだ。
最前線でボールを受けたのに、あえて止まる。そこから、いちいち仕掛ける、ドリブルしようとする。バルセロナではその間、みんな動いてフォローしくれるからいいけど。これまでのロナウジーニョの最も華麗なプレーを思い出せば、彼がボールを持って、ある程度の距離、ボールを素早く運びながら突破していくものが多い。02年W杯、イングランド戦でのリバウドへのアシスト。05年のレアル戦での2ゴール。「瞬発力で抜くのが、自分の特徴」と自ら語っているが、いまとなっては、相手に完全に研究しつくされ、ベストな形を作らせてもらえない。
一方、ミランでのカカは典型的なメイア・ジ・リガソン。イタリアで言うトレ・クァルティスタ(でいいんだっけ?)。カカの最大の特徴が中盤から前線へパスを供給し、ときには、エリア内に飛び出してフィニッシュするという、攻撃面での絶対的な支配力。
そんなミランでのカカへの批判は、どうやら、ボールを持ちすぎることらしい。セレソンでは非常にパス効率の良い彼のスタイルも、イタリアの堅実なサッカーでは「持ちすぎ」と、いみ嫌われるのだろうか。それで、ちょうど最近、アンチェロッティ監督にフォワードの位置に上げられたが、これには本人も不満を顕わにしたそうだ「僕はフォワードではない」。彼はポンタ・ジ・ランサでもない。れっきとしたメイア・ジ・リガソン。この微妙な差が選手のパフォーマンスに影響するようだ。
それと同時に、レアルでは10番を背負い、中盤のサイドアタッカーのような役割を遣わされるホビーニョ。ホビーニョも典型的なポンタ・ジ・ランサ。前線にからみ、左右のサイドでもプレーでき、中盤に戻ってボールのキープを手伝い、そして、いざスキを見つけるとエリアに侵入してゴールを決める。ウィングのいない今の時代で、非常にモダンなポンタ・ジ・ランサになれる可能性があるのに。
でも、カペロ監督の構想から徐々に外されていくホビーニョ。彼がレアルでこなすべきポジションは、たんなるサイド攻撃の仕掛け役でなく、ラウールまたはカッサーノのいるセカンド・トップ的な位置だと思う。ホビーニョがチームで盛り返すには、もっとアグレッシブに、より多くのゴールをあげること、それが肝心だ。
さらにホビーニョの旧友、ブレーメンのジエゴに関しては、非常に運動量の多いメイア・ジ・リガソン。実際、ブレーメンでは自陣にまで戻って、攻撃の組み立て役、アルマドールの役までをも担おうとしている。問題は、ブレーメンのタテへ、タテへと行こうとするプレースタイル。ブラジルリアン好きからしてみると、緩急のない、つまらないゲームだ。このチームでジエゴがどこまでやっていけるのか、不安な気がするけど、もし、彼がチーム全体のスタイルを変えることができれば、また一歩、セレソンに近づくことになるだろう。
そしていま、ガツーンと出現したのが、そのジエゴがポルトで着ていた10番の後釜、アンデルソン君だ。ロナウジーニョと同じくグレミオ出身だから、知名度が上がれば「ロナウジーニョ2世」ともてはやされるだろう。いま、アンデルソン君はまだ19才だから、どう成長するのか分らないが、テレビの画面で見る限り、前述のクラッキたちよりも肉体的な爆発力がありそう。背はあまり高くないけど、ヨーロッパで2,3年もすれば体も飛躍的に強化されるはずで、いずれ、ペレやジャイルジーニョのような選手になるかも。
エラーノはアルマドールもメイア・リ・リガソンもこなせるマルチタイプな感じ。この手の選手は意外と最近のセレソンでは重宝されない。06年W杯でも、ジュニーニョ・ペルナンブカーノやヒカルジーニョは常にベンチ・スタート要員だった。セレソンもブラジル国内のクラブも攻撃と守備の選手にきれいに分離される。エラーノの属するシャフタールでのポジションをまだ確認していないが、アルマドール的な存在からゴールまで決める能力を発揮していれば、セレソンの中盤でも有力な存在になるだろう。
一方、ロシアにいるダニエウ・カルバーリョは面白い選手。左利きで、インテルでは左サイドハーフないし左ウィング的なポジションをこなしてきたが、キープ力がずば抜けていて、ランサメント(ロング・パス)が正確。ロングレンジのシュートから、言うまでもなくエリア内での決定力と、攻撃的な技術がほぼ全て備わっている。CSKAの試合では、メイア・ジ・リガソンとして、真ん中、ときには右サイドに張ってプレーしており「ゲームの読み」は抜群だ。
上でペレやジャイルジーニョに触れたついでに、70年のセレソンの話をすれば、あのチームこそ典型的なフォワードがいなかった。ペレ・トスタン・ジャイルジーニョの3人は所属するクラブでポンタ・ジ・ランサだった。ヒベリーノはメイア・ジ・リガソン、ジェルソンはアルマドール。全員が、それぞれのクラブで10番を付けていたため、「10番の5人いるチーム」と宿敵アルゼンチンのマスコミにまで絶賛された。つまり、典型的なFWが一人もいなくても、最強セレソンは作れるということ。そのコンセプトでいえば、82年のセレソンも似たようなものだった。あのときのFWのセルジーニョは、攻撃の中心選手とは決して言えなかった。
よりにもよって、前線に揃えた二人のフォワードがまったく機能しなかったのが06年W杯のセレソン。その原因は、戦術的な点ではなく、フィジカル的な要素だったらしいが。とにかく、FWの一人もいないセレソンというのも面白い。たしかに、フレッジやラヴ、そしていずれセレソンでも活躍するだろうニウマールなどは優れた得点ゲッターだ。でも、「10番を5人」揃えたチームも案外いけそう。というか、こうして改めて考えてみると、70年のセレソンはブラジルサッカー史上、画期的なチームだった。
70_pelgrson.jpg
「トスタン!ジェルソン!ペレ!」
66年イングランド大会の大失態を挽回しようと、セレソンも70年では思い切った戦術を導入してきた。そういう観点では、2006年の大失態から、何か新しいものが生まれればいいな、と思うのはサポーターの心境だ。Tempus fugit、ものごとはドンドン様変わりしていく、けれどブラジル・サッカーのよい長所だけは失ってほしくないものだ。

