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PostHeaderIcon やっぱバルサだね

あちこちの試合観てました。
ブラジル国内の試合、セレソンの昔の試合、日本代表の試合。リーガはもちろん、なんとプレミアの試合までも。
一番観たいリベルタドレース杯の試合が観れなくて、残念。でもチャンピオンズ・リーグの試合は観ました。
ヨーロッパ・シーンはヒートアップしていて良いね。なかでも、CLベスト16の1stLegでは、やはり各チームに所属するブラジル人選手のプレーに注目していた。目白押しの好カードのなかでも、なんだかんだいっても、やっぱり一番面白かったのは「チェルシー×バルサ」だった。この2チームが激突するとき生じるスパークは凄い。画面から飛び出してきそうで、たまんねえス。


バルサの試合は最後に書くとして、他の試合でのブラジリアン・パフォーマンスといえば、リヨンのジュニーニョ・ペルナンブカーノの摩訶不思議なフリーキック。ベンフィカのCBルイゾンの攻守に渡る活躍。一方、セレソンのレギュラー組のロナウド、アドリアーノとカカは鳴かず飛ばず。ジーダは着地のとき確実に足首をくじいた、ちょっとしばらくプレーできないようだ。
とくにロナウドは試合前にレアル・サポーターの一部からブーイングを受けていると会見で吐露。ベルナベウ・スタジアムのスタンドでの実態がよくわからないが、ロナウドも大切な試合の前でそこまで言うならゴールを決めて周囲を黙らすのがブラジル流のはず。ところが、アンリのスーパーゴールのお膳立てをするという醜態。というか、レアルの中盤の守備はあいかわらず甘いなあ。
さて、本題のバルサ戦。なんとモウリーニョの野郎はサタンフォード・ブリッジのピッチに水を撒かせてプール状態にさせやがった。信じられない。自分の選手たちのスキルを信じていない監督のやることだ。
試合は湿地で行われ、選手達は泥だらけになって戦う。バルサはなんといってもデコ、メッシとマルケスがダントツに良かった。これほど重要な試合で活躍できる18歳のメッシは本物だあ、やべえ。
チェルシーの左SBデル・オルノは試合が始まってから、ずっとメッシを真っ二つに割るつもりでいた。何度も、ひどいファウルを18歳のアルゼンチン人少年にしていた。そしてとうとう、前半40分にボールなど忘れてメッシを吹っ飛ばして一発レッド。メッシが真面目にボールをキープしようとすれば、大怪我していたかもしれない。
試合後モウリーニョ監督は「メッシの名演技」なんて言ってたが、明らかに退場ファウル。ただ、前半にプジョルがクレスポにかました後方からのファウルも一発退場にすべきだった。プジョルはどうも、プレッシャーのかかる試合での力加減を知らない感じがする。
それまで、チェルシーの両サイドに張るロッベンとジョー・コールを警戒していたバルサ両SBのオレゲールとジオも、数的有利を機に後半から上がり始める。中盤はカウンターを警戒して、あまりタメを作らず、すぐ裏を通そうとする。それでも、バルサの真ん中のトリオ:デコ、エジミウソン、モッタは安定して中盤を占領。前線の3人、ロナウジーニョ、メッシ、エトオジーニョ(本人はこう呼んでほしいそうだ)へのマークは厳しすぎる。チェルシーのパウロ・フェレイラはいいSBだね。
そしてとうとう、デコがチームをグルグルと動かす。「モウリーニョがナンボのもんじゃい!俺がデコだ」。しかしチェルシーもロッベンが両サイドで暴れまくる「ライカールトがナンボのもんじゃい!」。そして後半15分頃、モッタのオウン・ゴールでチェルシー先制!
「クソッタレ!一人多いのに負けられるか」ライカールトはたまらずモッタの代わりにラーションを投入。ラーションが前に張って、ロナウジーニョがポンタ・ジ・ランサ(ブラジルでトップ下の意味)に(だから、アンタのポジションはそこなんだって)。
残すはあと20分。バルサがチェルシーを相手陣に押し込める。ぽんすか、ぽんすかラーションにボールが入り始め、両サイドからえぐりはじめる(ジオに代わりシウビーニョ投入)。こうなると、リーガで魅せるパターンだ。
そしてロナウジーニョのFKからマルケスのヘッドでゴオール!ケビン・スペイシーじゃないや、テリーのオウン・ゴールだとさ…そこから圧倒的なバルサペース、怒濤のごとく攻めまくる。ガツーン、ガツーン、シュートの嵐!リカルド・カルヴァーリョも顔面蒼白。
そして後半35分、なんとバルサのカウンターからマルケスが上げて、エトオジーニョ、逆転ゴール!!あとはバルサがボールを回して、チェルシーの息の根をとめた。
あっしのMVPはマルケス。最終ラインでひとつのミスもしなかった上に、1ゴール(あっし的には)、1アシスト。(UEFAサイトじゃあ、ロナウジーニョがMan of The Matchに選ばれてるけど、ノン・ノン)
試合後のモウリーニョ、「こうなれば、2ndLegでレギュラーチームを投入するべきかどうか、考える必要がある。プレミアへの影響も考えなければならない」。はあ?おたくのチームはプレミアでは2位に12点差もつけてダントツ1位なの!今年もおたくの優勝決定よ。予想どおりモウリーニョは負けるとショボイこと言うな。まあ何にせよ2ndLegが楽しみだ。
ただ、バルサの内情。ロナウジーニョとエトオジーニョの間に亀裂を感じるのはあっしだけか。ゴールしても互いに抱き合って喜ばないし、ベティス戦のときはエトオジーニョが調子に乗って、ロナウジーニョのFKを自分が蹴ってしまったし。ロナウジーニョも何げにエトオジーニョをダシに使って、ラーションの方にスルーパスを出したりしてる。
まあ、そんな関係も、強いチームのなかではむしろ余興だが。
これほど厳しい条件で、完璧なプレーを披露してくれたマルケス。
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455 Responses to “やっぱバルサだね”

