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PostHeaderIcon 「セレソン、秒読み段階」

ドイツW杯に参加する各国代表チームが登録選手リストを発表する5月15日まで、いよいよ2週間を切った。優勝候補の筆頭とされるブラジルでも、代表チーム「セレソン」への期待は日々膨らむばかりだ。そんななか、今週5月2日、リオ・デ・ジャネイロのオ・グローボ紙本社の会場で、代表チーム・コーチ陣と一般の人々300人を招いた異例の討論会が行われた。


討論には、パヘイラ監督はもちろん、ザガロ、テクニカル・コーディネーター(TC)、そしてA代表スーパーバイザー、アメリコ・ファリア氏の3人が出席した。彼等は、一般人といえども「国民全員が代表監督」と言われるブラジルのサッカーファンからの容赦ない質問?「初戦のスタメンは?」、「ロナウジーニョは活躍できるか?」、「ブラジルの優位性の良否について」など?に対し、丁寧に答えた。
パヘイラ監督はまず「23人のリストについては言えないが、初戦のスタメンは南米予選最終節ベネズエラ戦と同じ、つまり攻撃はカカ、ロナウジーニョ、アドリアーノ、ロナウドの4人で行く」と明かした。「ただし、大会途中で変化させることも考えられる」とし、さらに「合宿直前にチャンピオンズ・リーグ決勝戦に参加する選手たちのコンディションが心配だ」、「ロナウジーニョは、バルセロナと同じポジションでプレーでさせるから、パフォーマンスも同じだと期待していい。ただし、バルサと違うのは、セレソンのスターは彼だけではない」。
他の選手についても、「アドリアーノはインテルで低迷しているそうだが、セレソンで実力を証明済みだから、何の心配もない」。これについて、ザガロTCも口を挟み「インテルでアルゼンチン人たちにいじめられてるなら、セレソンに来れば復活するだろう、ここは彼の家族だから」と付け加えた。さらに、パヘイラ監督はジュニーニョ・ペルナンブカーノのレギュラー昇格について「彼はボランチの特徴を持ち合わせていないから、ゼ・ロベルトの代役は務められない」と否定した。
5月15日のリスト招集後、21日から開始するスイス事前合宿に向けて「W杯初戦(6月9日)まで与えられた3週間足らずの最大の課題は、シーズンを終えた選手達のコンディションをもう一度ピークに持って行くことだ」と語った。
最後にパヘイラ監督は、ブラジルの優位性について「すべての国がブラジルを優勝候補に仕立て上げている。そうすることで、自分たちが背負うプレッシャーを軽減しようとしている。だが、我々はそんなこと、お見通しだよ。チームは地に足を付けて一生懸命、戦うだけ。経験者として言うが、ワールドカップを優勝したときの快感は、何ものにも代え難い」
周囲の賛辞に奢ることなく、セレソンのスタッフたちは着々と準備を進めている。

450 Responses to “「セレソン、秒読み段階」”

  • ヒロ says:

    >インテルでアルゼンチン人たちにいじめられてるなら、
    ザガロは相変らずストレートですねー(汗)
    確かにインテルでブラジルの選手はいろんな要因で活躍できない事が多いんですが・・
    メンバーに関してはほとんど固まってますかね?
    FWアドリアーノ、ロビーニョ、ロナウド、リカルド・オリベラ
    MFロナウジーニョ、カカ、G・シウバ、エメルソン、ジュニーニョ・P、ゼ・ロベルト、エジミウソン、バプティスタ
    DFR・カルロス、カフー、シシーニョ、マイコン、ルイゾン、ファン、R・ジュニオール、ルッシオ
    GKジーダ、ジュリオ・セザール、マルコス
    大体こんな所でしょうか?
    バプティスタじゃなくリカルジーニョの可能性も大きいと思われますが。

  • フッチブログ says:

