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これも因果でしょうかねー
ジーコが日本代表の監督になったとき、その挑戦がもたらす様々なリスクを憂慮しながらも、応援することにしました。
最初の頃はさんざん批判の矢に晒されましたね。それでも、あっしは懸命に心のなかで支援してきました。W杯で同組に入っても友好的な笑みを絶やしませんでした。でも、ここまでくると、キキーッ!と支援しようとする気持ちにブレーキがかかってしまう。
なにせ、いよいよW杯本番突入というときに、ジーコはさらにフラメンゴ時代の盟友ジューニオルとチッタを偵察スタッフとして呼ぶという。
ここまで日本代表がブラジル化すると、もう見過ごせない問題になってくる。「日本×ブラジル戦」の裏舞台もよりいっそう、複雑になってくるではないか。なにせ、ブラジル・コーチ陣と日本代表コーチ陣が同じリオの“屋根の下”で暮らすわけだ。


ジューニオルとチッタが就任するかどうかは、日本サッカー協会はまだ決定してないらしい。下記記事:
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20060201-00000106-jij-spo.html
「対戦相手分析スタッフ」ねえ…つまり、スパイですよ!ブラジル代表のことを知り尽くした二人が敵に回るのですよ!冗談じゃない、やられたって気分です。日本サッカー協会は予算の問題とかで、断ってくれないかな…
実はW杯での諜報活動ってのは、ブラジルとか伝統国が最も得意とするところ。フラメンゴの黄金世代を築いたブレーンたちをごっそり日本代表に持って行かれたんじゃ、たまったもんじゃないス。
チッタは浦和で指揮を執ったから日本でも知名度があるし、ジューニオルも選手とし世界中に知られ、監督の経験もある。ジーコ78年、82年、86年W杯、ジューニオル82年、86年W杯、チッタ90年W杯合わせて6回。
なんといってもスーパー・フラメンゴOBの再結成
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フラメンゴ1979年、上:GKカンタレーリ、右SBトニーニョ、CBマンギト、CBネウソン、MFカルペジアーニ(インテル出身)、左SBジューニオル
下:MFチッタ、MFアジリオ(こいつもクラッキ!)、MFルイジーニョ、MFジーコ、FWジュリオ・セーザル
監督:クラジオ・コウチーニョ(セレソン監督兼務)
79年から、ジーコがイタリアのウディネーゼに移籍する83年まで続いたドリーム・チームの初年度の写真。写真は正CBのデキーニャ(ネウソンではなく)と正FWクラジオ・アダォンが欠場した試合。右SBのレアンドロはまだレギュラーじゃなかった。この年、リオ州チャンピオンに輝き、52試合連続無敗記録タイを打ち立てる。ちなみに、79年の全国制覇はファウカン率いる我がインテルナショナルが無敗優勝?!!それもV3でした!
フラメンゴは80年に初の全国制覇。81年にはリオ州選手権優勝、リベルタドーレス杯優勝、トヨタカップ優勝。次いで82年、83年ともに連続して全国制覇。もう、無敵のチームだった。
82年W杯で黄金のカルテットを世界に披露したブラジルだったが、国内では我がファウカン率いるインテルナショナル、ソクラテスいるコリンチャンス、名称テレ・サンターナ率いるパルメイラス、FWヘイナウド率いるアトレチコ・ミネイロ、FWホベルト・ジナミッチ率いるバスコ・ダ・ガマと、今とは比べものにならないほどのクラッキが競い合ったブラジル選手権の全盛期にあった。
そんななかでフラメンゴの試合はまるで音楽のコンサートのように美しかった。ジーコ、アンドラージ、アジーリオ、チッタ、ジューニオルといったクラッキたちのボール回しは華麗なんてもんじゃない。あんなにかっこよくて強いチームが存在したことが、今でも信じられない(ジーコがイタリアに移籍してフラメンゴを後にしたときは、正直、喜んだ)。日本でもも81年にそのスタイルを披露してくれた。
しかし当時のサッカーと今のサッカーを比べるとまるで違うスポーツのように感じるのは、あっしだけだろうか。
話を今に戻して、フラメンゴの3千万人強サポーターの一部はW杯でジーコを応援するという。なんと日本戦でも、ジーコジャパンを応援するという非国民も出てきているというじゃないか。十人とか百人とか、そんなもんじゃない。永遠にジーコを愛する輩は何百万人といる。
セレソンを応援しないブラジル人サッカーファン?なんだこの現象は?
「え?父さんジャポンを応援しているの?」、「そうだ、ジーコが監督だから」
「うそだー、ウワーン!!」、「違う違う、ジャポンって言わないんだよ、FLA-JAPAOと言うんだよ」、「え、ほんと?だったらいいの?」
「お隣のダンナさん、ろくに仕事しないのに日本を応援するそうよ」、「いやだわあ…」
って、社会問題になるのか?
とにかく、あのころのフラメンゴに対する畏怖をまた、ここにきてまた感じるなんて…ちょっと平静さを失いそうになりつつある今日この頃。
メンゴのサポーターの数はとにかく半端じゃない
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534 Responses to “FLA-JAPAO”