  • flavancha says:

    フッチさんこんばんは。エトオ会(会員一人)書記のflavanchaです。
    ベティス戦じゃロナウジーニョ相当怒ってましたね。
    まったくフッチさんはエトオに厳しいですねー。
    24の小僧の言葉を真に受けすぎですよ。
    フッチさんのブログは影響力大だから、みんなエトオの事嫌いになりそうで怖いですよ。
    そんなことより勝ちました!!!
    オウゴールとはいえ、相手10人とはいえ、こじ開けました!!!!
    勝ったので兜の緒を締めます。
    まだ緩みっぱなしですけど・・・・。

  • フッチブログ says:

    flavanchaさん、
    いやあ、何はともあれ、すばらしい勝利でしたね。
    こんなにストーリー性に富んだ試合を有り難う、と両チームに言いたかったす。
    エトオ会を敵に回すのは、あっしも正直きついですから、エトオ・ネタは今回までということで勘弁してくださいね。(たしかに、あっしもエトオの言葉を真に受けすぎたかな?…)
    でも、モウリーニョはいじらせて。笑

  • これぞCL!

    CFC 1?2 FCB @スタンフォード・ブリッジ 59,モッタ(OG) 72,

  • ふじっぴー says:

    ご無沙汰してます、おぉバルサ!
    私は民放でしか(しかもちょっと)観れないのですが水撒きはホントだったんですね?正直びっくりです。
    私もマルケスが素晴らしいと思いますロニーもいいけど一人でやってるわけじゃないですしね、エトオの発言私も真に受けてしまうのでちょっと彼に対しては静観します(プレイなどは別ですよ)。
    そしてあちらの言い訳指揮官イジリまくりたいっすね。昨年の借りをノシつけてやらんと(笑)

  • ブッチブログ says:

    ふじっぴーサン、
    民放では、今夜放映するみたいですね、ネタばらし申し訳ないです。でも、なにせ素晴らしい試合でしたから、こっちも記憶が新鮮なうちに記録しておきたくなります。
    エトォの件(今朝のサラゴサ戦でまたハプニングありました)はマイナス面もありますが、あっしなんかは、内部に不協和音を抱えたまま優勝してしまうチームに魅力を感じてしまうのですねえ。ブラジルのチームなんか、たいがいそうですから。
    「気の合わない者同士」が勝つために一丸となったとき、観てるこっちも、オオッなんて感動しちゃう。94年セレソンの大会前のロマーリオのベベットいじめなんか、今では懐かしいなあ。
    バルサは、マルケスがCBだと安定しますね(最終ラインのパス回しから裏へのフィードとか)。あと、ラーションも調子を上げてきてるし。選手の使い方からみても、ライカールトは気分がいい。
    一方、モウリーニョは選手を手持ちの駒のように扱う。一人減ったときクレスポを切ってドログバでしょう。FWをFWに代えるなら、最初からドログバ使ってればいいじゃん、と思いますもんね。ドログバが怪我してるかどうか知らないけど、クレスポが可哀相だろう、と。

  • carles says:

    どーもご無沙汰しております!
    エトー会所属のcarlesでごさいます。(フラさんスイマセン)
    いやいやスッゴイ試合でしたね。この両チームの対戦はホントに色々と発見になって面白いですね。画面からスパークが迸るといいたくなるのも良く分かります。特にバルサはこの試合にかけるモチベーションみたいなのが試合開始からにじみでてましたねー。
    モウリーニョは確かにそつの無い戦術と選手交代ですが、クレスポの件に関しては最初からドログバでええやんと僕も思ったです。
    そのほうがむしろ怖かったかも。
    エトオはサラゴサ戦でもやっちゃってましたねー
    あれでサラゴサは集中力完全に切れてましたね。名手GKセサール(城とプレーしてた頃がなつかしー)も体温めるのに必死でしたし。
    エベルトンのなだめかたにちょっと感激したり。
    ただスペインの人種差別についてはアフリカから来た黒人選手に限らず、カンプノウでも普通にあることだ(ロベカルは毎回ヤジられる)し、なんでしょうか、ヒステリックに反応すると余計に煽りたくなるモンでしょうね。まぁ実力の裏返しだと思うんですけどね。
    無知で申し訳ないんですが、ブラジルってその辺どうなのかとフッチさんに聞いてみたりして。

  • フッチブログ says:

    おお、carlesさん、毎度、いいとこで登場しますね!
    今日のサラゴサ戦、総勢でエトオをなだめましたね。あれで確かに、試合への集中力が失せたんでしょうね。スペインの事情は、一度スタンドに行ってみないとわかんないス。いや、ぜひ行きたいっす。
    マドリーでのロナウドの件もそうだけど、特定のグループなんでしょうか、あっしはそういう気がするのですが。
    しかし、実力の裏返しといえども毎試合、差別発言を聞いていたら選手も嫌になるでしょうなあ。
    ブラジルのスタンドで黒人を中傷したら、周りの黒人から袋叩きですわ、ハハハー。人種差別は無くはありませんが。

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