573 Responses to “ポンタ・ジ・ランサ考察”

  • flavancha says:

    フッチさんお休み明けてから、盛りだくさんの内容ですね。素晴らしい。
    セードルフが言われるならまだしも、カカーがミランで持ち過ぎと言われてるとは知りませんでした。やっぱりイタリアはちょっと変わってるんですかね。カカー物凄い球離れいいですよね。
    今年の冬のアルベルティーニ引退試合、ロナウジーニョはサンシーロでファンバステンと変わらない位、大きな声援を受けてたので、ミランファンはファンタジスタ好きなのかと思っていたんですけど、もしミランに移籍したら叩かれまくりそうですね。
    フッチさんが書かれてる様に、私もパスの出してに終始する、強引に突破を図らないロナウジーニョに慣れません。
    ほんとにもったいないですよね。
    エンドライン、タッチラインギリギリを魔法の様な技術で相手につっかけて行ったり、中を強引にぶち抜いて行ったり、遠くの位置からカーブかけたり、シュート回転かけたりしたシュートを打ち込んでくれるロナウジーニョが頭に焼き付いているので、寂しい限りです。
    左から中に絞って、パス出して満足なら小野君で十分なので、チャビ、デコとワンツーとかがんがんやって、飛び出したり、より際どい位置で1対1に持ち込んだりして、自分を使わせるプレーもどんどんやって欲しいです。
    色々書いてしまいましたが、たまにはそんな時もあるさ、と実は私、楽観視してます。去年の今頃は大丈夫かなあって思ってたんですが。。。
    クラシコとチェルシー戦でどういうプレーを見せてくれるのか、今からわくわくしてます。