    ヒロさん、
    こんなに反論のなさそうなリストも珍しいみたいですね。
    いまある疑問は、
    ・4番目のFWにフレッジ?、
    ・中盤の最後の選手に、ヒカルジーニョ?または、仰るとおり、バチスタまたは、アレックス(フェネル)
    ・左SBにジウベルト、グスターボ・ネリまたは誰も呼ばれない
    ・4人目のCBにルイゾン、クリス(リヨン)またはアレックス(PSV)
    ・3人目のキーパーにゴメス(PSV)、マルコス(いまパルメイラスでサブ)、またはホジェリオ・セニ
    といった、それぞれのセクションの最後の1枠だけに疑問が及んでいるという完成ぶり、意見の一致ぶりのようです。
    確かに、こんなことは、あっしの知る限りでも、一度もなかった(ロマーリオ連れてけ、だとか、ロナウドは無理だとか、いつもあった)

  • flavancha says:

    31歳で良いなら左SBにシウビーニョ呼んで頂けないでしょうか。
    若干背後が寒くなる時ありますけど、経験豊富だし、セルタじゃCBもやってユーティリティーもあるし、キックの精度も高いし、ロナウジーニョとの連携もばっちりなので、ロベカルが疲れたら是非使って欲しいです。
    という声がパヘイラさんに届く様に、手紙をビンに詰めて太平洋に流しました。
    常に選出されますけど、R・ジュニオールってブラジルで評価高いんですか?
    ルイゾン、アレックス、クリスのほうが良いと思うんですけど。。。。

  • フッチブログ says:

    flavanchaさん、
    いやあ、おめでとうございます!そちらにも、祝福に行きます。
    シウビーニョ、たしかに良いですねえ。ルシェンブルゴ政権、レオン政権の00年ごろは、呼ばれてました。
    ロベカルの陰で、消えていった名左SBたちは無数いますねえ。フェリッピ、セルジーニョ、アチルソン、デデ(ドルトムンド)など。SBってのは、一枠しかないから、ある意味、一番残酷なポジションかも。
    ホッキ・ジューニオルの賛否は、ブラジルでも真っ二つに割れるようです。あっし自身は、彼はいざというときに大仕事をするタイプだな、と思ってます。02年W杯の決勝の対ドイツ戦、05年コンフェデ杯決勝の対アルゼンチン戦など、一番、緊張する試合で完璧にシャットアウトできる。
    かとえいば、ブンデスリーガの普通の試合で、見るに堪えない緩慢なプレーをしたり、なにかと不思議な選手。でも、最近は怪我もあり、しごく評判悪いっすね。
    とりあえず、レギュラーはチームメートのフアンに決定らしいですよ。

  • Goaly says:

    BoaTarde.
    自分はやっぱGKにホジェリオを押したいです。
    マルコスやっと怪我が治ったばかりだから呼ぶ必要があるのか疑問ですし。
    ちなみにジダはもうヤバイとしか言えませんw
    あとヒカルド・オリベイラも怪我してるから、ここはリベルタで負けたけど得点したニウマールを入れてあげたいです。
    フレッジも良いけど、やっぱ彼のスピードは凄いですから。
    R・ジュニオールはいらないと思います。
    GKの立場からするとああいうDFは怖いです、正直。
    ここW杯までの試合で彼のGKエリア前のファール多いですから。
    無難にクリスとアレックスを呼ぶべきです。
    最後にInternacionalの準々決勝進出おめでとうございます。
    ファンが試合を壊すチームなぞとは違って安定して強いですね。

  • フッチブログ says:

    Goalyさん、
    どうも、ストレートな意見をありがとう!
    >ちなみにジダはもうヤバイとしか言えません
    今季はやばかった。でも、チャンピオンズのバルサ戦は凄かった。ホッキと同様、注目の舞台で良い仕事しちゃうんだよなあ。経験値ってやつでしょうか?
    ちなみに、あっし個人的には、4番目のCBを代えるなら、リヨンのクラウジオ・カサッパを押したいな。
    インテルよかったです。祝福してくれて、サンクス。次はエクアドルのLDUだから、また行けそう。でもね、アルゼンチン・チームとやって勝てるかどうかですよ。ベスト4になれば、優勝できるかどうか、わかってきますね。ああ、ドキドキ。
    コリンチャンスは応援してました、だってリーベル相手に負けるわけいかないでしょう。でも、やっぱいまいちですね、タレント集団を束ねる監督がいない?