  • peixe says:

    いやー 羨ましすぎる話っす☆
    フラメンゴを始めとする この頃のブラジル国内事情… 私にとっては 民話のような感じです☆
    フッチさんは リアルに体験されてたんですね☆
    映像で見る当時のマラカナンに比べると 今のマラカナン(改装されましたね) ちと寂しいですね。
    いやーホントに羨ましいですよ☆

  • 佐藤 says:

    フッチ様、
    いつも興味深く見させていただいています。
    私もブラジルサッカーの大ファンで
    ぜひドイツでブラジル対日本を見たいと思っていますが
    くじ運が悪くて、今のところチケットの抽選は全滅です。
    そこで質問があるんですが
    ブラジル国内でブラジル対日本のチケットはもう
    販売されているんでしょうか?
    ネット販売でしょうか?それとも郵便かなんかでしょうか?
    ブラジル観光ついでにチケットを
    買いに行きたいと本気で思っています。
    質問ばっかりになってしまいましたが
    もし何か情報がありましたら教えてください。
    お願いします。

  • フッチブログ says:

    peixeさん、あっしも小さかったけど、けっこう鮮明に覚えてます。
    世界中に散らばってる、ブラジル人選手が1シーズンだけブラジルに戻って全国選手権をやったら、どうなるだろう、と夢みちゃったりして。
    ブラジルのサッカー文化はマラカナンのゴール裏のスタンドで生れたといわれるほどでしたね。今年からFIFA規定のシート席になっちゃって、それも終わり。
    過去はもう戻らない、ということですね。ああ、悲しい

  • フッチブログ says:

    佐藤さん、はじめまして。
    W杯チケットに関しては、あっしなんか諦めてるんですけど、どの国も同じ販売方式で、同じように品薄状態だと聞きます。
    日韓W杯のときもそうでしたが、あれは現地の代理店とか通さずFIFAが直で売ってましたよね。ブラジルでは「観戦チケット付きツアー」がありますが、これらも既にウェイティング・リスト状態だそうです。
    開幕まで、いろいろと裏技で入手できそうですが、ちょっとブラジル現地で入手する方法はわからないですね。リスクもあると思うし。日本に事務所のあるブラジルの旅行社に問い合わせてみれば?「ブラジル 旅行会社」でぐぐれば出てきますよ。

  • 佐藤 says:

    お答えありがとうございます。
    ブラジルでもW杯チケット入手は難しいようですね。
    さっそくサンパウロの日系旅行社に問い合わせてみます。

  • フッチブログ says:

    佐藤さん、
    正当の抽選ルートで駄目でも、以外と別ルートがあったりするんですよね。
    日韓W杯のときも、あっしも結構な数の試合観てますが、すべて抽選ルートではなかったです(ダフ屋でもなく)。あのときは「地の利」を生かして直前にチケットをゲットできましたよ。
    世界中に配布されたチケットが、大会期間中に開催国に集まってくるわけですから、そこにさえいれば、自ずとゲットできちゃうこともある。もちろんリスク・ゼロとはいいませんが。ドイツ現地で自由に動けたら、けっこう試合観戦できるでしょうね。
    それにしても、ブラジルに行かれるなんて、いいですね。帰ってきたら、お土産話でも聞かせてくださいな。サッカーじゃなくても良いですよ。ああ、あっしも行きたい

  • 佐藤 says:

    ブラジル国内サッカーに詳しいので
    私はてっきりフッチさんがブラジルから発信されてるもの
    ばかりと思っていました。
    ですからブラジル国内向けチケット販売についての質問は
    あんまり適切では無かったですね。
    でも色々ありがとうございました。
    近くブラジルに行く予定はありませんが
    是非いつかは行ってみたいと思っています。

  • フッチブログ says:

    いえいえ、日本で楽しみながら、ごまかし、ごまかし書いてます。
    ブラジルはぜひ一度、言ってみてください。サッカー以外にも、音楽、食べのもの、自然の美しさ、人々の陽気さ、素晴らしいところです。
    まあリオやサンパウロといった大都市はたしかに治安が悪いので、観光も気をつけないといけませんが。北東部(ノルデスチ)のビーチなんか最高です。

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