  • フッチブログ says:

    flavanchaさん、
    >セードルフが言われるならまだしも、カカーがミランで持ち過ぎと言われてるとは知りませんでした。やっぱりイタリアはちょっと変わってるんですかね。カカー物凄い球離れいいですよね。
    あれは、CLリール戦だけの事情だったみたい。1トップで、カカとシードルフが上がり目。とくにカカは、外で張って、いわゆるロナウジーニョ的な役割。けど、FW一人だとやりにくそうだった。「こんなこと、やってられねえ」って顔してました。カカとうとう反抗期か?ってね。まあ、興味深い試合でしたね。一番、面白いのはUEFAサイトではマン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。プッ
    でも、ロナウジーニョ・ファンには必見かも。ロナウジーニョ役に扮したカカ。
    ロナウジーニョはたぶんイタリアには合わないだろうけど、カカはスペインでどうでしょうかね。まあ、お二方とも守備の仕事を免除してやらないといけないのがネックでしょう。
    ミランの試合を観ると、やっぱりカカはセレソンでのとは「似て非なる」役割なのか、と思ってしまいます。当エントリーで強調したかったのは、ヨーロッパとブラジルでは、机上のポジションは同じでも、役割が決定的に違うこと。
    パヘイラの「カルテット・マジコ」は理屈では、たしかに、それぞれの選手の所属クラブでの位置だったけど、実は、戦術・役割面で細かい違いがあったんだろうな、と推察してまう訳ですよ。
    自分の特徴を最大限に生かす術を身につけて晴れてトップレベルならば、さらに、そこから、いつもとは違った役割にまで適応できたのが、70年のセレソンの「5人の10番」。
    オランダだって、トータル・フットボールは二度と復活できないままだけど、セレソンにとっても、過去にこういった事が実際できた、という事実は一つのリファレンスになる。まあ、温故知新ってやつですかね。
    あとは、やっぱ得点を上げることでしょう。グチャグチャ言ってるよりも、ばかすかネットを揺らすのが、ポンタ・ジ・ランサの特権。
    >実は私、楽観視してます。去年の今頃は大丈夫かなあって思ってたんですが。。。
    たしかに。去年もロナウジーニョは同じように批判されてましたね。今年は世界クラブもあるし(チケット買いました?あっしはバッチリですよ)、まだ、ピークにもっていかない所が、やはり超一流の証。
    だから、あっしもロナウジーニョやカカはしばらく放置がいいと思ってるんですけどねえ。

  • 匿名 says:

    戦術どうこうの話をする以前に、コメントが激減して、すっかり荒んでしまってる現状を憂慮すべきなんじゃないですかね?今放置されてるの、ロナウジーニョやカカだけじゃない気がします(笑)
    ご自分で立てたブログなので、あっしら他人に口を挟まれる筋合いはありませんね、こりゃどうも失礼。これからも存分に自己満してくださ?い♪

  • フッチブログ says:

    SELECAOさん、名前入れるの忘れてますよ。
    ほんと、誰が荒らしてるんでしょうね????
    あなたの自己満足に付き合えなくて、ゴメンサイね。

  • ヒロ says:

    >カカーがミランで持ち過ぎと言われてるとは知りませんでした。
    俺も全然知りませんでした。
    ミランの試合を見ていると、結構スムーズにパスが展開されているような気もするんですけど・・・国民性の違いなんでしょうかね?
    >前述のクラッキたちよりも肉体的な爆発力がありそう。
    彼はU?17で初めて見ましたけど、初速の速さに驚かされました。
    カタール戦でハーフラインからパスを貰って、左サイドを一人で切り裂いてゴールを演出したシーンには度肝を抜かれました(笑)
    彼にはずっとあのスタイルを貫いて欲しいですね?。
    ただ同じ大会に出たセウソが若くしてロシアに渡ってしまったのが残念でなりません。
    稀有なテクニックを持っている選手だけにブラジルで経験を積んだ方がいいと思うんですが、現在の状況では引き止めるのは難しかったのか・・・(汗)

  • ヒロ says:

    久々にジーコの過去の映像を見たんですけど、凄い得点能力ですね?。
    フラメンゴ時代が主なんですけど、本当にシュートが正確。
    白いペレと言われたのも納得です!
    特に新鮮だったのがFK。
    ダニエル・カルバーリョやジュニーニョのFKも凄いですが、ジーコはレベルが違う!
    なぜあんなにギリギリの所に落ちるのか?
    もちろんFKだけじゃない。
    ジーコって日本ではFKのイメージ凄く強いんですけど、狭いスペースに走ってからのシュートも絶品ですね。
    ジーコの現役を見ていたら日本の大半の人は安易に批判できなくなっちゃいますね(笑)