  • SELECAO says:

    初めての投稿です
    僕ならこの23人にしますが
    GK DIDA J.CESAR GOMES
    RB CAFU CICINHO
    CB LUCIO JUAN ALEX LUISAO
    LB R.CARLOS
    V EMERSON ZE.ROBERTO G.SILVA EDMILSON
    MF RONALDINHO KAKA JUNINHO ALEX J.BAPTISTA
    FW RONALDO ADRIANO ROBINHO RIVALDO
    パレイラと大きく違うのは
    まずロベカルに控えを呼んでいないこと、いざとなったらゼ・ロベルトでも行けますよね?98年サブだったし。
    次はリカルジーニョじゃなくてバプチスタを呼んでいること。彼は4年後のためにも呼んでおいた方がいいと思う。これはPSVの二人にも言えること。
    リバウドを入れたのは、ずば抜けた候補がいないなら経験を重視してみたいな感じかな…
    皆さんの意見を聞かしてください!

  • フッチブログ says:

    はじめまして、SELECAOさん、いい名前ですね。
    攻撃性の高いリストですね。リバウドとアレックスがいたら面白いし、彼らのうち一人は調子の上がらない、ロナウドかアドリアーノの代わりに、と考えてしまいますが、
    でも、パヘイラはそういった冒険は絶対しない気がしますね。
    リバウド自身、セレソンに戻りたいと言ってますが、それなら、注目されないギリシャ・リーグになんか居てはダメだよ、とあっしは念じ続けた。彼は、02年W杯後、チームの選択を誤りすぎた。
    と同時に、カカやアドリアーノが台頭してきて、チームは彼を必要としなくなった。
    アレックスの問題は、みんなも分かってることで、守備面で貢献できないこと。ロナウド、ロナウジーニョを抱えたチームに、もう一人守備のできないトップ下はいらない、といった感じでしょうか。だから、守備のできるヒカルジーニョやバチスタに絞られるんでしょうね。ここ2年で、アレックスがパヘイラの構想から外れていくのが、手に取るように、わかりました。あっしも、凄い選手だとは思いますが。
    リバウドは栄冠を手にしたけど、アレックスは可哀想。
    ただ、記事内容にあるように、もし、パヘイラが大会中、チームに変化を加えるとすれば、どういうことなんでしょうかね。
    この前の、ロシア戦の3ボランチ(ジウベルト・シウバ、ゼ・ロベルト、エジミウソン)が気になったりも、するんですよね。
    ひょっとして、調子の悪いFWを一人外して、南米予選初期の4-3-2-1を復活させるか、バルサの真似して、4-3-3の3トップでいきそうな、気がしなくもない。その場合、左ロナウジーニョ、真ん中ロナウド(アドリアーノ)、右ホビーニョのようなこともありえるかも。
    バルサにあって、セレソンに無い人材が、デコ。

  • SELECAO says:

    僕昔Jスポーツでブラジレイロン見てたんですが、今は解約しちゃって見れなくなっちゃいました。だから国内組のネリーやヒカルジーニョ、マルコスの現状がいまいち…
    そのせいで上の23人見てもわかるように全員海外組です。しかしいくら人材の宝庫のブラジルでもこんなことなかったですよね!?
    話変わりますが、昨日TSUTAYAで70年ブラジル代表の特集のビデオを借りてきました。確かにテクニック(特にトラップ)はすごかったけど、今の代表と勝負させたら勝てないと思います。ゲームスピードやフィジカルが話になりません。確かに直接比較するのはいけないけど、改めて今日のハイスピードのサッカーであれだけの技術を発揮できるセレソンは史上最強だなって思いました。82年のチームもパスワークやスピードに関しては目を見張るものがありますが、CFのセルジーニョが足を引っ張りすぎました。カレッカとヘイナウドが怪我してなかったらもうエクサ達成してましたよ!
    現にすごいチームを目の当たりにしても、今だからあまりすごさが実感できません。20年後になって語り継がれるような伝説のチームなんだろうと思いながら応援したいと思っています。

  • フッチブログ says:

