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PostHeaderIcon 「ブラジル代表」の価値

今週のブラジルのマスコミはセレソンの話題で持ちきりだ。W杯南米予選2連戦のため里帰りしたセレソンの選手たちは、もはやサッカー選手というよりも、アイドル・スターの待遇をうけている。(アルゼンチンのDiario Oleでは、隣国セレソンのお祭り状態を見て「バカみたい」とコメントしている)。そんななか、二戦目のコロンビア戦ではじめてスタメンを務めるマグラォン選手は唯一ブラジル国内チームのパルメイラスに所属する“無名選手”だ。


マグラォンは今回、エジミウソン、ジウベルト・シウバという中盤の右を担う選手が負傷したため招集された。一戦目でジュニーニョ・ペルナンブカーノが捻挫したため、幸運にもスタメンが回ってきた。
マグラォンのスキルについては手堅いボランチ・スタイルで根性系だと言っておこう。タレント揃いのチームでいかに与えられたチャンスをモノにできるかが注目される。そんな期待のなか今週Terra Esportesで掲載されたマグラォンの契約内容は興味深い情報だ。
パルメイラスはサンパウロの4大チームでも月収が安いことで有名だが、その実は成果制を導入しており、基本月収に対し“レギュラー割増”、“ゴール数割増”といった具合で、月収が20%〜100%割増される仕組みになっている。
マグラォンの場合は月収5万レアル(およそ170万円)でチーム二番目の給料(一位は02年W杯優勝メンバーのGKマルコス)。もちろん試合毎に勝利賞金がある。セレソンに招集された場合、月収に20%の割増がつく。次回の06W杯までセレソンの常時メンバーに定着した場合、100%割増され10万レアル(およそ340万円)となる。これがパルメイラスが“セレソン・ブランド”に対して払うお金である。もちろん、選手の移籍金アップを考慮したインセンティブである。
ちなみにブラジル国内プレーヤーの月収はサントスのロビーニョの20万レアル(800万円ほど)が最高額。このサントスの投資のおかげでロビーニョはそこらそんじょのヨーロッパクラブへ移籍しないのである。単純に比較できないが、浦和レッズのエメルソンの年俸が推定1億円強と同水準、インテルのアドリアーノが推定年俸3億円強といわれている。
マグラォンの頑張りはいかに?
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