  • フッチブログ says:

    ヒロさん、
    カカに関しては、「ドリブルが多い」といった批判はブラジル国内でもあるようですね。彼の得意なスペースを突破していくあの見事なドリブルじゃなく、狭いところで無理して突っかける感じの。W杯ガーナ戦でもそうだった。あっしも、なんとなくわかるな。
    >彼にはずっとあのスタイルを貫いて欲しいですね?。
    アンデルソンはポルトでも似たよう形で、スイスイ抜いていきますね。たぶん、このままイケば…
    セウソはロコモティフ・モスクワですか。まあ名門らしいですから、順当にいけば、ヨーロッパシーンでいずれ観れますよ。
    ちなみに、A代表初選出のグレミオのルーカス君。代表合流中にもうアトレチコ・マドリードに売られちゃった。なんなんじゃ?って感じですね。
    で、フラメンゴ時代のジーコを観られたんですか?あれを観ると、いまのサッカーは観れなくなります。あっしも、だからジーコジャパンは批判できなかった。笑
    ひとつ留意点。ジーコは確かに「白いペレ」と呼ばれましたが、それは海外でのこと。ブラジル国内で「白いペレ」と呼ばれた選手は、誰でしょうか?
    って、クイズ形式にしてもしょうがいないから、言います「トスタン」です。ペレと同時代にプレーした彼は、いまは、国内最高のサッカー評論家です。

  • あるまじ says:

    お久しぶりです。フッチさん。
    愛情とオマージュに溢れるフッチさんのエントリーの数々、
    いいですね、相変わらず。。
    さて、ブラジルの方には常識なのかもしれませんが、
    68年、ジェルソン+トスタン+リベリーノが初めてコンビを組みに至った経緯が
    http://www.geocities.com/Colosseum/Stadium/1659/excursao_68.htm
    なんかに出ています。(珍しく英訳が付いていたので私にも読めました。)
    なかなか私には興味深かったです。

  • ヒロ says:

    >って、クイズ形式にしてもしょうがいないから、言います「トスタン」です。
    勉強になります。
    自分はてっきりブラジル国内で言われていたのだと思ってました・・・・。
    ペレと一緒にプレーしていたからこそ説得力がありますね。
    >ちなみに、A代表初選出のグレミオのルーカス君。代表合流中にもうアトレチコ・マドリードに売られちゃった。なんなんじゃ?って感じですね。
    あら?もう欧州行きですか。。。
    確かにタイプ的にヂエゴのようなタイプより欧州に合いそうですけど・・・もったいないです。

  • フッチブログ says:

    あるまじサン、
    おお、どうも貴重なリンク先を教えてくださって、有り難うございました。
    故Admildo Chirolはパヘイラ監督の先輩格にあたる人ですね。なるほどねえ、ジェルソン、トスタン、ヒベリーノが合流したときですね。
    66年の大失態から、70年の栄光まで、凄まじい努力が重ねられた様子がよくわかります。勝手に強いチームができあがるはずないですもんね。
    一番面白いのは、このころの情報がこうして、多くの証言によって語られていることでしょうか。
    いまのセレソンの方が、情報量が少なく、内情がわかりにくくなっている。選手たちも、ストレートな物言いがなくなったし。
    「情報化時代はむしろ、真の情報に乏しくなった」といえるかも。

  • フッチブログ says:

    ヒロさん、
    そう、トスタンの出現は衝撃的だったようですよ。
    >ペレと一緒にプレーしていたからこそ説得力がありますね。
    まさに、そのとおりです。現役時代のペレと比較されたことに、トスタン本人も光栄に感じたそうですから。
    しかし、ルーカス君の件もそうだけど、セレソン・ブランドの磁力は凄いっすね。これじゃあ、どう頑張っても、「国内組」なんて結成できない。あ、でもミネイロには不思議とオファーないね。

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