    SELECAOさん、
    ブラジレイロンはjsposrtsでもやってなく、スカパーのブラジルチャンネルのみのようです。
    でも、70年代、82年代と、よく観てらっしゃるじゃないですか。
    それで、ひとつ、比較論について、あっしの考えを言うと、わかってらっしゃると思いますが。
    ・ある時代のチームと、現在のチームは同じ尺で比較できない。
    ブラジル・サッカーに限っていえば、70年代のセレソンは当時のサッカーで世界最強だった。いま、06年のセレソンはまだそれを証明しなければ、ならない。
    だから、06年のセレソンを70年のセレソンの上に置くことは、できない。
    もし、タイムマシーンがあって、いまの06年セレソンを70年にトランスポートしたなら、確かに一回目は勝つでしょう。
    でも、逆に、70年のセレソンを現代に連れてきたら、昔の選手たちは速やかに、今のスタイル(あくまでも、速く走り、強くぶつかり、といった要素が)にフィットして、たぶん同じように無敵になると、あっしは勝手に思います。
    スペースの無さ、90分間走り続けるフィジカル、といった「尺」は今のサッカーしか知らない人のものだから、
    ジーコたちがしきりに言う「タレント」こそ、ブラジルで称えられる「クラッキ」こそが、普遍的な尺だと、あっしは思います。「タレント」はどんなサッカーでも、それを超えることができる、いや、それを変えられる。
    マラドーナがいまのサッカーで現役だったら、たとえば、チェルシーのようなチームのディフェンスを、はじめは戸惑うかもしれないけど、結局、すぐに相手のスタイルを理解して、ボコボコにしてしまえると思う。それが、「天才」ってものだから。
    さらに、ここでも議論を重ねてきましたが、今のサッカーは、70年代、80年代、90年代のサッカーを土台にしてある。
    06年のセレソンは、たとえば、70年、82年のセレソンの成功と失敗の延長線上にある、のは間違いない。先人がいなければ、ロナウジーニョも、カカも、ロナウドも、アドリアーノも、ホビーニョも、誰もいなかった。
    その証明に、ロナウドの才能を最初に見出したのは、ジャイルジーニョなのは周知ですよね。それは、ジャイルジーニョこそが、ロナウドのスタイル(フィジカルが強いうえ、スピーディーなドリブラー)の良いところに気づき、そこを伸ばすよう、アドバイスしたから。ついでに、ホビーニョの最高の理解者はペレ。
    ロナウジーニョのプレーも、実は、そんなに目新しいものはない、あの「エラスチコ」もリベリーノが70年W杯の決勝戦で使ってるし、ロマーリオやデニウソンのようなプレーも多い。
    なぜ、今回、こんなに、タレントが揃ったのか?輩出されるタレントの数に波はあるけど、それは、偶然ではない。
    逆に、当時のジェルソンのロングパス、トスタンの高い戦術理解度、リベリーノの爆発的な展開力、ペレ、ジャイルジーニョ、彼等こそ、すごく独創的で新鮮だったと思いますよ。
    まあ、とにかく、あっしは、70年のセレソンが06年のセレソンに負けるとは思わない。
    では100歩譲って、今のサッカーはすべての面で進化しているから(確かにフィジカル・コンディショニングという意味では、天地のごとく進化した)、昔のサッカーには負けない、という発想に立ってみるとする。
    そしたら、悲しいことに、今のサッカーについて議論すること自体、無意味になってしまう。なぜなら、30年後のサッカーの方が、確実に進化して、今よりも強いはずだから。
    オヤジになったSELECAOさんが、若い子にこう言われる「2036年のセレソンの方が、2006年のセレソンよりも、すべての面で進化していて、断然強いよ!」って、想像できますか。
    とまあ、
    すいません、熱くなっちゃって、でも、こんな面白い議論を提起してくれて、感謝。

  • arce says:

    こんにちは、フッチさん。いつも楽しく拝見させていただいています。
    フッチさんのコメントを読ませていただいて、時代的な比較と継承の問題は、他の分野に置き換えても同じことがいえるのだなぁ、と、とても興味深く思いました。
    例えば、科学の歴史や、社会思想の歴史でも同じことがいえると思います。私たちは、先人たちの偉大な業績の上に、物を覚え、習い、改良して実践しているのであって、ある時代に屹立した才能の貢献を抜きに、現代と将来を語ることはできません。
    そして同時に、現代のものの考え方が、過去より単純に優れているとは必ずしもいえないと思います。
    「巨人の肩の上で」という言葉があります。私たちは、過去の巨人たちの肩に乗ることができるので、彼らと同じような地平まで見通すことができる。ひょっとしたら、彼らより少し遠くまで見えるかもしれない。
    偉大なサッカーの先人たちが残した過去と現在から、願わくば、これからのサッカーのよりよい姿を見通してみたいものですね。
    いきなりの駄文で失礼しました。

  • フッチブログ says:

    arceさん、
    ほんと、色んな事に通用するテーマですよね。ちょっと、サッカーの話題を外してみて、
    ・ビートルズがいまデビューしたら、売れてたか?とか
    ・第二次大戦の戦闘パイロットたちは、いまの空中戦で闘えるか?
    ・昔の学生は、今の受験戦争を勝ち残れたか?
    とか、キリがない。才能ある人は、その時代、その時代で突出した成果を上げられるから、環境が変わっても、それに適応できるだけでなく、変革までもたらせる、と凡人のあっしは思いたい。
    スポーツ、とりわけ、サッカーなどの球技の良いところは、勝者、敗者が一応、決まるから、才能を証明しやすい。他の文芸・社会経済や科学では、必ずしも優劣のはっきりした結果がでないから、「この才能こそが優れていた」というのは、難しいですよね。
    実験室の片隅で、宇宙の原理を予測したアインシュタインとか、生涯たった1枚の絵しか売らなかったゴーギャンとか、後から天才の称号がついてくる人も中には、いますが。
    あっしの興味は、こうした才能たちが、当時、与えた衝撃というものを、肌で感じることはできなくても、頭でいいから理解できないものだろうか、ということです。
    まあ、ブラジル・サッカーに話を戻せば、ブラジルの年配者に「いまのセレソンは過去最高ですよね」なんて、言おうもんなら、鼻で「フッ」って笑われると思うな。後から、ビデオでしか観てない、あっしも含む若輩者には太刀打ちできない。伝統っつうのは、そういうもんす。

  • SELECAO says:

    僕の投稿にこんなにも多くの反響があってびっくりです!貴重な意見どうもありがとうございます!
    ところで先ほどイングランド代表が発表になりましたね、ご覧になりました?エリクソンのなんとも大胆な決断を!
    個人的なスキャンダルが絶えないから彼に対してあまりいい印象は持っていなかったけど、心から応援したくなりました。
    イングランド史上稀に見る豪華のメンバーに若い刺激が加わったチームならひょっとしたら…って考えちゃうとブラジルファンとしてはとても不安になります(>_

  • SELECAO says:

