ニュルンベルクのマイスター・アドリアーノ
ブラジル3×2ドイツ?これだからセレソンはわからない。相手チームが一丸となって封じ込めにくると、個人プレーで試合を決定してしまう。久々のヨーロッパ・サッカーとのガチンコ勝負は、またしても突出した個人の差がモノを言った。
ニュルンベルクのスタジアムで4万人観衆の後押しを受けたドイツ代表。最近では中盤から突破したり「らしからぬサッカー」をしていると評判だったが、いざ大一番となると、予想どおりドイツもブラジルも何十年もの間に培った伝統的なサッカーをした。強豪国が戦うとき、必ずこうなる。
つまり、ドイツは中盤でバンバン相手攻撃を潰して、ボールを奪ってはサイドにはたいてアーリークロス。ブラジルは必ずドリブルで抜き去り、両サイド・バックを軸に変化自在に突破を試みる。50年前、30年前からまったく変わらないスタイルの対決。
ただこの日のセレソンにはアドリアーノがいた。あれだけ強い体を持つ選手が、あのスピードでドリブル&シュートをしかけたら、世界のどのDFも止められない。ドイツ哲学風に言えば「個人技が組織サッカーに勝つ、ヒューマニズムの勝利だ」。
ただセレソンはそんなこと言ってられない。この試合でも明らかにチームの組織力の不安定さが露呈した。まず、中盤のロナウジーニョがまったくディフェンスができないため、ボランチにめちゃくちゃ負担がかかる。マークが緩むと最終ラインの裏に楽々とパスを入れられ、DFはとたんに大慌て。他にも最終ラインからホッキ・ジューニオルが飛び出してサード・ボランチになるときが多々あったが、あれはヤバイほどマークが間に合ってなかった。
それにしてもドイツの選手のハサミ・スライディングはブラジルでは一発退場モノ(本当は世界共通のルール)。FIFAはくだらないオフサイド・ルールを厳守するより、現行のスライディング・ジャッジをなんとかしてほしい。ホビーニョは未知の経験にやりにくそうだった、これも経験のひとつ。
まあ、こんなときは別の選手が活躍すればいい。後半投入された右SBシシーニョは光った。まずカフーの後継者が決まった感じがする。(内心、リベルタドーレス杯準決勝を戦うサンパウロFCに早く返してやりたいが)
とにかくヨーロッパで、アウェーのブーイングを浴びながら勝利したことはチームにとって大きい。こうした勝利を重ねることで試合内容も良くなっていくはず。
次はセレソンが120%の力を出さないと勝てない相手、アルゼンチンとタイトルをかけて戦いたいなあ。
ニュルンベルクのマイスター・アドリアーノ
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はじめまして。
はやりブラジルの個人技はすごいですね。アドリアーノもすごかった。アドリアーノは、武蔵丸に見えてしょうがないのですが。
くろさん、
どうも、はじめまして。
アドリアーノは愛嬌ある顔してますよね。
セレソン内では「タンク」(重戦車)、インテルでは「リンペラトーレ」(皇帝)、日本では「武蔵丸」…
彼こそ「倒すことのできないフォワード」
コンフェデ:ドイツ対ブラジル
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準決勝第一試合
ドイツ対ブラジル
ドイツ
GK
レーマン
DF
フリードリッヒ
メルテ…
こんにちは
この試合の審判、ちょっと神経質でしたよね。
髪の毛は前日、カットしてきたようにきれいにそろえてましたけど。
それに新しいオフサイドルールの意図はわかりますけど、やりにくそうでしたね。
フッチさんはアルゼンチンと対戦をご希望なんですね。
どっちも楽しみですが、アルゼンチン戦のほうが燃えます!
ところでこの試合はレビューらしきものを書いたので
TBさせていただきました。よろしくお願いします。
こんにちは、jumpinさん
来年のW杯に向けて審判団もかなり厳格な指導を受けているらしいですね。前回のW杯のようなミスを犯さないようにと。
でも審判はミスありきですから、どうせなら、もっとこう愛嬌があるというか、人間味のある審判が良いですよね。
ドイツの2点目のPKは存在しなかったし。
そちらにもTBしときます。