    セレソンの比較について僕の意見をもう少し。誤解していた方が多数いたようなので。
    もちろんロナウドをスカウトしたジャイルジーニョの先見の明はすごいし(彼自身すごいプレイヤーでもあったと思う)、ジェルソンのロングパスもリベリーノのエラシコやフリーキックも当時では他を遥かに凌駕していたのも明らかだ(むしろ今でも十分すぎるくらい通用する)。ボランチの原型となったクロドアウドのプレーも、偉大なるカピタンのカルロス・アウベルトのキャプテンシーも、とにかくあのチームには華があった!そこに20世紀最大のクラッキであるペレが加わったときのポテンシャルは計り知れないものがあったし、彼らは実際それだけの結果を出して見せた。だから僕は彼らにはいつもとても敬意を表しているつもりです。
    今のプレーヤーのテクニックやアイデアの多くは前人から盗んだものだというのもまったくその通りだと思う。ただ、僕が言いたいのはどちらがより才能を持っていたのかではなく、真っ向勝負させたらどちらが勝つか、である。
    アインシュタインを持ち出したり、ビートルズを持ち出したりするのは勝手だが、才能と能力を誤解していないでしょうか?
    紀元前にピタゴラスを発見したピタゴラスはすごい、だが今では中学受験で習う小学生もいるくらいだ。微積分を発明したニュートンもすごい。だがドイツのライプニッツも同時に独自に考案していたということは何を意味するだろうか?僕が言いたいのはニュートンが仮に生まれていなかったとしても、代わりに誰かがその偉業を成し遂げていたということだ。これは別にニュートンをけなしているのでもなんでもなく、真理を言っただけなのだ。さらに極めつけはみなさんが迷信してやまないアインシュタインという天才も、決して独力ではなく、ローレンツやマイケルソン、モーレーら先人の成果に啓発されてあの相対性理論にたどり着いたということを知っている方はどれだけいらっしゃるでしょうか?実験での証明もしっかりなされ、大学の物理学科の生徒でも習う量子力学を、彼は死ぬまで受け入れなかったんですよ!これは彼に才能がなかったわけでは決してなく、当時の時代背景によるものだ。
    サッカーのブログなので話を戻しますが、フットサルの世界最優秀選手であるファルカンなどはいい例だ。去年サンパウロに一時期在籍して試合にも出してもらった、だが結果はどうだったか?これもブラジルサッカーに詳しい人なら周知ではないだろうか?もちろんボールが違うわけだから、当然フットサルのように自由自在にコントロールできなくなる。さらに、体当たりのない世界からいきなり激しいチャージを受けて思うようにプレーできるわけがない。70年のセレソンはファルカンみたいなクラッキがたくさんいたような気がする。
    何度も言うが、僕は今のセレソンのクラッキたちが70年のよりも優れているとは言っていない(劣っているとも言ってないが)、ただサッカーも他のもの同様、進化し続けるものだから、当然今のセレソンが戦術的に、フィジカル的により合理的な戦い方をしておかしくないわけだ。
    だからって2010年はもっと強くなるかは別問題だと思う。実際82年を境に86年、90年とどんどんセレソンのパフォーマンスが落ちていった。ただ全体の流れとしてサッカーはより合理的(これも時代ごとに基準が異なるのだが)になって、勝負という観点だけで言うなら強くなるのは当たり前であって、今のチームを賞賛することは伝統を否定することでも侮蔑することでもないということだ。

  • フッチブログ says:

    SELECAOさん、
    イングランドの暫定メンバー発表の件ですよね、
    いやあ、また否定的なコメントになりますが、所詮はあっしの考え、「訳のわからない選定だな、と」
    向うの内情は、まったくと言っていいほどわかりませんが、なぜ「暫定リスト」なるものを発表する必要があった?
    それに、「ルーニーの回復を期待する」はよし、「17歳のウォルコット(存在をはじめて知った)を行かせる」もよし、
    でも、両方を同時にやることは、どうか。オーウェン不調、ルーニー不調(彼もW杯の経験はない)、でやむをず17歳のウォルコットをスタメン。もしも、彼にチームの命運を預けるような事態になったら?伝統あるイングランド・サッカーを見渡したあげく、17歳の少年に頼るしかない、という事態でいいのか。
    ま、暫定リストですから、こんな議論事態、尚早なんですが。いずれにしても、中盤に経験者が揃っているイングランド代表は優勝候補に違いない。
    ちょっと、イジワルな見方をして、長嶋茂雄の言葉を借りれば、彼等で勝手に「メイク・ドラマ」してる気がしなくもない。

  • フッチブログ says:

    たしかに、SELECAOさんの、考えに対して、少し過剰に反応した分はあります。
    でも、これが、あっし個人のサッカーに対する見方です。この見方に基づいて、このブログを立ち上げているんだな。
    もう、おっしゃるとおり、今のサッカーの方が、断然、ゲームとして合理的なのは認めます。この「合理的」という言葉自体、近年、流行った言葉なのではないか、と思っています。
    あっしが問いたいのは、この「合理的」という思考自体が、サッカーのなかで普遍的な価値でいいのか、ということです。
    昨日、ジダンのベルナベウ最終試合となりましたが、あれほど素晴らしい選手なら、30年前、20年前のサッカーでは、さらに4,5年はプレーできたかも。
    ゲームは合理化されても、我々サポーターは、どんどんクラッキの数が減っていくのを眺めているような気がする。とくに80年代と、今を比べれば、いかに「天才」が減少したかが、わかると思います。(まあ、ヘタな選手もギョウサン居ましたが)
    あっしは一サッカー・ファンとして、ゲームに夢を求めたい、夢がなければ、サッカーは観るに値しない。
    今の選手の多くは、無理してトップスピードでなんでもかんでも、やろうとして、みっともないミスや、ぶつかり合いのオンパレード。そんなものに金を払って観たいとは、思わないス。
    ファルカン選手がフルコートで成功しなかったことは、ブラジル国内では、みんな悲しみました。みんな彼に期待していたから、逆に「今のサッカーが悪い」という結論に達した。誰もファルカンに能力が備わっていないとは思わなかった(レオン監督以外は)。
    先日、サンパウロFCのゴウベア会長が任期を終えて退任会見を開きましたが「私の運営で唯一、心残りなのは、ファルカンをフルコートで成功させてあげられなかったこと」と言ったことには驚きました。自慢話ばかりすると思ったのに。みんな、一丸となってファルカンに賭けていたんだな、と。
    これからも、サッカーが素晴らしいゲームでありつづけるには「タレント」に期待するしかない、「タレント」こそが、あっしにとって普遍的な価値です。だから、あっしは今も昔も関係なく「タレント」のみを追っかけていくつもりです。
    それで、SELECAOさんに答えてほしいのですが、70年のメンツに、いま現在のサッカーのフィジカルと戦術理解度が備わったなら。つまり、「尺」を同じにすれば、なぜなら、それこそが正当な比較というものだから?それでも06年のセレソンの方が強いと言いきれますか?

  • SELECAO says:

    僕はそれでも今の代表が勝つと思います(接線にはなるが)。70年の代表は守備に大きな不安を抱えていました。ピアザとブリトのコンビがルシオ、フアン(最終ラインにフアンを抱えている(笑)!)よりも優れたタレントであったとは思わないし、年齢的な衰えが隠せないにしろ、ロベカルがエヴェラウドに劣るとも思えません。そして一番穴として指摘されたキーパーのフェリックス、今で言ったら控えの控えの控えの…ファビオ・コスタといい勝負ってところでしょうか。
    ところでポケブラスのブラジルサッカーニュースによると、マルコスがインタビューに「絶望した」と答えているようですが、本当なんでしょうかね?僕としては彼じゃなくて将来の守護神候補のゴメスに経験を積ませるべきだと思いますが、2002はマルコスの活躍なしには優勝できていなかったなって思ったりちょっと複雑な気持ちです。
    雑誌ドリームイレブンでロマーリオが現代表ベストイレブンに選んだロジェーリオ・セーニも不世出の奇才だと思うけど、彼とマルコスはすでに優勝を経験しているので、パレイラもここは若いジュリオ・セザールとゴメスにチャンスを与えるべきですよね?GKが全員ヨーロッパ組ってブラジル史上初じゃないかな?
    ちなみに、フッチブログさんがセレソンの監督だったらどの23人にしますか?ぜひ聞かせてください!

  • SELECAO says:

    ワールドカップも残り1ヶ月を切りました。そこでみなさんにこんな議題を提供してみたいと思います。反響があるかどうかもわからないし、意味のあるものかどうかもわかりませんが…
    みなさんワールドカップは世界一のチームを決する場だと思いますか??
    もちろん7試合を勝ち抜いて頂点に立ったチームだから強いに決まってる、ただ今までの優勝チームを振り返ってみたとき、それまでの4年間で無敵を誇っていたチームが勝ったという例はいくつあったでしょうか?むしろ4年間の紆余曲折を経て、それがワールドカップというサッカーの品評会で実を結び、その後の4年間の世界のサッカーのスタイルを方向を決め、自らその先頭に立ってリードしていくというのが多いような気がします。
    最近で言うと、94年WCを制したブラジルはロナウドという天才の台頭でRoRoコンビを結成し、96年から無敵を誇り、97年にワールドカップが開かれたら間違いなく優勝していたといわれている。実際現代表と同じくコパアメリカとコンフェデの二冠に輝いている。
    98年WCを制したフランスもしかり。カントナ、ジノラに見切りをつけ、国民の反対を押し切ってジダン中心のチームをつくったジャケ。それが見事に実ったのはむしろユーロ2000や01?02シーズンの三大リーグにおけるフランス勢の大活躍だったんじゃないでしょうか?
    2002年のWCを制したセレソンも、前評判は過去最低だった。でも蓋を開けてみたらどうだったか?他の強豪の早期敗退という幸運に恵まれてはいたが、3Rの個人技が光り、「古き良き」サッカーの復興を垣間見せた。それが今のセレソンの強さのもとにもなっていると言えるし、世界各国で若く、テクニックに優れたタレントがとめどなく湧き出てくる流れを作ったとも言えよう。
    実際、WCで優勝できる国はどこもタレントには事欠かない。しかしそれは多くの場合、WCの優勝をきっかけに開花するんだと思う。考えてみてください、2002年優勝していなかったらロナウジーニョは今日ほど自信に満ち溢れ、個人タイトルを欲しいままにできているでしょうか?
    だからワールドカップは過去4年間の総決算では決してなくて、それからの4年間の始まりなのだと僕は思う。
    今回もみなさんの貴重な意見をぜひお聞かせください。

  • Mario says:

    ブラジルはまだあまり知られていない(一般には)将来の軸となる若手を連れてきますよね。’94:ロナウド・’02:カカがそうだったような。今回は誰になるのでしょうか?ロビーニョはもう大物化してしまったような気がします。

  • フッチブログ says:

    SELECAOさん、
    >僕はそれでも今の代表が勝つと思います(接線にはなるが)。
    そうですか、あなたの意見を尊重します。
    議題については、そうですね、今回は、他の人の意見を期待してみましょう。

  • SELECAO says:

    94年のパレイラは確かにロナウドを呼んだけど、当時のロナウドはすでに代表デビューを飾っていて、イングランドのウォルコットみたいなゼロキャップな選手は今回も呼ばれることはないと思う。
    若手の中で一番可能性があるのはやっぱニウマールだろうけど、彼がカカやアドリアーノみたいに大化けすることは恐らくないと思う。巧みさはあるが、体格的に…
    ここまで僕のコメントを読むとフィジカル重視なやつって思われかねないが、そうではない。サッカー(に限った話ではないが)選手にはそれに適した体格がある、これは才能で補える部分と補えない部分があって、ロビーニョなどはいい成功例のように見えて、結局ロナウジーニョの域には達しないと思う。これは同じく2001年ユース組のアドリアーノとサビオラの差でもある。
    あと、ポルトに移籍したアンデルソンも候補ではある。が彼はレギュラーで活躍してるわけではなく、国内にいたとはいえ94シーズンのミナスジェライス州大会で得点王になったロナウドが選ばれるのとは訳が違う。
    偉大な70年セレソンにも十代の選手がいた。LBの控えのマルコ・アントニオ。しかし彼は(ポジションの関係上)セレソンの主軸を担うまでには至らなかった。クロドアウドも当時二十歳だったが、彼は予選の段階からレギュラーを張っていて、決してサプライズ召集ではなかった。
    だから僕は今回のメンバーリストには何のサプライズもないと思うし、期待もしていない。ただ大会が始まるまでに怪我で離脱する選手がいないことを祈りましょう。

  • フッチブログ says:

    Marioさん、
    いやあ、SELECAOさんが対応してくれたんで、楽だなあ。笑
    今回は、これまでのように、十代の選手の「丁稚」はないようですね。
    国内では、4番目のFWにニウマールの声が高まっているようですが(ヒカルド・オリベイラは消えた)。
    いずれにしても、ホビーヨ22、フレッジ、23、ニウマール22あたりが最年少になりそう。ただし、このU23世代からは、いずれ、大量にクラッキが頭角しそう(ダニエウ・カルバーリョ23、ジエゴ21とか)だから、W杯後の新顔に期待。

  • SELECAO says:

    そういえば雑誌「ドリームイレブン」で2010年セレソンを予想してたんだけど、レギュラーは
    GK GOMES
    RB CICINHO
    CB LUISAO ALEX
    LB MAXWELL
    V MOTTA DUDU
    MF RONALDINHO KAKA
    FW ADRIANO ROBINHO
    だった。

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